料理の背景を知る
料理の歴史は面白いですね。
西洋料理だと、その料理ができた時代が考案した人の名前もわかることがあります。
コロンブス以前のヨーロッパには、トマトもじゃが芋もなかったし、秀吉の朝鮮出兵以前に朝鮮半島には、唐辛子がなかったし。
トマトのないイタリア料理や、じゃが芋のないドイツ料理、唐辛子のない韓国料理の時代があったのですよ。
トマトは旨味成分のアミノ酸を含んだ食品ですから、それに代わる旨味が必要です。
当時は、魚を塩漬けにして発酵させたガルムという調味料を使っていました。これが、東南アジアにでは、ナンプラーやニュクマムになったのです。
仏教の影響で、日本に伝えられた時は、大豆から作る醤油になっていました。秋田のしょっつる(魚醤)の起源は、どこなのでしょうか?
じゃが芋は、最初は観賞用として育てられ、マリー・アントワネットが身に着けたという記述も残っています。
じゃが芋の花、小さくてかわいいですが、今の人は飾りには使わないですね。
ナポレオンが、マレンゴの戦いの時、料理人に作らせたチキンマレンゴ。
パリのブルダルー通りのパテイシェが創った、タルト・ブルダルー。
料理の背景を話しながら、食卓を囲むのも楽しいのではないですか?