ドバイでコロナにかかったら
こんにちは。にゃにゃです。
これまたかなり、おひさしぶりです。
いろいろ書きたいことは表題以外にもたくさんあるのですが、実は少し前、家族全員でコロナウィルスに罹患してしまい、ぶっちゃけ結構まぁまぁ大変だったんです。
ですので今回は、実際にコロナウィルスにかかった場合にドバイではどのように過ごすべきかというのを記事にいたしました。全てを網羅したものではありませんが、特に小さなお子さまをお持ちのご家族にはご参考といただける部分があるのではないかと思い、書き綴った次第です。
それでは、書き進めます。主な内容は以下の通りです。
それは突然はじまった
ドバイにおけるコロナウィルスとの付き合い方
病院に行くときの注意点
薬に関する注意点
病院に行ったときに使う英語
1.それは突然はじまった
正直、振り返って考えると、わたしたちは油断していたんだと思います。
とはいえ、常日頃マスクはしていたし、手指の消毒は欠かしていなかったし、なるべく人混みは避けていたので、PCR検査で陽性が出たときにはビックリしたというのが正直なところで。
そんな我が家の感染源は、こちらでした。
そう。息子です。
彼は赤ちゃんなのでマスクをするわけにもいかないし、そして最もタチの悪いことに、彼は現在成長過程に於いて保菌活動にとても熱心なフェーズで、ありとあらゆるところをベタベタと触り、ベロベロと舐める時期に突入していたこともあり、さらに彼は家族との接し方も愛情表現も非常に濃厚なので、彼がコロナを保菌し、家庭に蔓延させるのは時間の問題とも言えました。
ちなみに、そんな我が家の症状は、このような流れで進みました。
息子→夫→娘→わたし
そして、重症度レベルは、夫がいちばんひどく、次は息子、わたし、そして娘は最も軽症であるとも言えました。が、振り返ってみると家族全員が一週間程度は寝込んだので、以前より毒性は低くなったとは言われていても、それなりに厄介なウィルスであったことは間違いありません。
2.ドバイにおけるコロナウィルスとの付き合い方
現在、ドバイで流行っているコロナの諸症状は以下のようなものが多いそうです。
・40度に到達しない程度の熱が出る
・犬が咳をするような、ケンケンと鋭い声を伴う咳が出る
・体中を細い針でちくちくと突かれるような痛みがある
・断続的な鼻水(血が混じる鼻水が出る場合もある)
・粘着性が高く暗い黄色の痰が出る(血が混じっている場合もある)
・腰の痛み(初期)
・呼吸困難
・急性中耳炎(耳が聞こえづらくなり激痛が続く)
ところでコロナに感染した場合、通常はドバイでは以下の流れになります。
これは必須事項となります。
[ 1 ] Al hosnというアプリをインストールする
[ 2 ] 有人のPCR検査を受ける(簡易検査は対象外)
[ 3 ] コロナ陽性の結果を持って指定の病院へ行く
[ 4 ] ステータスがグリーンになるまで自宅隔離
Al hosnは、コロナワクチンをドバイで接種する際にも必要となります。また、海外に出る際の通行証(いわゆる陰性証明)の役割も担うので、コロナになろうがなるまいが、ドバイ移住をされたらすぐにインストールと登録を済ませるようにしてください。
その後、コロナっぽいな?と感じたらPCRを受けます。なお、コロナの治療については現在有料ですが、保険適用が可能です。
しかしその場合は前提としてかならず事前にコロナの陽性であることが判明していること、そして医師がそれに基づく診断書を作成することができる状況であることが必要となります。
(診断書はかならずしも必要ではない場合もあるようですが、ご利用の保険会社によって対応はさまざまなようなので、念のため確認されることをおすすめします)
今回、ありがたいことに日頃さまざまな場面でサポートをしてくださる我が家の女神さまが、我が家でコロナの疑いが出たときにすぐさま自宅PCR検査を手配してくださり、それがとてもとてもスムーズで助かりました。
おそらくこれ以外にも自宅PCRができるサービスやアプリがあると思いますので、もしご利用される場合にはご自身で調べてみてください。わたしたちの場合は女神さまが予約をしてくださってから1時間で検査スタッフが到着し、ものの10分程度でPCR検査は終了しました。(※要エミレーツID)検査結果は24時間以内にSMSで届きます。
いざコロナ陽性になると、Al hosnのステータスが赤色に変わります。
この色に変わったタイミングで、わたしたち感染者は10日間の自宅隔離をすることになります。なお、現在濃厚接触者(つまりPCR検査で陰性であった人)は、感染者と接触をする必要がない状況が保たれるならば、自宅隔離をおこなう義務はありません(※2022年7月現在)
