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勝ち負けなんて最初からなくて~自分とそれ以外の世界があるだけ

「その女、ジルバ」2021 全10話
制作 東海テレビ テレパック
放送局 フジテレビ

恋人なし、貯金なし、老後の安心なしの人生崖っぷち
いわゆる負け組OL、笛吹 新(池脇千鶴)40歳は、リストラで希望の職場も追われ、夢も、仕事も、結婚も、全部諦めかけていた・・・。

しかし一軒の店との出会いが、新の人生を大きく変えることとなる。
伝説のママ・ジルバの店 BAR OLD JACK & ROSE
―――「採用条件、40歳以上」―――

平均年齢は70歳以上。
「これまでの人生を変えたい!」と、思い切ってその店で働くことを決意した新。
ラテン系熟女たちの活気とエネルギーにあふれた空間で、大きく成長、忘れていた大切なものを取り戻していく!
人生の折り返しともいえる40歳を機に、新の人生は彩を得ることになる!

昼と夜、二足のワラジで働く新のシングルライフに、どんな変化が訪れるのか!?


私はこの作品をNethlixで観たんですが、主人公が四十歳というところでなんとなく観ることに決めました。

🐹

主人公、新役の池脇千鶴。同年代で、彼女が出る映画やドラマをチェックして観ていた記憶があります。

透明感のある人だな~。

うん、彼女に抱いていたイメージは透明感でした。

今回wikiで経歴をて見てみると、現在は42歳なんですね。

「この女~」の中では、化粧をほとんどしていない姿で、等身大の四十の女を演じていました。

今の四十、五十、ひいては六十、七十,
八十、九十、百…。

の女性は平均して美意識が高い気がします。
(負い目からくる偏見あり)

まして、女優さんなので、くたびれた四十歳という役柄であっても、

もっと盛れるだろ、と思ってしまうくらい、

池脇千鶴は等身大で演じていました。

丸顔の彼女の顔は、等身大で四角にも見えるくらいに描かれてるし。
(かわいさは変わらず素敵なんです)

観ていて、本当に彼女の等身大の演技や姿に、等身大でパワーをもらえます⋆

草笛光子に中尾ミエ、田中喜子に久本雅美、草村礼子。

とてもパワフルで優しくて奥が深い人生の先輩たちの中で、

四十のアララ(新)は、本当の自分を見つけていきます。

途中、品川徹演じるマスターとバーのママの草笛光子が二人語りをしているシーンがあって、

「今の四十は、昔よりも幼く感じる」
と話していました。

戦後の錯乱の中で生きることに必死だった二十歳と、
現在平和の中で生を育んでいる二十歳の人間の意識は確かに違う。

でも、動物としての肉体や心の根っこの部分は、あまり違わないんじゃないかなあ。とも、思いました。

作品の中でも、八十歳を超えて、過去のトラウマに苦しみ泣き崩れる草笛光子を、四十歳の池脇千鶴が大きな愛とやさしさで包むシーンがあります。

社会情勢も年齢も年代も性別も超えて、人には人を癒す力が確かにあることを改めて感じました。


⋆最近思ったこと⋆

親子関係と夫婦関係、友人関係、各種上下関係はほぼ同じ形容で成り立っているのではないか、

ということに気づいたんです。

少しの見栄とわがままと、本音と建前と、愛情と少しの嘘と。

それらを駆使して、人間関係を育んでいるのがこの社会なのかもしれない、と思ったんです。

誰かと関係を持っている時の自分は多少態度なりなんなりは変わっているものなのかもしれません。

でも自分は一人だし、自分は自分だし、相手が誰になろうと、本質的な自分は変わらないのです。

だから、もっとシンプルに、人間は小ずるい生き物だということを、ただ受け入れて認めて、

自分と、その他の世界。
その二者で、この世界を考えると、もっと楽に生きられる気がします。

自分とそれ以外。

その二者しかこの世界には、きっとない。

そう考えると、自分の存在を過大に過剰に考えたりふるまったりしなくて済むと思うんです。

上の言葉や説明を丁寧に読み解いてもらうと、本当に自分の見る世界や住む世界をもっとポジティブに捉えられる気がするんです。


おわり


読んでいただいてありがとうございました。
合掌。
@スター@







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