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「終わりに見た街」~平和側から見た世界と目の前の今を生きる世界~

「終わりに見た街」
原作 山田太一
出演 大泉洋 吉田羊 堤真一 勝地涼
脚本 宮藤官九郎

を、観て、私が受け取ったメッセージを羅列していこうと思います。

『ただ今を生きろ』
『上から目線の文句ばっかり言ってないで、動け」
『マイホームは自分が生きた証にもなり得るということ』
『現実だと思っていることは全て夢』
『行動に【意味】を求めるのは、ただの人間のエゴ』

などです。

クドカン作品が好きなので、Tverで観ました。

第二次世界大戦の戦禍の日本。

終戦間際の昭和19年~20年に、
令和6年を生きる家族が家ごとタイムスリップした話。

その中で、

戦争を真正面から受け入れ、日本を守るために必死に生きようとする,
現代からタイムリープした子供たち。

一年後に日本が敗戦するという未来を知るがゆえに、
この戦争の在り方に落胆や批判を繰り返す、
現代からタイムリープした大人たち。

大人は言う。
「この戦争は間違っている」
「死んで当然の命などない」
「人間が人間を殺していい理由などない」

そんな大人達を見て子供達は言う。
「間違っていると決めつけて、なんでお国のために働かないんだ!」
「みんな日本を良くするために必死に働き戦っているのに!」
「あなたちが信じているものなんて、この世界では誰も必要としていない!」

この大人と子供の考え方や立ち位置の違いが、
「戦争」と「平和」の対比にも見えて、
観終わった後にとても不思議な感覚に囚われまいした。

大人たちと子供たちのどちらが、「平和」の側に立っているのかは、一概に判断できる話ではなくて、

その事実が「戦争」なんだと思いました。

戦争を始めるのも、戦争で戦うのも、戦争によって耐えがたい苦しみを味わうのも、戦争によって命を奪われるのも、

全ての役を担うのが「人間」なのだということ。

矛盾なのか摂理なのか、人間という生物にプログラムされているとしか思えない、「戦争」の実態。

答えなどどこにもない世界が、わたしたちが今生きていると思っている、現実ってことなんだなぁ。

なんて思いました。

山田太一さんの作品にあまり触れたことがないので、ぜひこの原作を読みたいです。


久しぶりにドラマの感想を書いてみました。
とても楽しかったです。
読んでくださった方にとても感謝します。

✨スター✨



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