主婦の勘違いな有能感(自覚あり)
時短家事が大好きだ。
それは、簡単に有能感を得られるから。
食洗器、乾燥機、お掃除ロボット、電気鍋、ケトル、オーブンレンジ、炊飯器、(キッチ泡ハイター。)
段取りさえ抑えておけば、10個の家事を同時並行できる。
食洗器で皿洗い、洗濯機を回す、乾燥機を回す、お掃除ロボットを動かす、電気釜でシチューが煮込まれる中、オーブンで焼き野菜を作り、スープや食後のお茶を入れる湯をケトルで沸かす。炊飯器でご飯を炊く。
キッチン泡ハイターを、トイレとお風呂に振りかけておけば掃除は完了。
私は今、10個の家事を同時並行している。
この一瞬、きゅっと脳天にアドレナリンが走り満足感で満たされる。
勘違いの有能感。
大前提にお掃除ロボットを使うには、物が床にない状態にする必要があるし、洗濯機に入れる前に手洗い物はネットに入れ乾燥機にかける前に室内干しの洋服は濡れた洗濯物を取り出し選別するし、乾いてたたむ作業。
電気釜、ケトルに米や切った食材、水を入れる作業。
乾いた食器を収納する作業。
使う機種が増えるごとに電気料金も上がる。
かくも、名もなき家事はきりがない。
しかし、大事なのは家電の主人である私のマインドなのだ。
私はこれらの家事を家電無しで、すべて手を動かす事もできる。
環境や体にやさしい洗剤を選ぶ事もできる。
しかし、何故か真面目にやればやるほど何かがすり減っていく気がしてならないのだ。
段取りを工夫し家電などをうまく使う事で、主婦である醍醐味を味わえている気がする。
経験値を生かした生活をする事。
私の場合は時短家電など、便利な物で家事を効率化し主婦である自己肯定感が上がった。
食洗器不可の繊細で美しい食器や、レースの手洗い推奨のアンティークの洋服などを持つ丁寧な暮らしは憧れではある。
大事な来客のおもてなしの際には、普段仕舞われた理想を取り出してみようと思う。
今のところ、その様な予定はないけれども。
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