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コミュニティの「死」
みなさんお元気ですか?にゃん爺です。
僕は最近Discordをよく利用しており、友達とゲームをする時の通話や、情報交換なんかをする時に重宝しています。さて、今回はそんな「Discord」とみなさんご存知「LINE」について話していこうと思います。
「Discord」とは
みなさんは「Discord」をご存知だろうか。
Discordは、2015年に始まったテキストチャット、音声チャット、ビデオチャットができるサービスで現在、全世界で月間1億5千万人のアクティブユーザーを抱え、日本でも若年層を中心に流行している。
「今時LINEがあるのになんでそんなサービスを使うの?」と疑問に思う人も多いと思うが、両者には決定的な違いがある。
Discordたる所以
まずLINEを開いて真っ先に出てくるのはトークルームが一覧表示されている姿であろう。
しかしDiscordは違う。開いて出てくるのは、トークルーム一覧ではなく、「サーバー一覧」なのである。
サーバーってなんやねん。と思った方も多いだろうが、LINEグループと同じようにそこに人を沢山呼ぶことができ、その中でチャットや通話なんかを行うことができる。
いわばLINEが個人のトークルームとLINEグループを一緒に軸にしているのに対し、Discordは、LINEグループ(サーバー)を軸にしてアプリが構成されている。
一見「LINEグループ」と「Discordサーバー」は同じものに見えるかも知れないが、両者にも大きな違いがある。
LINEグループは「ホール」で、Discordは「豪邸」
両者の大きな違いは、建物に例えるなら「部屋の数」であろう。
「LINEグループ」は「ホール」のようにだだっ広い空間が用意されており、人を沢山呼ぶ事ができるが、そこで誰かが仕切り始めると個々の会話は止まってしまう。みなさんもこれは経験があるのではないか。名付けて「誰かがずっとマシンガントークをしているせいで、中々会話に入っていけない問題」である。
それなLINE対し「Discordサーバー」はいわば「豪邸」である。「ホール」のような広い空間はないが、「個々の部屋」を作る事ができる。
つまり一つの「Discordサーバー」の中に、複数のトークルームを作ることが可能で、あるの部屋で特定の話題が盛り上がっていたとしても、別の部屋に行けば、また違う会話をする事ができ、LINEグループで問題だった「誰かがずっとマシンガントークをしているせいで、中々会話に入っていけない問題」が起きにくい構造になっているのである。
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そして実はそんな「Discordサーバー」は更に二種類に分ける事ができる。
「閉鎖的なサーバー」と「開放的なサーバー」
まず「閉鎖的なサーバー」とは、外部に公開されていない身内だけのサーバーである。そして「開放的なサーバー」は、外部に公開されていて身内以外も入れるサーバーである。
「開放的なサーバー」を作る方法はいくつかあって、例えばディスボードと呼ばれる掲示板にサーバー情報を載せるとか、SNSで宣伝を行なって人を呼び込むなど多岐に渡る。要するに外部から人を呼び込む窓口が存在すれば、「開放的なサーバー」と言えるわけである。
そしてこの「閉鎖的なサーバー」と「開放的なサーバー」はLINEで言うところの、「LINEグループ」と「オープンチャット」にあたる。(以下よりこの二つをまとめてLINEグループとする)
「開放的なサーバー」は巨大なSNSアカウント
「開放的なサーバー」の運営は、SNS運用に近い。無論どちらも人がいなければ成り立たないので、人目に触れるために宣伝を行い、企画などを行なって離散者を減らす。「Discordサーバー」という名の「巨大なSNSアカウント」を動かしていくのである。
しかしそんな「巨大なSNSアカウント」もしっかり運用をしないと、死ぬ。最初の頃は賑やかでも、それ以上の盛り上がりが無ければ人気がみるみるうちになくなり、最後にはサーバー界の廃墟と化してしまう。つまりここで言う「死」とはコミュニティの「過疎化」である。
僕は一度「Discordサーバー」を殺した
かくいう僕も、Discordサーバーを殺してしまった事がある。今から3年ほど前、僕は初めてDiscordサーバーを建てた。他サーバーや、SNSを利用し献身的に宣伝を行う事で、着実にサーバー人数を増やしていき、二か月後には300人を達成。サーバーも大いに賑わい、活力で溢れていた。
しかし僕がサーバー運用をサボり始めてからはどんどん過疎化していき、サーバー内では僕以外誰も話していない「死」の状態になってしまった。
Discordサーバーの「死にやすさ」とLINEグループ
なぜ300人もいたはずなのに僕のサーバーは死を迎えたのか、それはLINEグループなどとは違う、Discordサーバーのある特殊性が関係している。
メリット「でも」ある部屋の多さ
先程Discordサーバー最たる特徴として「部屋の数」の話をしたが、この「部屋の多さ」という特殊性は、Discordサーバーの過疎化を促してしまう。
「Discordサーバー」は大きな歯車
なぜ「部屋の多さ」が過疎化を促すのか、それはDiscordサーバーや、LINEグループを「歯車」として解釈すると分かりやすいだろう。
Discordサーバーの「歯車」は非常に大きく、この大きさは、部屋の数に起因する。部屋の数が多くなる程、歯車も大きくなる。そしてこの大きな歯車を動かす我々も「運営」という名の「歯車」であり、サーバーが大きな歯車であればあるほど、運営もそれなりの動力が無ければ、歯車を動かせなくなってくる。
省エネな「LINEグループ」
一方でLINEグループはDiscordサーバーに比べて歯車が小さく、動力が弱くとも稼働してくれるのだ。
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見やすさのため縮尺を変更しています。
先程デメリットとして述べた「広い空間」はコミュニティの「稼働力」という側面で見ればメリットで、つまりLINEグループは、話す場が一つなので少なくとも誰かが喋っていればコミュニティとして成り立つので「死ににくい」のだが、その点Discordサーバーは「部屋の多さ」が起因してみんなの会話が分散してしまい、結果としてサーバーが過疎化しやすく、コミュニティとして「死にやすい」と言える。
まとめ
「LINEグループ」は、広い空間で会話が集中するため「死ににくい」一方で、会話に入りにくいという問題が発生する。
「Discordサーバー」は部屋を多く作れるため会話が分散しやすく、「死にやすい」が、会話に参加しやすい環境を作れるという利点がある。
今後の展望
僕はDiscordサーバーの運営の大変さを知ってもらうためにこの記事を作成しました。3年前の僕のように、Discordサーバーを作りたい人が読んでくれていれば、幸いです。
今回の内容は、Discodサーバーでなくとも当てはまるものだと思います。僕も今後そういったコミュニティを殺さないよう努めていきたいです。
ここまで読んで頂きありがとうございます😊
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