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好きなものを自分で盛り上げるちから

過去に付き合っていて、別れ際に傷つけてきた人のことをたまに思う。

あれは私的には非常事態だった。

あれからわたしは立ち直るために自分で自分を楽しませる術を磨いた。術というのは助けになる。

趣味や興味や自分が快と思う事を細々積み重ねてきた。

自分が快と思うものを知るのは非常に重要である。

たとえば、言葉。

言葉は荒々しくなく汚くない方が良い。平和で気持ちが伝わるものが良い。

たとえば、夕焼け。

わたしは朝焼けと夕焼けだったら、夕焼け派である。日が沈む頃夕日を眺める事は時にどんな現実的な対価にも負けないねぎらいがある。

途中からは立ち直る為にと意図していたかは不明になるほど、自分が好きなものに敏感に生きた。自分の気分にぴったりの食事、温度、感触、愛でたいもの、行くと心から寛げ感動できるお店、好きな場所、、、そういうものがどんどん広がっていった。しあわせだった。

わたしは心から好きなものに出会った時、ちゃんと自分を感動へ盛り上げていった。それはわたしが学んだひとつの術だと思う。そしてその感動が次への感動を呼んだ。

辛い時や余裕のない時、簡単に忘れそうになるけど、感動させるものをしっかりと身体にしみこませること。これをやりたい。

これを繰り返した時、生きている実感のようなものを取り戻せるように思う。この訓練は自身で作り出すもので他者によらない。それがひとつ素晴らしいところである。


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