マガジンのカバー画像

二度と戦争をしないために。検証・考察

14
運営しているクリエイター

#映画エッセイ

映画レビュー「地獄の黙示録」~カーツ大佐の理想とは何なのか~

製作 1979年 米 監督 フランシス・フォード・コッポラ 出演 マーティン・シーン    マーロン・ブランド    ロバート・デュバル    デニス・ホッパー    ハリソン・フォード あらすじ 舞台は1960年代末のべトナム。ウィラード大尉(マーティン・シーン)は、ジャングルの奥地で王国を築いたとされるカーツ大佐(マーロン・ブランド)を暗殺する命令を受け、部下4人を引き連れてナング河を溯っていく。その過程でウィラードが遭遇するさまざまな戦争、そして狂気。やがて彼はカーツ

映画レビュー ヒトラー暗殺13分の誤算

制作 2015年 ドイツ 監督 オリバー・ヒルシュビーゲル 出演 クリスティアン・フリーデル あらすじ 1939年11月8日、恒例のミュンヘン一揆記念演説を行っていたヒトラーは、いつもより早く切り上げた。その後、仕掛けられていた時限爆弾が爆発――ヒトラーが退席して13分後のことだった。その爆弾は精密かつ確実、計画は緻密かつ大胆、独秘密警察ゲシュタポは英国諜報部の関与さえ疑った。しかし、逮捕されたのは36歳の平凡な家具職人、ゲオルク・エルザー。彼はスパイどころか、所属政党もな

映画レビュー ヒトラー 最後の12日間

制作 2004年 ドイツ 監督 オリバー・ヒルシュビーゲル 出演 ブルーノ・ガンツ    アレクサンドラ・マリア・ララ あらすじ 1945年4月20日、ベルリン。迫りくるソ連軍の砲火を避けるためヒトラーはドイツ首相官邸の地下要塞に退却していた。 味方すら敗戦を疑うものはいなかったが、もはやヒトラーは正常な感覚を失いつつあった。 ついに敗北を決意した彼はある重大な決意をすることになる。ヒトラー最期の12日間を、秘書、ユンゲが敗戦後はじめてあからさまに告白した実話。 (アマゾン