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各々の志向や性質に合った働き方を考える

4月という新生活・新年度の1ヶ月を経て、G.W.直後でもある現在、
僕自身の「こんなに働いたのは久しぶり」というくらい働いた近況も踏まえ、
今日は働くことや仕事観、志向、生き方みたいなことを少し広く書こうと思う。

しばらく考えらしい考えをnoteに書けていないかったので、嬉しい。

先に触れてしまうと、入社や異動後でイケイケ(?)の人向けに、
・いずれ大きな組織や会社のトップになりたい人に必要な性質

一方で、1ヶ月経ってちょっとキツいと思っている人向けに、
・仕事がつらいと感じる時に試して欲しいチェック

といった辺りのことを書いてみようと思う。


#マルチタスク型 ×チーム推進指向

そもそもこんなことを書こうと思ったのは、妻の一言に端を発している。
日記をめくりながら『このG.W.で映画23本観たわ(関西弁)』と。

妻の連休は4/30(金)だけ有休をとった5/5(水)までの7日間だったので、
1日3本以上観ていることになる。僕も一緒に観たのはせいぜい数本だった。

以前も少し触れたが、妻は月に20冊前後の本を読んでいて、
寝室の本、トイレの本などと常に4〜5冊を併読しており、テレビドラマも観る。

連休中は他にもお礼状を書いたり、何やら会計絡みの勉強も進めていた。

だから映画本数以上の意味を込めて「そんなに!?」と言ってしまった。

そして妻は意図的に仕事をしなかった。休む期間と決めたからだ。

僕とのタイプの違いを明確にしたいのでわざわざ書くが、
妻は数千人企業における屋台骨事業の総責任を負うような立場の人だ。

 < のペルソナ >

・タイプはマルチタスク
・働き方はチーム推進指向(会社員だし今後もそうでありたい)


#シングルタスク型 ×個人推進指向

冒頭で「こんなに働いたのは久しぶり」と書いたが、
僕は昼夜問わず、G.W.中も仕事があり、来週一杯で終わる目処がついたところだ。

新卒で会社員になって10年後、自信や希望が100%充電された頃に独立した。
だが事業は上手くいかず、再度サラリーマンになるも、焦りから体と心を壊した。
自分で精度を高めてしまう職人的性分がどうにも変えられず、それが災いした。

僕みたいなタイプがマルチタスク下に身を置くと、休みを削り、いずれ自滅する。
若ければそれもいとわなかったが、35歳を過ぎた辺りから段々ときつくなる。

一定期間で一つずつ煮詰めていく働き方が合っていることを痛感し、
個人でのライターやディレクションを生業にして数年が経った。

< のペルソナ >

・タイプはシングルタスク
・働き方は個人推進指向(個人事業主だし会社員にはたぶんもうならない)


#ペルソナに合わせた目指す道の選択

『いずれは自分で事業を起こして会社を大きくしたい』という人がいる。
言ってしまえば、僕もその一人だった。

その時一番重要な基軸と考えるのが、シングルタスク型かマルチタスク型か
僕は結局のところこれに尽きるのではないかと最近改めて思っている。

文字通りに捉えれば、一つだけ進めるか、複数同時進行するかの違いだが、
人間一人が一度にできることなんてたかが知れていて、
複数の案件に取り組むとなれば、チームを作って臨まなくてはならない。

案件数と関わる人数は普通に考えれば比例するはずなので、
扱う案件数が増えれば増えるほど、同時に統率する人数も増えることになる。

この人数が10人くらいまでなら、束ねられる人は割と多くいる。
30人くらいでも、頑張れば体力勝負でリーダーを張っていられる。
ここまでで自分の未来を大きく描いてしまう人がいる。(僕もそうだった)

でも、ちょっと待ってほしい。

50人、100人、500人、1,000人となってくると、人数が増えるに連れて、
束ねられるか管理できるかは、もはや“生まれ持った”とも言えるセンスが要る。

僕は会社員時代、案件や見るメンバー数に連れて勤務時間が増え、休みが減った。

それは今も変わっておらず、だからここ1ヶ月強もnoteすらあまり読めていない。
意識的に他のことは考えない面もあるが、バランスの良い同時併行が苦手なのだ。

一方の妻は、何百人や何百案件と扱っていても、きちんと7連休を取って、
映画を23本観たり本を月20冊ほど読みながら、異例の速度で昇進していく。

妻は自分だけではポンコツレベルにできないことも多いと言う。
でもコミュニケーション能力と些細なことを記憶している能力はすさまじい。
だからすぐに右腕みたいな人を連れてきて、仲間にしてしまう。
そして覚悟を持って思いっきり任せるが、要点は誰よりも細かく確認する。

