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保護ネコを飼う ①出会い

家買ったし、猫飼うか

2023年も年の瀬。振り返ると最大のイベントは猫を飼い始めたことだと言える。夫と二人暮らし。二人ともリモートワークが主体。7月に中古マンションを購入した。せっかくだし猫でも飼いたいね、年内~年明けに飼えればいいねなんて話していたが、あれよあれよと愛猫マーヤ君をむかえることとなった。

9月上旬、Webを見ていると近所で保護ネコ譲渡会が開催されると知る。
飼うならペットショップではない形でと思っていた私たちは近所だし情報収集に行ってみるか。と軽い気持ちで譲渡会に足を運んだ。
会場の一軒家に入り二階の部屋に上がると、そこにはケージが10個くらい並べられ、子猫、成猫がちょこんちょこんと座っていた。

保護ネコをとりまく世界線

私たちは猫を飼うのが初めてだ。今日はお話を聞きたかっただけと断ったうえで猫ちゃんたちについて、猫を飼うということについてボランティアの皆さんに多くのことを教えてもらった。
夫は子供のころ犬を飼っていたことがあるが私は姉が動物アレルギーだったこともありモフモフ系の動物は一切飼ったことがない。
経験値が低いので、ほんとかわいいけど体が安定しない子猫は遠慮して、1歳とか体はある程度できていて、でも長く一緒にいれる子がいいと考えていると伝える。

池崎さんの番組でもたまに見て少しは理解していたつもりだったが、実際にお話しを聞くと色々知ることが多い。一匹一匹どういう経緯でここにたどり着いたのか。保護主さんたちは各猫の性格、好み、ちょっと困った行動についてもオープンにお話してくれる。
この子は抱っこなでなで大好き。この子はのんびり屋でリアクション薄め。あんまり動じない。この子とこの子は仲良しなんです。ケージに入れると鳴きます。などなど。

保護主さんたちは家に8匹や10匹など保護ネコを飼っていて、中には人間が触れないような状態の保護ネコも含まれる。この会場にいる猫ちゃんはなでられるし、人が好きな猫ちゃんで、こうやって新しい家族を紹介することができないネコもたくさんいるのだと知った。

くまもん、マーヤ君

紹介してもらったマーヤ君はキジトラの熊本男子。イエローグリーンの瞳が美しい。ケージの隅っこに座り込み無反応をキメている。生後10か月だ。
譲渡会は正直子猫の人気が高いそう。マーヤ君は今回で譲渡会は3回目の参加と聞き胸が痛む。
熊本のTNRの現場に子猫の時がりがりの姿で登場したらしい。関東の方が人口も多いし保護ネコ自体認知されているので、はるばる横浜までやってきた。元気いっぱい保護主さんのお宅で過ごしている。

保護主さんが「本当はもっともっとかわいいんです!」と言って普段の様子を写真や動画でたくさん見せてくれる。保護主さんと旦那さんにべたべたしていてとてもかわいい。目の前のマーヤ君はクールそのものでギャップがすごい。

犬は人につき、猫は家につく。
という言葉があるそうで移動は猫にとってストレス。譲渡会自体もコンディションがよくないと参加が難しいし猫にとって負担が大きいのだ。

トライアルをやってみようか

ボランティアさんたちに手取り足取り教えてもらった私たちは、翌日マーヤ君をトライアル(2週間)受け入れたいと申し込みを行った。
申し込みには私たちのライフスタイル、子供の予定、猫にかける月間費用などアンケートに答える必要がある。アンケートを記入提出し、保護主さんと受け入れ日程を決めていった。
譲渡会では台所や窓閉めの管理の方法といった基礎的なことから、部屋の温度などまで本当に何から何まで教えてもらった。結論、猫によるということだがYoutubeではなく百戦錬磨の猫プロたちの話を聞けるのは心強い。

猫が家を選ぶんです

トライアルで不成立になることってあるんですか?という私の質問に対し、ボランティアさんが「最終的には猫が家を選ぶんです」という言葉が真理なのだろうと感じる。うちには追いかけまわす子どもや先住ネコはいないけど、環境に繊細な猫が何か気に入らなかったら、その時はあきらめるしかないんだろうなー。

ケージとトイレ、爪とぎを買いそろえ、猫が来る日を待つ。
(つづく)

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