【バレなし】DQ11めっちゃおもしろい
久々にメガヒットだった。DQ11がめっちゃおもしろいっていう話をネタバレなしでしたいのでぜひ聞いてください。
そもそもどこまでやったのさ
まず私のDQバックグラウンドをお話しせねばならない…。私が一番最後にやったのはDQ7で、そのうえ未クリアである。キーファがなぞの神殿で待ってるぜ!って言ったから探しに行ったのに2時間見つからなかったのを強烈に覚えている。どこにいるんだよ!!!!!あっ、えっ、そこ!?いたね!そういえば!!!みたいなかんじだった。街なかのあの人との会話フラグを立てていないと先に進めないということがしばしば起こるゲームだった。
そして今回のDQ11、なんと先程プレイを終えた…。ラスボス…なんていったらいいんだ。分かる人はわかってくれ、「全部倒した」
全部終えて、感慨深い。こんなに素晴らしい物語にするには、今までのような貧弱なハードではきっと無理だったな、というかんじ。現代に生まれてこのゲームをリアルタイムで遊べる年齢でよかった!ウエーン!
音楽とグラフィックについて
PS4でプレイしているんだけど、もうね、オープニングで右下に「♪東京交響楽団」って出ただけで、ババアは感涙する。DQの壮大さを表現するのにこれ以上ない音楽。
ジャンプかな、電プレかな、とにかく何かの雑誌の読者の空耳投稿で、「ルーラ!バユーンバユーン」と書かれていたのを読んだ日から私のルーラはバユーンバユーンなんですけど、そのバユーン音もなんかこ〜〜、アレンジがかかってて美しかった。
グラフィックもすごくきれい。えっこれプリレンダ?と思ったらリアルタイムレンダリング!みたいなことが結構ある(本当にそうかはわからんけど、多分そう)
そしてプリレンダ(つまるところ本当にムービー)はもうめっちゃキレイ。ドラクエといったら鳥山絵だけど、それが現代ゲームのポリゴン…ポリゴンって今言うの!?その大きさ・美しさで動かすならこうなのかっていうレベルでキレイ。
グダグダウルセーーーーッ!!PS4と3DSで遊べる人なら迷わずPS4にするんだ!Switch版まで待てる人、まだ詳細がわからんが多分PS4寄りなので待ってから遊んでくれ!3DSしかない人!ストーリーがめちゃくちゃ”イイ”から買ってくれ!別にスクエニの回し者じゃないです!
ストーリーについて
自分が想像している王道勇者モノRPG…をことごとく覆すようなストーリー。世界が待ち望んだ勇者だから温かく迎えられ、尊ばれ、涙ながらに魔王との戦いを見送ってもらえるのかと思っていた。勇者だから魔王を倒すのは当然と、プレイヤーも思っていたと思う。
けれども、そんなド真ん中をいくストーリーではなかった。想像しているストーリーから離れ、えっ?えっ?と思っているうちにピンチになり、泥臭く切り抜けた。
伏線は確かにあった。でも現実世界で「あれがあのときの…そういえばおかしいと思った、だってこれもこれも、こうなんだもの…」と思うことがないように、DQ11も伏線に気づかず、話が進んだ頃にはすでにもう巻き込まれているかんじ。
でもやっぱり王道のRPGなので、イメージ的にはいろいろな道から最終的に一本の道にたどり着き、聖剣を抜いた…みたいな…かんじ…わかる!?わかれ!脳内に直接投げかけていまぁす!!
ストーリー序盤でオーブを6個集めていたんだけど、どう考えてもそんな大事そうなやつ、普通にRPG作ったらだいたいボスに持たせるじゃないですか。話も6個作れるし、ボスとの戦闘も6回あって、しめしめ尺よし、とね。
でもそうならなかったのがすごくよかった。魔法の鍵で行ける地下の宝箱にあったり、合流した仲間がはいこれってくれる。でも、現実ってそうじゃないですか。広い世界、6個しかない大事なものが全部敵の手に渡ってることなんてない。大事にしまっておくかもしれないし、勇者に合流するべき人が渡すために持ってるなんてのも合理的だと思う。
多分、6個のオーブを集めておわりじゃなくて、そこが始まりだからボスに持たせなかったんだよね。いやしかしボスも持っている。
キャラクターについて
イレブンちゃん(主人公)、むさ苦しくもなく、かといってイケメンすぎるわけでもなく、若すぎず、はしゃぎすぎず、落ち着きすぎず、あの無言を貫く主人公としてはピッタリの見た目だった。頭身が高くてすごくいい。
私は普段、ドラクエの主人公をかならず「まさとし」にしている。別に初恋の人とかじゃない。DQ7の主人公がまさとしっぽい顔をしていたからだ。今作もまさとしにしようと思っていたけど、あれだけサラサラヘアーの西洋顔、イレブンちゃん以外の名前があるっ!?ないわよっ!と心の中のシルビアが言う。
シルビアっていうのはめちゃくちゃかっこいい旅芸人。なんやねんその服と思うものの、中身はめっちゃいい人間で、あまりの(ストーリー上の)スキルの高さにカッ…カァッコイイ〜〜〜!!!となって、そのまま加入となった。ストーリーに絡むような過去がチラチラ見え隠れしている。
顔も素敵だし背も高いんだけど、一番かっこいいのはシルビアのこころ。どのキャラもそうだけど、完璧にかっこいいだけじゃないんだな〜〜〜これがな〜〜〜〜〜それがいいんだよ〜〜〜〜〜みんなDQ11やろうね。
カミュも、あの…詳しくは言えませんけど…ほこらに入るとき、すごくイレブンとの相棒感がでててよかった。あれ以降、ちょこちょこ小さい子に親切にしているので更に良い。初対面の粗暴なかんじ・荒ぶる経歴から絶対子供…フン!みたいなかんじかと思ってたけど、頼れるにいちゃんってかんじ。
ベロニカとセーニャもよかった。彼女らは一族の使命的なものがあって主人公と一緒に旅をするんだけど、加入時のイベントでの頼りがいといったらなかった。詳しくはいえないんだけど、もうさ…みんなさ…ハンケチーフを用意したまえよ…。
マルティナとロウも、オーブ集め完了までにそこまで深く絆を結ぶようなものではなかったけど、やっぱり二人のバックグラウンドにはわわ…となった。
敵として出ているホメロスとグレイグも、ここまで出てたら以降の絡みも絶対あるでしょ…
こう大人数が出るRPGだと、どうしても器用貧乏なキャラクターや印象の薄いキャラクターは育成を後回しにしがちである。でもDQ11は加入までの熱いストーリーがハラハラドキドキで、捨てキャラがいない!!
