2023年9月活動報告
今月の活動は地味でしたが、本来やりたい事の基礎だったので個人的には一歩進んだ月でした。
9月も野良猫さんがこの地域に現れなかったため、これで丸一年捕獲＆手術を行って居ません。ある意味TNR地域猫活動という理念で成功している地域として日本でも珍しい事例だと思います。
これが全国の小さな町単位で行われたなら、昭和の野良犬の時の様な政府主導の殺処分前提での一斉捕獲をせずとも外で生まれる命を減らしていけるのだと思います。
そんな訳で、9月は地域猫さんのお世話と自分の活動に専念出来たのでその報告となります。
地域猫さんの活動として、若い世代にも外で暮らす猫さんの知識を広める必要があります。教育委員会にも働きかけて居ますが、各学校に任せてる所が大きくなかなか授業の一環として外で生きる命の学習に時間を割いてくれません。
メインの活動場所の公園は1分圏内に幼稚園・小学校・高校が隣接していますので、学生さんや子どもが多く遊びに来ます。
傘で地域猫さんを刺そうとしたり、追い回す子どもも多いので、猫さんのお世話をしていると話しかけられる事が多いので、その都度色々説明をしています。
猫さん好きの子どもは非常に多いので、話の分かる子にはちゅ〜るをあげさせたりしています。
最近では自分のお小遣いでちゅ〜るを買って来て、私の活動時間に出てくる地域猫さんにちゅ〜るをあげに来る子も居ます。
あわよくば人馴れ出来ている子をそこのご家庭に迎えて貰うのも夢では無いので、こういった地道な活動は将来の猫さんに繋がります。
猫への餌あげの注意を促す市の看板も活動地域はすべて撤去になりました。
これは一部の2人の住人だけが執拗に外の猫さんに関する活動を理解せず暴力や暴言を与えて来る事を市が鑑みて看板が不適切だと判断したからです。
市の方もどの地域から苦情が多いか統計を出しているそうで、私達が保護猫活動を始めてこの5年でこの地域の外の猫への苦情が激減したそうです。
無償のボランティアで市が提唱する活動を行い、結果を出している住民に対して、何もせずただ文句だけを言い暴力まで振るう住民とでは、市は中立の立場だとしても味方してくれるのです。
地域猫さんへの風当たりもポスターの掲示や説明で大分やわらいで来て居ると実感しています。それでも外の猫さんをお世話している姿を見せるというのは、一部住民を刺激する要素になるので、誰かが近づいて来た場合は速やかに清掃活動に戻っています。母方が伊賀忍者の末裔なので隠密行動には長けているのです。
まぁ猫さんの耳を見ていれば近づいてくる人間が居るかどうかすぐに分かるので、私自身も聴覚はかなり良いですが、公園外に人が来た時点で猫さんから離れて清掃をしています。
自分が一番やりたい活動として、日本全国の外で暮らす猫さんが少しでも安全にぽかぽかと暮らせる日々が過ごせる様になるための活動というのがあります。
インターネットを通して動画やサイトや文章や漫画などで、少しでも興味を持って貰い、猫が好きな人が少しでも外の猫さんを気遣ってくれるだけで大きな進展に繋がると思っています。
ただ闇雲に外の猫さんの窮状を訴えかけても人の心は動きません。感受性豊かで常日頃からボランティア活動などにも関心のある方でしたら反応はしてくれますが、そういった方より関心の無い方の心を動かす必要があります。
そういった点から、猫さんの病気のアドバイスや食事の無料アドバイスをずっと行って居ます。外の猫に興味が無くてもペットショップやブリーダーからお高い猫さんを買われてる方はたくさんいらっしゃいます。そういった方でも家族として迎え入れているお高い猫さんを大事に面倒を看てる方がほとんどです。
ただ、何の知識も無く普通に育てていると腎臓を悪くする猫さんがほとんどです。
いつかは闘病や食事の面で後悔をする日が来ます。それの予防と対処法についての知識は外の猫さんに興味がない猫好きの方にも需要があります。
今作っている動画は、まず
・どうして猫さんの腎臓は悪くなりやすいのか？
・悪くならない様にするにはどういった事を心がけると良いのか？
・悪くなってしまった時の対症療法
・各種お薬やサプリの説明
・AIM30の危険性
この５つの動画をまずアップ出来るのを頑張っています。
支援を受ける事にした初年度はたくさんの人からご支援して頂けましたが、次年度の今年は継続してご支援をしてくださる方は数人まで減ってしまいました。
これは私の保護猫活動がどういった結果を出してるのか分かりづらかったり、当地域の猫さんのQOL向上にしか繋がって居なかった所が大きかったのが原因の一環だと思っています。
今野良猫さんが少ない時期になるべく日本全国にお届け出来る保護猫活動を10月も継続出来ればと思っています。
