人の振り見て我が振りもそうしようと思った2選
過去に「あぁ、これはいいな、真似したい」と思った行動が2つ。
どちらも些細なことだけど、今振り返ってもやっぱり良いと思える。
よろしければぜひ真似してみてくださいませ。
#ゆっくり気を付けて
1つ目は、15年ほど前の出来事から意識するようになったこと。
人身事故の影響で出社が大幅に遅れることに。
フレックスだったけど、朝一から約束していた打ち合わせへの遅刻が決定。
プロジェクトが大詰めで、むりやり朝一に調整した時間だった。
(昔は固定電話も現役だったので、)会社に連絡を入れると、
その打ち合わせメンバーの女性が出た。
電車が全然動かないことや、いつ着くか読めないことを伝え、詫びた。
すると、
「まずはお気を付けて、ゆっくりいらしてください」
と優しい口調で言われた。
彼女の性格的に、嫌味ではない。
そして僕が申し訳ないと思っているのも伝わったのだろう。
色々起こるけど、一度落ち着いてから考えようという感じも含まれていた。
思いやりとか、許す心とか、次の手段を考える余裕の大切さとか、
暗い気持ちも明るく切り替えたその一言には、学ぶことがたくさんあった。
それ以来、僕も何となくこんなことを常に意識して、実践している。
・余裕を持って出発するし、出発したら急がない
・相手が申し訳ないと反省している時に、追い打ちを掛けない
・起きてしまったことを悔やまず、今から何ができるかを冷静に考える
・向かっている連絡を受けた時は「ゆっくり、気を付けて」と伝える
#名前を付けて
もう1つは、挨拶や発言に、話し掛ける相手の名前を付けるという振る舞い。
これは、特定の人も浮かんでいるけど、その人限定というより、
人望が厚い人や、好感が持てる人に遭遇すると、
共通して“名前呼び”のスキルを身に付けていることが多い。
「〇〇さん、おはようございます」
「〇〇さん、おつかれさまです」
「ありがとうございます、〇〇さん」
「〇〇さんはどうですか?」
「こういうことですかね?〇〇さん」
「〇〇さんの仰る通りですね」
挨拶や質問をされる時、相手に意識がぐっと引き寄せられる。
同時に、好意的に捉え、以後、周囲から頭一つ抜けて認識するようになる。
ただ、この“名前呼び”は、僕はあまりできていない。
ものにしたくてチャレンジしているけど、実は結構難しい。
名前を呼ぶのって、下手だと馴れ馴れしくなったり、フランク過ぎたり、
全発言に付けたら鬱陶しいから、呼ぶ/呼ばないの混ぜ具合が絶妙だったり。
これを体得している人たちは、親しい間柄でなくとも、
上司や取引先、初対面の打ち合わせも挨拶以降は名前を付けて発言する。
砕いて言えば、(尊敬の念を込めて)“人ったらし”はこれができる。
ホントうらやましい。笑
#相手の今を思う
両者に共通しているのは、相手の今を思う姿勢なのだろう。
自分の前に、今の相手をしっかりと据えて、やるべきことに対処する。
他の誰でもなく、自分に向けられたもの。
いつでも良いのではなく、今この瞬間をどうするか。
相手から向けられる誠実な姿勢に、人は心を掴まれる。
考えてみれば、それは至極当然のことよね。