戦闘について
時間のない現代人を意識してか、控えのキャラクターにも経験値がきちんと入る。これは画期的。昔のRPGはきちんと交換しないと経験値が入らなかったし、交換しなくても経験値を貯めるためにはそういう腕輪などをしなくてはいけなかった。
しゃらくせえ〜〜〜〜〜〜!!!いいんだよ!そういうのは!!
戦闘自体は、フリー移動バトルといって自由に動けるものと、オートカメラバトルというものがある。今までのターン制DQはオートカメラのほう。はじめフリー移動になっていたが、ロード中に現れるまめちしきにて、バトルの有利不利はないと言われたので、オートカメラにした。
戦闘開始は敵オブジェクトに接触してはじまる。敵を切りつけて開始することもできる。時間がないから戦いたくないならオブジェクトをよければいい。現代人向けである。こんなレベル低いゾーンで戦いたくねえ!よけるぜ!OK!
馬でドーーーン!!と弾き飛ばすこともできる!しかしちょっとでかい敵にぶつかって普通に戦闘になったらどーしよ〜!と思っていつもクイックに避けている。
攻撃も呪文もいちいちかっこいい。PS4版はたいへんに臨場感がある。「盾ではじいた!」はちゃんと盾ではじいているし、ひらりと避けるし、ベロニカは杖でぶん殴っている。
よく見ると、装備させた武器がエフェクトのためにちょくちょく消えている(持っていた杖が魔法を唱えるときには持っていなかったことになっている)んだけど、それが自然だから全然いいかんじ。
昔ながらのターンバトルなので焦る心配もないが、行動順がわからないので「ベホイミ…いや次はセーニャにいくかな…?さっき敵が2回行動したから…こっちが全員行動するまで大丈夫かな…?」とギリギリヒヤヒヤの戦闘をしている。だのじいいいい
さそうおどりでつられて踊ると、イレブンはルンルン踊り、カミュはイケてる踊り、ベロニカはキャッキャとかわいい…細かいそういう作りが嬉しい。混乱するとシルビアがツッコミを入れてくれるんだけど、それもなんでやねんさが出ている。動きがイイ。
スキルパネルでの育成も楽しい。あと2P必要だからもうちょっとレベル上げしよっかな…と思う。
自由さ
ストーリーは厳密にいったら一本道で、それ以外のルートがないのかもしれない。が、プレイヤー自身は一本道さを全然感じない。
一本道でやらされてる感の多いゲームにありがちな、「じゃあ次の町を目指していってみよ〜★」みたいな、無理にテンションアゲて行こ!みたいなかんじはない。みんなが目的達成のため、じゃあ次はここに向かえばいいわね、みたいな冷静さがある。わかりますか!?テンションでごまかしてストーリーを盛り上げるんじゃないのが嬉しい。だってイレブンたちは広い世界を見たいからとかそういう動機で旅してるわけじゃないので。
みんなもプレイしてほしい
つまるところ、私が言いたいのはこれのみ。
本当にいいゲームだった…。久々に寝る間を惜しんでやったゲームだった。
実は100時間ほどプレイして、ラスボスの手前まできたところで、レベルを上げたり称号をゲットしたりサブクエストを受けたりと、もろもろやりこみ要素を頑張っていた。
それだけやりこみ要素がおもしろかった、というよりも、あまりにも良すぎてラスボスを倒してこの良さを終えてしまうのが嫌だったから。100時間やってから数ヶ月放置していた。
…けど…
今日、イレブンたちの旅を終わらせてきた。本当に良いゲームだったから、きちんと終わりを見なくちゃなと思って最後までやった。レベルを上げまくっていたので戦闘で困ることはなかったにせよ、ものすごい達成感と終わったんだ…という気持ち、とりあえず一区切りついてほっとしたような、喪失感があるような、なんというか多くの感情を与えてくれるゲームだった。
これをもっと幼いときにやってたらどう思ったかな…と考えたけど、やっぱり噛みしめるには大人になってからだなー、と思った。
大人たち、PS4やSwitchを持ってる大人たち、ぜひDQ11をプレイしてほしい。