まんまさん

クタクタになって生きてる

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最近の記事

13年ぶりにロウきゅーぶ!を観た。そして後悔した。

今日この頃、私はプラモデルに熱を上げている。 子供の頃はよく作っていたけれど、大学に入学する頃くらいで止めてしまった。 キッカケは今年の頭に公開された「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」だったのだが……プラモデルの話をすると本記事の内容から逸脱してしまうので手短に纏めると「最近はプラモデルにハマっている」という事である。 プラモデルはキットのボリュームや工程数によって制作時間は変動するものの、大体は組むだけでも結構な時間を要する。拘りによってはランナーからパーツを切

    • 大学終わりの街ブラを楽しもうという話

      個人的な経験で言うと、大学生は3年生にもなると土日の他に平日で丸1日フリーな日や、午前中で講義が終わる日を作れるようになる。 無論これは単位を卒なく取った学生のみに与えられる特権(?)であり、3年になっても不真面目を働いた学生は朝から夕までみっちり講義なんて事もあるだろう。 私は前者の方に類していた為、講義が昼前に終わる日があった。 その日の午後は決まって大学を出るなり市街地に繰り出していた。 大学生なんて生き物は基本的に金が無い。あるのは時間だけで、それを埋めてくれる

      • つまるところ、どう生きればよかったのか?

        最近、仕事をしている時に思うことがある。 それは子どもの頃に思い描いていた職業ないし、好きな事に携われる仕事に就けていたら……という幻想である。 こんな事を見出しに持っていく辺りで察せられるが、私はそんな事とは無縁の大して面白くない仕事に日々身を投じている。 見知らぬ誰かに下げたくない頭を下げ、安っぽい三気筒のエンジン音を響かせる軽自動車のハンドルを握り道路を走る。それは非常に退屈な日々であり、色に例えると灰色だろう。ウレタンのステアにプラスチック丸出しのダッシュボード

        • 「こみっくパーティー」の楽曲を考える。

          「こみっくパーティー」とは1999年5月28日にLeaf/AQUA PLUSが発売したPCゲームである。 同人誌即売会を通じて女の子と交流を深め、恋愛に至るまでの過程を描いた作品になっており、今日においても他に類を見ない題材故に当時はアニメ化やコンシューマー化を果たすなど大ヒットを飛ばした名作として名高い。 私も本作のファンであり、コミックマーケットの時期になるとビッグサイトに足を運ばずとも、SNSやTVのニュースから伝わる現地の状況を目にすると自然に「こみっくパーティー

          そして気付く。だからオタクは誰かとその趣味を共有するのだと。

          去る2022年の大晦日、東京都は江東区において世界的オタクイベントとして有名なコミックマーケット(C101)が開催された。 通称コミケ。アニメや漫画などその手の文化を趣味にしている者のみならず、今やそういった文化に馴染みのない人間にも知られているイベントである。 そんな世界的イベント、通称コミケに私はC101にて初参加した。 オタク系文化を嗜むようになって幾日もの月日が流れたが、意外なことにコミケに初参加したのはその時間において最近の話になる。 理由は多々あるが、その最たる

          そして気付く。だからオタクは誰かとその趣味を共有するのだと。

          人は口が寂しいから煙草を求め、手が寂しいから誰かの手を求める。それと同じで耳が寂しいから音楽を求めた。

          私はずっと音楽を聴いて生きてきた。 中学高校を経て、大学を卒業して社会人になった今日に至るまでずっと音楽を聴いて生きてきた。 別に大して高尚な音楽ではなかったけど、それでも私の人生の節目節目には大抵何かしらの曲を聴いていた。 何故音楽を聴くのかという問いは全人類に向けられてもおかしくはない、普遍的な問いだろう。別に音楽は限られた人間のみが享受できる物ではなく、数多の人間が感覚的に、ナチュラルに楽しめる物なのだ。 そんなことを揺れる電車のシートに背をかけ、やはり音楽を聴きな

          人は口が寂しいから煙草を求め、手が寂しいから誰かの手を求める。それと同じで耳が寂しいから音楽を求めた。

          劇場版「ゆるキャン△」を見た話

          彼女たちはかつての面影を残しながらも成長した姿を私に見せた。原作の漫画からTVアニメ、TVドラマと幅広い媒体で老若男女問わずあらゆる層の人々を魅了する「ゆるキャン△」がスクリーンにその場所を移し、今月頭から全国各地で上映された。 かく言う私も「ゆるキャン△」のファンであり、漫画やTVアニメを楽しんできた。さすれば劇場版を見に行くのは当然のことであり、公開日を楽しみにして日々を過ごしていた。 先に言ってしまうとこの劇場版が非常に良かった。 原作より数年先の未来を舞台にした設

          劇場版「ゆるキャン△」を見た話

          Twitterが永久凍結した話

          「ポケットモンスター」には「ぜったいれいど」なる技が存在する。 漢字に直すと「絶対零度」となる。極限の冷たさ。冷却の限界点を意味した言葉であり、-273.15度の世界を表している。 ポケットモンスターにおいてはその名の通り「ぜったいれいど」は極限の冷たさで相手を凍らせてしまう一撃必殺技としてその名が広く知れ渡っている。 されど相手を一撃で仕留める技というのはそれなりのリスクが伴う。 ポケットモンスターでは「ぜったいれいど」が敵に当たる命中率は30%と命中する確率は低い。外し