覚悟と書く理由は、任せた場合、イマイチなものができてくることもあるが、
どこを捨ててどう立て直すかの判断タイミングさえ誤らなければ手離れする。

覚悟がないと手を離せないので、いつまで経っても体が空かない。
手を離さずに見れる人数や案件なんて、せいぜい20〜30くらいが限度だ。

覚悟を持って空けた自分の体は、新しい案件にも使いつつ、
判断軸の研磨にも充てているのがわかる。妻はよく色々な人に話を聞いている。

高品質なクリエイティブを作る人や、高額商品を売れる人が、
組織長などでハネない場合、引っ張る人ではない可能性が十分に考えられる。

逆に引っ張る人が必ずしもトップクリエイターやセールスマンでないのも然り。


#引っ張る人と価値を作る人

誰よりも細かく確認しつつも覚悟を持って任せられる人は、
その素質を持って組織や会社を作れば、すぐに大コケはしないだろう。
成長させられれば、大成功の結果だって十分にあり得る。

一方で、自分で高品質や高額を目指していく人は、
スペシャリストとして自身のスキルが求められる生き方がおすすめで、
技術の高さや成果物の品質で価値を高め、収入を上げる方がいい。

独立や法人化するなら、ウリは企業規模や組織力でなく品質力そのもので、
シングルタスク型を極め、もうスキル以外の一切をやらないくらいもありだ。
自らが商品に近い存在となり、営業や経理など運営の一切はできる人に託す。

・・・・・

こんなこと、いままでたくさんの方が書いたり言ったりしているが、
なぜか人は力がついてくると、『独立して、法人化して、上場して…』と、
どうしても自分で切り盛りする社長像をイメージし、定量に焦点を当てたがる。

PVとかフォロワーとかもそうであるように、数値はわかり易いから仕方ないが。

目の前のことをじっくりやりたい人は、じっくりやれる働き方が幸せなのだ。
隣の芝が青く見えたりすると、僕であってもその価値観を見失う場合がある。

生きていく上で無くすことが難しい仕事というものと、そこでの“働き方”には、
志向や目指し方もあるが、そもそもの人の適正があることを忘れないでほしい。

イケイケの今の雰囲気にほだされて、人材を集めたり事務所を構える前に、
まずは自分のこの先の心地良い生き方を想像してみると冷静になれるだろう。


#仕事がつらいと感じる時にするチェック

さてさて、4月という新生活・新年度の月を経て、5月も半ばに差し掛かる。

希望通りだったり好きな仕事をイキイキとできている人は、素敵だし、良かった。

でも何かがつらかったり、違和感を感じたり、退職などを考え始めているのなら、
1つおすすめのチェックがあるので、試してほしい。

 < 仕事がつらいと感じる時に行うチェック >
・自分の好きなことでさえも、笑えなくなっていないか?
→ もし好きなことで笑えなくなっていたら、いまの仕事からは逃げた方が良い

仕事はつらいけど、休日は好きなことやモノや人で笑えているのなら、
何の専門家でもないので一つの意見という前提で言うが、
僕なら「仕事はつらい時もあるさ」と明るく励ましてあげたい。

でも、自分の好きなことでも笑えなくなっていたり、
好きだったこともアホらしく感じる時は、経験上とても危険な状態だと思う。
もうそれは人生すら捨て始めているので、元凶の仕事から逃げなくてはならない。

具体的には、仕事を休み、心療内科に行って専門医に相談してほしい。
『休めない』『迷惑がかかる』『許可がもらえない』時も、無視して休んで良い。

なぜならそれはもう“休めない”という洗脳状態になってしまっているからだ。

絶対絶対仕事はどうとでもなるし、どうにもならないことなんてない。
まずは休み、休んでも改善しなければ、辞めることも視野に入れれば良い。

もし自分の好きなことでも笑えなくなったら、すぐ仕事から逃げて。

今はイキイキ働いている人や好きなことで笑えている人にも覚えておいてほしい。

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