【旅行者向け】ドバイ→アブダビの入境※追記あります(2/25)

こんにちは。にゃにゃです。
この記事については、本文をお読みいただく前に重要な前提があります。

UAEはすぐコロコロしくみや法律が変わります。

これはいつどのタイミングで新たな内容に変わるのかわかりませんし、ある日突然に前触れもなく変わったりします。

また、UAEは良くも悪くも、必ずしも正しい手段が正しくまかり通るとも断言し難い側面があります。

それはなぜかというと、全部を正しく把握している人が職務に携わっているとは限らないためです。そのため、例外やエラーは割と高い確率で起きる可能性があります。(なお、この傾向はCOVID-19のみという話ではなく、全般的に言えることでもあります。)

つきましては、本記事はマニュアルとしてではなく、あくまで参考程度に把握をしていただき、旅のお役立てにいただければ幸いです。

ドバイへ入国してからアブダビへ入境する場合の注意点

ぶっちゃけ、ドバイはゆるゆるです。しかしアブダビはドバイと違って、やや規律や風紀に厳しい国です。

まずは、以下の条件についてかならず渡航前までにご注意&ご確認ください。

  1. 世界保健機関(WHO)が承認したワクチンを6か月以内に接種しているかどうか
    ▼WHOが承認したワクチン
    アストラゼネカ
    オックスフォードワクチン
    ジョンソン&ジョンソン
    モデルナ
    ファイザー/バイオエヌテック
    シノファーム
    Sinovac
    COVAXIN
    CovovaxNuvaxovid

    なお、ワクチンを接種していない、またはワクチン接種から6か月以上を経過している場合には、アブダビでの施設への入館やレストランでの飲食を断られる可能性が非常に高いです。しかしながら、12歳未満の子供および医学的な理由で免除のある人のみは対象外となります。

  2. 出発地がアブダビのグリーンリストにあるかどうかを確認する
    参照:https://visitabudhabi.ae/en/plan-your-trip/covid-safe-travel/permitted-countries
    ※一応日本からのご出国をテーマに本記事は作成されております

  3. 日本国内でPCRを受けて72時間以内のものでかつ陰性を証明するものをアブダビへの越境時には必ず持参する
    これにつきましては、かならずUAE内でPCRを受け、かつそれが72時間以内であるものを持って越境するしくみへと変更になりました。

    そのため、かならずドバイでPCR検査を受けてください。また、トラブルが起きた場合にいちばん提示を求められる証明がこちらの書面とパスポートだそうです。お忘れや紛失されることのなきよう、くれぐれもご注意ください。

  4. ドバイに入国後、現地で使用する携帯に以下のアプリをダウンロードする
    ICAスマートサービス
    Al Hosn

    ※アプリで登録できなかった情報については、PCRの陰性証明書がそれらに同等するものとなるそうですので、陰性証明書は必ず手元で常に携帯してください。

  5. 6か月以内のワクチン接種を受けた旅行者は「グリーン」ステータスを維持するために、14日ごとに陰性のPCRテスト結果を受け取る必要がある
    ※14日ごとに受けるPCRテストはUAEで実施されている必要があります。
    ※12歳未満の子供は、ワクチン接種やPCR検査を受けることなく、自動的に「グリーン」ステータスを取得できます。
    ※12〜15歳の子供はワクチン接種を受ける必要はありませんが、AlHosnアプリで「グリーン」ステータスを取得するにはPCRテストを受ける必要があります。

■ていうか、ICAってなによ?

ICAスマートサービスおよびAl Hosnアプリとは、UAE政府の公式COVID-19関連アプリです。

ICAは本来、在住者に対するスマートサービスプログラムでしたが、この度のCOVID-19による多大な影響のため、旅行者の入国を許可するシステムとしても使われることとなりました。これらはドバイ内の観光のみであれば不要ですが、アブダビへ越境する場合にはダウンロードが必要とされるようです。

このサービスは、公式WebサイトまたはiOSとAndroidの両方で利用可能なモバイルアプリケーションを介してアクセスできます。また、これらを登録することによって、以下への迅速なアクセスが可能となりますので、観光そのものも快適になります。

