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占い師であるということ。

こんばんは。にゃんちーです。星読み屋さん時々タロット使いです。noteは徒然なるままに、筆ならぬ指を走らせよう。
(キーボード打ってるわけだし)
今日は自分の仕事について、占い師について思うことを少し。

唐突ですが、自分が俗にいう「占い師」になるだなんて、これっぽちも思い描いていませんでした。本当にありがたいことに、一息つくとご依頼いただくので今日ここまで何とか生きております。なんとな〜く始めてみたらあっという間に半年過ぎていて「もう戻れない…」と思った次第です。と同時に、どうやらこの仕事が向いてるっぽいとも思いました。
(もちろん星に書いてあったのだけれど、なんとも思ってなかった。)
そうこうして今に至るのですが、時々考えることがあります。

占い師って、なんだろう??と。

なんせ自分が実際に占いの鑑定を受けたことがほとんどありません。本でも雑誌でも、インターネットでも自分でちょろっと調べられるから。強いて言えば星占いが昔から好きでした。でもそれだけです。
タロットにいたっては、仲のいい先輩のタロット練習に遊び半分で付き合って、望まない結果を断定的に言われて心底傷ついた挙句、怒りは湧いてくるし微熱まで出て寝込んだことがあります。あんな占い師になるもんか!これだから占いって嫌いなんだよ!とさえ思いました。当時の私は占星術で占い師として仕事を始めていたものの、今ではタロットも使ってるんだから人生なんて本当に分からないもんです。

実際の現場には、悩んで藁にもすがる気持ちで占いを受ける人もいるんだと思います。しかし私のクライアントさんには皆無です。私がそういうスタイルで鑑定していないからでしょうし、ごく稀に断ることもあるから。断るだなんて強気って感じもしますが、正解=たった1つの答えそのものを求められても私はそこにコミット出来ないだけです。だったら他の占い師にお願いした方が良い。

そもそも私は、自分のことは自分で決めたい。人に指図されるのが大嫌い。だから占う側の私は実際の鑑定でも「1つの答え」を出すようなことは言わないようにしています。言えないんです。そもそも未来決定論者ではないので、未来なんて複数パターン想定される。少なくとも私は仮に未来を読むとして、たった1つの答えなんぞ出せません。物事には色々な見方と可能性があるからです。
これは鏡リュウジさんが仰っていて興味深かったのですが「占星術師が二人集まると、その見解は3つあると言われる」と。
なんで人数より多いの?と思いましたが、一人1つの見解と、互いの意見を聞いた結果、二人でもう1つ新たな見解が出てくるんです。占星術の解釈ひとつとってもこんな具合です。

でも占いの現場では、それだけではありません。そこには目の前にいる人の気持ちも事情もある。たとえ自分が相手と同じような状況を経験していたとしても、自分の気持ちと相手の気持ちが同じなわけじゃないし、感じ方だって許容量だって違う。

当然、占い師である以上「当てる」スキルも必要です。ズバリ当てますとか良くある謳い文句の、それです。当てるというより、当てに行くといった方が正しいのかもしれません。占いで感じる「当たる」の正体は、クライアントさん本人がまだ気が付いていない深層心理を、占い師が言語化・表面化させることで自覚することなのだと思っています。占術における知識や技術はあって当然で。

でも、私はそれを現場でやらない。
正直なところ、当たってる!と言われる達成感があります。それでもやらないのは、当てるのが仕事じゃないと考えているからです。私にとって当てにいくことは、相手にとっての「正解」を教えてあげる感覚に近いものがあります。

占いにくる時って、だいたい自分や他人のことが知りたいか、現状打破したい時なのだと思っています。占い師という他人に答えをもらって、それで本当に自分が納得できるのかな?と私には疑問です。自分で決めるからこそ、自分で人生における自由の権利と責任が果たせるのではないかと。占い師あるいは占いの結果に従うのと、自分で選ぶのとでは納得感も満足度も違うと思うんです。

だとすると、そこで占い師にできる仕事は、たった1つです。

新しい選択肢、新しい可能性を提示すること。
迷っている時間の短縮する、選び、決断するまでを最短でいくイメージ。
更におまけをつけるとしたら、秘めたる才能の発掘です。

悩んでる時って、いつの間にか思考がドツボにはまってることが多いです。客観視できなくなるし、些細なことも大ごとに見えてきてしまいます。自分一人で考えていてもマイナスなことばかりに目が向いてしまう。ましてそんな状態で出てくる選択肢はろくなもんじゃなかったりする。それどころか、まともに自分の状況把握さえ出来ていないこともあります。私だって悩み出すとマイナス思考の沼にはまります。

しかし自分では見つけられなかった選択肢や可能性があると分かれば、状況そのものに変化はなくても、自分の心理状態や思考の沼からは抜けられるんじゃないかと思っています。それが何より大事だと思ってる。そこから抜けることが。抜けてしまえば、もう自分で歩いて行ける。

人はそんなに弱くない。弱いのがダメとかじゃないです。弱い自分も居る。それでも、自分で選んで決めて歩いていく強さがあるのだと、信じている。そこにもしヒントがあれば、歩みを加速させていける。それだけです。

占い師って名乗ると怪しい。でも怪しくて良いと思っています。怪しくて良いうと語弊があるかもしれません。人様の人生というゲームの上で、光を浴びる存在でなくて良いと思っています。そこで光を浴びるのは、クライアントさん本人でなくては意味がない。もちろん、人生ゲームを進んでいくのもクリアするのもクライアントさん本人です。私は通りすがりの怪しい武器屋で良いのです。だからイラストアイコンでハンドルネームでやっているところもあります。怪しいじゃん、その方が。ふふふ。

取り留めがないな。でも長いからこの辺で。
したらばまたにゃーん!

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