しかし、そこは感染力の強いウィルス。そんなに易々とすべてが解決するわけはなく、わたしたちは多少の時差はあれどものの見事に全員陽性となり、結果的にこの10日間に救急外来に3回足を運ぶこととなりました。
ちなみに余談ですが、隔離期間が終了するとAl hosnのステータスは自動的にグリーンになり、回復証明書が送られてきます。それらをゲットできたら名実ともにめでたくコロナをやっつけることができた!ということになります。
3.病院に行くときの注意点
ドバイでコロナに感染した場合、その診療についてはあらかじめ指定された病院で治療を受けることになります。以下はその指定病院の中の一例となります。
▼こども病院
Al Jalila Children's Specialty Hospital
▼総合病院
American Hospital Dubai
Parkview Health
救急外来の場合、基本的に来院予約は必要ありませんが、念のため電話で事前に来院を伝えたほうがスムーズであるように思いました。
ちなみに現在、とても感染者が増えているので、病院では診療を受けるまで1~2時間待たされます。気になる滞在時間は症状によりますが、およそ4~6時間程度と考えておくと良いかもしれません。そして院内は日本の病院とは違って非常に寒いので、羽織ものや薄いひざ掛けのようなもの、もしくはバスタオルなどを持参されたほうが良いかと思います。(特にお子様とご一緒の場合は持参されることをおすすめします)
そして、診療前には血圧、体重、身長、脈拍を測るのですが、診療前と診察時の担当看護師がそれぞれ異なるために、毎回自身の症状について説明をしなくてはなりません。それは心身ともに弱っている体にはかなりきついので、事前にメモなどに症状や経過についてまとめておき、それを見せるようにすると良いかもしれません。
なお、現在(7月)はすでにバケーションシーズンのため、医療スタッフが不足している印象があります。(患者が増えているというよりも、この場合は医療スタッフも夏休みを取っているため)そのため、通常よりも診療までに時間がかかっているので、症状が悪くなる前に早めに病院へ行くことをおすすめしたいと思います。
4 .薬に関する注意点
現在ドバイで流行っているコロナは、熱と咳が主な症状となります。そのため、不快な症状は薬をうまく使ってしのぐことが肝だと思います。
ここでは、処方箋不要で購入ができる薬をご紹介します。しかし、利用に関してはあくまで対処療法でしかないこと、採択は自己責任でおこなうこと、かつ可能な限り医師の診察を早めに受けることを強くおすすめします。
▼咳どめ
のど飴です。このバージョンには痛み止め成分が入っているので、小児には使えませんのでご注意ください。このブランドの紫色のバージョンもお勧めで、痛み止め+麻酔成分もあるのでそれも症状が緩和されます。(ただし暫く味覚が変になります。)服用については説明書をよく読んで正しく服用するようにしてください。
下は鼻水止めです。少し眠気が出ますが、かなり効果が望めます。
そして気管支の炎症を鎮め、痰を柔らかくして排出しやすくするお薬はこちら。
これは水で溶かして飲む粉薬ですが、味はポカリと同じで飲みやすく、妊婦の方も服用できます。
▼熱
初期の熱はパナドールを服用して様子を見て、それでも熱が下がらないようであればブルフェンに切り替えてください。ただし、そこまでいってしまうともはや熱さましでごまかさず、病院に一度行ったほうがよいです。
▼子供
子供は安易に熱さましやのど飴を与えるよりも、病院へ行くことを強くおすすめします。わたしの息子は深夜に呼吸困難になり救急外来に行って吸入をすることでようやく落ち着き、娘も同じく深夜に耳の痛さで突然のたうち回り、救急外来に行って座薬で事なきを得ましたが、これらはなかなか冷や冷やする出来事でした。
5.病院に行ったときに使う英語
それでは最後に、病院に行った際に使う英語を書いておきます。…というか、以前のnoteに書いた記事に以下のようなものがありますので、ぜひお役立ていただければ幸いです。
ドバイにおける健康保険に関するふわっとした話と医療に関するちいさなお話
ですが…、自分でしゃべろうにもコロナにかかると結構話すのは辛い状況だと思われますので、あらかじめ紙や携帯にメモをするなどして「見せれば理解してもらえる」状況にしておくことをおすすめしたいと思います。
また、以下のようなサイトを見つけましたので、これもご参考といただけるかと思います。
これ以外にもし参考となる情報が見つかれば随時追記いたしますので、みなさまどうぞコロナにはお気をつけいただき、万が一かかってしまったらくれぐれもご自愛くださいませ!
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