  • COVID-19のテスト結果

  • PCRテストレポートと予防接種証明書

  • アブダビのさまざまなアトラクション

そのため、以下の情報を上記システムへお早めに登録をお願いします。

  • パスポート

  • 自分の顔を映した画像

  • PCRテスト結果(オプション)

  • COVID-19ワクチン接種カード(オプション)

手順としては、ドバイに入国後、PCRを受ける前にICAスマートサービスのウェブページまたはICAアプリのフォームに記入し、必要となるすべてのドキュメントをアップロードします。それが完了したのち、その情報が正しいことを示す宣言” reCAPTCHA "にチェックマークを付け、[送信]をクリックします。承認されると、Alhosnアプリをダウンロードするためのリンクを含むSMSが届きます。

そうです。お気づきですか?
SMS…つまり、UAEの滞在中には、重要な情報はすべてSMSを介して知らされるのです。

そのため、日本に居るうちに、あなたは海外SMSを受け取ることができる設定へとお手持ちの携帯をセッティングする必要があります!

また、SMSはおそらく設定のみならず、携帯会社およびご利用のプランによってSMSが受け取れるかの有無に関する仕様が異なるかと思いますので、場合によっては事前に許可申請が必要となることがあります。そのため、お早めにご利用の携帯キャリア会社さまへお問い合わせをなされたほうがよろしいかと思います。

■ていうか、AlHosnアプリってなによ?

ICAアプリの設定後、次に設定が必要となるAlhosnアプリは、このようなものになります。

見た感じ、結構しっかり作ってあります。

しかし、
このアプリのダウンロードおよび情報の登録については、必須とは言われているものの、実は一点おおきな欠点があります。

それは、” UAE内で受けたPCR検査の結果のみ登録ができる箇所がこのアプリに存在し、それは登録時の必須項目である ”というところです。

これのどこが欠点なのかと申しますと、現在の日本とドバイとの間の取り決めの中で「PCR検査は日本側で行えばよく、ドバイ入国時には不要」となっているためです。つまり、日本国内で受けたPCR検査は、残念ながらこのアプリに登録をすることができないしくみとなっています。

また厄介なことに、ドバイ内で旅行者がPCR検査を受ける場合には、任意かつ自費となるのですが、決してそれは必須義務ではないというところで…。結局どうすればいいの!?という気持ちになってしまうのではないかと思います。

しかし。
アブダビへの越境時にはかならずドバイ内にてPCR検査を受け、それが72時間以内のものであり、かつ陰性であることを証明する書類を得る必要があります。ので、ドバイで必ずPCR検査を受けてください。(なお、残念ながら有料です。PCR検査のお値段は150AED程度と聞きました)

また、もしもアプリ登録の際にうまく設定ができず、入力ができないことがおそらくあるかと思いますが、その場合には「Al Hosnアプリで必要な情報を登録したい」という意気込みを、PCR陰性証明書を片手に説明しなくてはならない場面がもしかすると発生する可能性がありますので、その際にはご注意いただければと思います。

■ていうか、グリーンステータスってなによ?

Al Hosnアプリには、独自の個人用QRコードの生成と、COVID-19に関連する健康状態を判断する独自の色分けシステムがなされており、登録を済ませるとあなたは例外なくいずれかの色に割り当てられます。
なお、色の意味および分類は次のことを表しています。

  • グレー:現在利用可能なテスト結果がないことを示します。

  • グリーン:テスト済みで健康であることを示します。基本的には問題なく自由に観光をすることができます。

  • レッド:最新の検査が陽性になったことを示し、地元の保健当局の助言を求める必要があり、行動は極度に制限され、監視対象となります。

しかし、これも結局のところ、上記の理由によってアプリの登録ができない可能性が高いため、カラーステータスの取得は難しいものと思われます。
ただし、基本的には、あなたの分類はグリーンのはずです…。

もう一回教えて!空港からどのような流れで設定が必要なの?

