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Steam感想記【存在/しないあなた、と私】


ゲーム内容(ネタバレなし)


これは超現実の要素を含んだ短編サイコホラービジュアルノベルよ。あなたがこのゲームの主人公なの。
ある日、謎の少女が主人公の部屋に現れ……
やることは簡単
少女に挨拶してみよう~
100以上の選択肢を通して「少女の存在」についてのあなたの答えを導き出すの。

ストアページより

サイコホラー"ビジュアルノベル"という題の通り、基本的にはビジュアルノベルとして基本ストーリーを読み進め、選択肢でED分岐していくマルチエンディング型となっております。

ではサイコホラーとは?となった方は

サイコロジカルホラー(英: Psychological horror)は、精神的、感情的および心理的状態に起因する恐怖により読者、視聴者、またはプレイヤーを脅かす、妨害する、または不安定にするホラー・フィクションのサブジャンル。

wikipediaより

まぁゲーム民的に分かりやすくするとドキドキ文芸部とかあちらのジャンルになります。
というかアレに近しい。
ただPC内情報が出たりはしないので配信者はご安心下さい。

短編というだけあって大体2〜3時間程度でEDにはたどり着く位のボリュームです。
ただ分岐が結構あるので全回収となるとそこそこ時間はかかると思います。

ただ、ルートとしては基本一本道なので重厚なストーリー等を期待している人にはオススメはできません。
ただSteamの実績を解除する為のちょこちょこした仕掛けは結構楽しめたのでそこはオススメポイントです。
ただ攻略を見ないと殆どが分からない実績が多かったので、一度クリアしたら攻略を見ることをオススメします。




感想(がっつりネタバレ含む)

※ここから内容の方のネタバレが含まれるのでご注意下さい




正直に言います。
統合失調とか精神的になんらかの病気、障害を抱えてる人ってこんな感じなのかな
って思いました。ホラーというよりそっちな感じ。
まぁそもそも家具が喋ったり、選択肢の感性が余りにもあまりすぎるのですわ。

ここからはネタバレ全開でいきますが、
主人公(劇中のキャラ)と、プレイヤー(画面の向こうの私たち)とのメタ会話の2部構成でゲームが進んで行きます。これがどちらにも寄り切ってない為なんというか消化不良感は否めないです。

主人公は突飛な行動をしすぎて、感情移入というのは基本できないし(展開的にも出来ない)
メタを振り回す最後の方でもメタに寄りきれて無いため、少女の存在、リリス(作者)として何をこちらに語りたいのか、またこのゲームを通して何をこちらに残したいのか。
というのが見えてきませんでした。
ストーリーライン的には放置して見れるED側に寄せたほうが自分としてはスッキリできたのではないかなとは思いました。

ストーリーは結構酷評しましたが良かった点としては実績の取得方法や豊富なED数になります。

実績は割と色々な仕組みで凝っており、半分位は自分では見つけられませんでした。オプションのやつとか
ただ実績の取り方は面倒ではなく割と面白い物が多く、タイトルの不//にするとかは面白いなと思いました。


まとめとしては、なんかこう惜しいゲームという感じです。
ストーリーはメタでも性格判断でもサイコホラーでもごちゃごちゃしすぎて尖った所を私は見つけられませんでした。
リリスだけフルボイスするよりも、家具とかの登場物全てボイスを付けた方がよりサイコホラー感というのは出せたのではないでしょうか。
またゲーム性としては面白みのあるところはストーリーとはまるで関係ない実績の取り方だけだったので、もう少し捻りが欲しかったかも。

なのでまず、ビジュアルノベルとして柱であるストーリーをどれかに尖らせて構築してればまた違ったゲームだったのかなと思いました。
まぁ値段相応。と言えばそうなのかもしれないラインなのだけど。

というわけでここらで筆を置きます。
ではまたどこかで。





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