          Twitterが永久凍結した話

          輪るピングドラムという列車は環状線だったのかもしれない。

          「きっと何者にもなれないお前たちに告げる」 テレビの前でそう告げられたのは今から約11年前のことだった。 「ピングドラムを手に入れるのだ」 そして11年の月日を経て、彼女はその場所をスクリーンに変えて再び私にそう言い放った。 「輪るピングドラム」が映画化される。 そのことを知ったのは何気なくtwitterを眺めているときだった。 水面に光が揺らぐ電車の中で、こちら側を見つめるように佇む少年少女たちの姿――。 そのキービジュアルを一目見た時に私は妙な懐かしさを感じた。 本来

          輪るピングドラムという列車は環状線だったのかもしれない。

          ROUND1のカラオケルームでアニメを見たら意外と良かった話

          仕事中にTwitterで現実逃避をしていたら、ROUND1でBlu-ray、DVDを持ち込んでカラオケルームで鑑賞が出来るという話が流れてきた。 映画館ほどでは無いが、カラオケの音響装置と100インチのプロジェクターによる映像が楽しめるサービスが手軽に享受できる話に私は興味を持った。 ここ数カ月の間、私は好きな作品のBlu-rayを買い集めてはその都度鑑賞しているのだが、やはり家賃3万弱のボロアパートの防音性と貧相なオーディオユニットでは限界があると悟るには時間はさほどか

          ROUND1のカラオケルームでアニメを見たら意外と良かった話

          だからオタクは円盤を買う。

          熱を上げていた頃、すごく恋焦がれていた時に見ていたアニメの画はとても綺麗に見えて、これ以上ないように思えた。 例えそれがVHSのテープだろうと、地上波の録画だとしても、その時々に見た画にはとても及ばない。 だから自分はアニメのBlu-ray或いはDVDを買うという行為にはあまり食指が動かなかった。 別にまた見たくなったらレンタルショップに行ってDVDを借りれば済む話だし、あの頃録っていた作品はHDDレコーダーに当時の空気のまま残っている。 それに今日においてはサブスクが

          だからオタクは円盤を買う。

          だから、大場ななには二刀流が似合う。

          「少女☆歌劇レヴュースタァライト」に登場する武器は実に多種多彩だ。 華恋は洋刀、ひかりは短剣、まひるは棍棒、クロディーヌはバスタードソード、真矢はレイピア、双葉はハルバード、香子は薙刀、純那は弓。 ザッと書き出してみると一本の格ゲーが作れそうな位にその種類は豊富である。実際に劇中内のオーディションにおいてはそのバリエーションからなる戦術の違いがレヴューに華を添えていた。 単に歌って踊って奪い合うだけなら全員が全員同じ武器を持てばいい。例えば真矢のレイピアは決闘に用いられ

          だから、大場ななには二刀流が似合う。

          ロト6の攻略方法を見つけたという話

          ロト6という宝くじがある。知らない人のために解説すると、1から43までの数字の中から異なる6つの数字を選ぶ「数字選択式宝くじ」である。 1等は最高2億。キャリーオーバーが発生すると6億にもなる。もはや国家予算だこれ。 寛大なことに6つ全部当てろというわけではなく、最低3つ当たればいいという。その場合に相当する5等は1000円である。 けれどロト6をやる人間は1000円程度のしょぼい金目当てでやらない。 欲しいのは1等の億単位の金である。貧乏人からすれば億という金は国家

          ロト6の攻略方法を見つけたという話

          果たして自分の愛した物はどういう末路を辿るのか

          自分は古本屋が好きだ。 古本屋というより、リユースショップといったほうがいいだろうか。 ブックオフ、ハードオフ、オフハウス、セカンドストリート……小説から漫画、CD、服から家具まで何でもここで揃えている。 ある日、いつも通り古本屋巡りをしていた折りに店内の片隅で乱雑に並べられたCDの棚が目に入った。 ALL¥100、なんてPOPが添えられて。 こういう棚の中に案外掘り出し物がある。 ほぼ無意識的に吸い寄せられるようにして、その棚に目を移すと、ある事にすぐに気が付いた

          果たして自分の愛した物はどういう末路を辿るのか

          劇場版「少女☆歌劇レヴュースタァライト」を見た話

          (ネタバレ全開です) それは舞台少女の死と新生を描いた話だった。 はっきり言って今後10年近くは本作を越えるアニメ作品は出てこないと思う。あくまで感想というのは個人的な物であるが、自分ははっきりとそう言える。 劇場版「少女☆歌劇レヴュースタァライト」は物語の完結編としてこれ以上の物はない。劇中の話だけに留まらず「レヴュースタァライト」とは?「私たち」とは?とあらゆる面でその終止符を打ったのだ。 本作はTVシリーズの続編であり、変に新しいキャラを登場させることなく聖翔音

          劇場版「少女☆歌劇レヴュースタァライト」を見た話

          (個人的に)少女☆歌劇レヴュースタァライトに衝撃を受けたという話

          初夏を迎え、気だるい暑さが顔を見せ始めた頃にtwitterのTLを眺めていたら、ある記事の見出しが目に入った。 確か「劇場版少女☆歌劇レヴュースタァライトが衝撃的と話題」みたいな見出しだったと思う。正直その時はスタァライトのことは1mmも知らなかったし、そんなアニメがあるんだなって程度だった。少し気になったので劇場版の公式サイトを覗くと、まずあらすじが目に止まった。 ……当然ながら何が何だか理解ができない。それもそのはずで、TVシリーズの劇場版という流れだから予備知識とし

          (個人的に)少女☆歌劇レヴュースタァライトに衝撃を受けたという話