読み進めていくうちにだんだんと頭が混乱してくるかと思いますが、ご安心ください。わたしもすでに混乱が生じています。もう一度整理しましょう。

ドバイ入国後、アブダビへ入国するまでに必要となる流れを再度以下にまとめてみたいと思います。

▼ドバイ入国からアブダビへ入国する前に必要な手続きの手順

  1. ドバイ入国後に携帯を立ち上げ、SMSを受け取れる状態にしてからICAのサイトおよびアプリをダウンロードして、必要な情報の登録をする

  2. とりあえずAl Hosn アプリをダウンロードする

  3. ドバイ内でかならずPCR検査を受ける(アブダビ入国に有効なのは72時間以内に受けた、ドバイでのPCRテストの陰性証明になります)

  4. ワクチン接種を受けた旅行者は、読み取り可能なQRコード付きの承認済みワクチン接種証明書を提示する

  5. 何かいちゃもんをつけられたらPCRの陰性証明書を見せて説得する

ちなみに、冒頭でも申し上げた通り、手続きについては頻繁に変更が行われているようですので、もしかすると、このあたりの手続きについては飛行機にお乗りいただいている間に添乗員さんなどにもアブダビへの越境についてご確認をされたほうがよろしいかもしれません。


ところでそんなアブダビの現在の状況ってどうよ?

2022年1月1日の時点で、アブダビのほとんどの公共の場所への入場は、公衆衛生を保護するための継続的な取り組みの一環として、ワクチン接種を受けた、あるいは公式に免除された、または16歳未満の人々に制限されています。

また同時にAlHosnアプリで「グリーン」ステータスを持っている人であることが必須条件となります。そのためかならずこのアプリはダウンロードして、登録ができなかったとしてもトライしようとした意気込みだけは見せなければなりません。

つまり、これらはどういうことかと申しますと、明言はしていないけれども、アブダビは「ワクチン接種していない人間は自由にさせない」ということを暗に示しているのです。そのため、こちらを読んでいる方でアブダビへの入境をお考えになっている方は上記内容を熟読の上でご検討をなされることをおすすめしたいと思います。

そしてもうひとつ、越境時には大きな注意点があります。

ドバイからアブダビへ入境する際には多くが車での入境となるかと思いますが、その中でもいわゆるセダンタイプの車では運転手を合わせて合計3名(つまり厳密には2名)のみという人数制限があります。そのため入境の際の人数にはくれぐれもご注意ください。

ちなみに、いざアブダビへ入境する際にはEDEチェックと言うものを受けます。これはいわゆる赤外線カメラのようなもので、顔を撮影すると体温の測定ができるもので、ここでもしも陽性だという判断が下された場合にはドバイに即時戻ることになります。こればっかりはもはや運試しだと思って臨んでください。  (※2月28日(月)より、国内からの乗客が首長国に入国する際のグリーンパスおよびEDEスクリーニングの要件を廃止しました。)

ちょっとぶっちゃけ面倒ではありますが、しかしながらアブダビはとても煌びやかで美しい、UAEが誇る首都ですのでぜひ足をお運びいただきたいというのが正直な気持ちではありますが、なにぶんこのご時世ですのでくれぐれも旅程に無理を詰め込まず、安全第一で旅をお楽しみいただければ幸いです。


▼参考サイト

■ICAアプリに関するお問い合わせ先について
苦情、カスタマーケア、ビザの発行、種類と有効性、またはその他の問題についてICAに連絡する場合は、フリーダイヤルに直接連絡をするか、あるいはウェブサイトのお問い合わせメールアドレスへ連絡をしてください。600522222(UAE国内のみ)
contactus@icp.gov.ae

ドバイからアブダビへの旅行:あなたが知る必要のある最新の規則と規制(英文)

現地オプショナルツアー:
オリエントツアーズ(日本語の通訳さんやバスの貸し切り、日帰りツアーを日本語でご利用いただけます)

エミレーツ航空:
ドバイへご旅行の方へ


追伸:
本件についてきめ細やかなアドバイスをくださったYさん、ありがとうございました!

そして、お察しの通り、わたしは現実世界では日々子育てに翻弄されている一介の専業主婦でありますゆえ、恐れながら、これからわたしが書く内容が正しいこととは限らず、最新の情報とも限らないということを、ぜひともご承知おきください。(もちろん、できる限りの更新はしてゆく気持ちではあります。あくまで気持ちだけですが…。)

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