保護した子にいつも思う事
うちで保護した子は子猫以外はみんな保護に向けて餌付けして、信用を得てからとっ捕まえるという詐欺師の様な経緯を経て完全室内飼いになっています。
まぁそれしか方法が無いので詐欺という言葉は違うのかも知れないですが、猫さんからすると裏切られた!と思ってもおかしくは無いです。
みたらし三毛の場合、2019年の11月くらいからご飯をあげだして、2021年の11月に捕獲しました。でも何度も捕獲を失敗して5回目に成功した訳で、失敗する度に数ヶ月近づいて来ないのを繰り返しました。
この子を保護する経緯は、子供が多い場所なので傘で何度も刺されそうになってる所を見かけたのと、幼稚園から地域猫さんのお世話の了承は得て居たけど、全面協力という空気では無かったのと、唯一の住処の幼稚園を他のオスの地域猫に狙われ続けていた所にあります。
いつも追っかけ回されて高い木に登って居た三毛。その頃はうちにも保護してる猫さんが3匹だったので部屋数にも余裕があり捕獲チャレンジを続けてました。
5回目の捕獲チャレンジは、足元でまた食べてくれる様になったので、柄の短いタモを背中に隠し持って後ろからバッサリ行きました。
猫さんは性格にも寄るけど、怖い目に遭った事を二度と忘れない子もいて、みたらしはそっちのタイプなので、外でお世話2年・家で3年目の今でもすぐ逃げようとします。
毎回猫さんを捕獲して、自宅でお世話をするととても安心します。外で地域猫として面倒を看ていると、毎日保護猫活動で向かって居ない時はとても心配ですし、二度と会えなくなった子も沢山います。
ボランティアで公園管理人になってるので、防火水として至る所にバケツを置いて、毎日お水を変えて地域猫さんの水場にしてますが、バケツが倒されてたり泥が入れられてたり変色してたり危険と隣り合わせです。そこら辺は学校と話し合ったり小さなお子さんの親御さんと話したりしてこの5年でかなり改善しました。
保護していつも思う事は、海外の猟奇事件でよく小さな女の子がオッサンに攫われて十数年監禁されたとかそういう事件を思い出します。
猫さんからしたら突然拉致監禁された訳で、不安とストレスしか無いと思います。
もちろん人との生活にとても向いてる性格の子なら初日から家猫としてジャストフィットするんですが、残念ながら私が保護した子達は拉致監禁と思ってる子ばかりです。
この子は猫エイズだったので里親さんを探すのも難しいし、PCR検査でウイルスが陰性になる位猫エイズをコントロール出来ている子ですが、超低確率とは言え感染防止で他の子と一緒には出来ないので、私の6畳ほどの部屋で過ごして貰ってます。近づくだけでお腹をゴロンと向けてゴロゴロ鳴ってますが、爪切りも抱っこも無理です。
お世話5年目でようやく自分から寄って来れる様になった位なので、多分一緒にお布団で寝る日も膝の上に乗って来る日も来ないでしょう。
保護して3年間のうちでワクチンで3回部屋の中で網を使って捕獲して通院してるので、その度に警戒心が累積していきます。
幸せの形って難しいですよね。