おいなりさんから始まる物語
6年前、私がノルウェーに住んでいた頃の物語です。せっかくなので全てノンフィクションにしました。
とあるバーで働いていたとき、お客さんの一人と仲良くなった。その男性は、レストランを新しく始めようとしているスウェーデン人で、フュージョン料理を専門に修行を重ねてきた人だった。私がアジア人ということでオスロでは珍しく、さらに料理好きと知って名刺を渡してきた。面白い料理を紹介したかったらいつでも連絡して、ということだった。
私はその頃ちょうど、ノルウェー人の彼氏との婚約が破談になっ