見守れ無いのは、寂しいものです
我が家の直ぐ近くにアパートが有ります。そこにはご年配の単身者ばかりが入居しています。朝晩の挨拶にはじまり日常のちょっとした会話をするくらいですが、近くの人と仲良くするのは当たり前ですが楽しいものです。
中でも、お連れ合いを亡くされたおばあちゃまはガスが点かなくなった、鍵が見つからないなどと駈け込んで来られるので担当の訪問介護の方とも、お話させて頂いていました。私は仕事から帰ると、部屋に電気は点いているか、夏ならエアコンがついているかなどをつい気にして見ていました。介護担当の方にも、勝手に見守りをさせて貰っていますとお話をさせて頂いていました。
ところが、ある晩に電気が付かなかったので、慌てて介護担当の方に電話しました。担当の方は直ぐにお出でくださりましたがすでに亡くなってしまって居たのです。担当の方が鍵をお持ちなのです。
あれから、暗くなった部屋を見る度にもう少し何か出来なかったのか考えています。施設入居は来週に迫っていたのに。担当の方と涙を拭きつつ話しました。日本の高齢化社会の縮図を見る思いがします。