見出し画像

柔道女子52キロ級・阿部詩選手の大号泣する姿がかつての自分と重なって見えた話

この記事を書いている中の人、コテコテのプロ野球ヲタクゆえに普段から野球以外のスポーツはほとんど見ないのですが、今回ばかりは思うところがありまして、柔道の阿部詩選手に届きますようにとの願いも込めて書かせて頂いております。

阿部詩選手といえば、パリオリンピックの柔道女子52キロ級に出場されて、東京オリンピックで金メダルを獲得されてましたから、連覇がかかっていたわけですよね。それも、男子66キロ級に出場されていた彼女の兄・阿部一二三選手と共に。しかし、彼女の結果はまさかの2回戦敗退…試合後に大号泣する姿が物議を醸していますね。。

コテコテのプロ野球ヲタクの私、彼女のあの姿を見て思わず涙ぐみ、こんなことを思いました。

「プライド持ってると、やっぱり苦しいよな…」

なんでこんなことを思ったかっていうと、実は私にも、しょうもないプライドを持っていた過去がありまして、それゆえに苦しんだ経験があったので、彼女の姿がその頃の自分と重なって見えたからです。
と言っても、彼女のように柔道経験があったわけではありませんし、なんなら未だに柔道のルールすらよく分かっていません。。
前置きが長くなりましたが、そんな私がどんなプライドを持っていたのかって話を、これから書きます。

自慢でもなんでもありませんが、こう見えて私、中学・高校時代の得意科目は英語でして、高校1年生の時に英検準2級、高校2年生の時に英検2級を取得しています。特に高校時代の英語の成績は常に学年でトップ、ゆえに先生からも一目置かれていました。
そんな私が、1つだけ成し遂げられていなかったことがあります。それは、学校の英語のテストで100点満点を取ること。
中学時代は数学も得意だった私、数学で100点満点を取った経験はあったのですが、英語はなかなか取れず…英語で100点満点を取って、大好きな先生に褒めてもらいたい!と躍起になっていました。
そのラストチャンスとなった高校3年生の時の定期テスト。死ぬ気で頑張ったのですが…結果は、中高6年間で最低の点数。あまりにも手応えがなさすぎたのもあって、テストが終わった瞬間から涙が溢れ出し、教室から飛び出して廊下で大号泣したのを今でも鮮明に覚えています。
そんな私の姿を見た男子同級生が一言。
「そんな泣きよる暇があったら次の科目の勉強しろや!」
確かにこの日、英語ともう1科目のテストがありました。でもこっちはそれどころじゃない。得意な科目で大好きな先生に褒めてもらうために死ぬ気で頑張ったのに、時間が足りず、空欄まみれの回答用紙を出す羽目になってしまったのです。しかもこの同級生、高校2年生の時に同じクラスだったうえに、まあまあ仲の良かった人。私の得意科目が英語なのは知ってくれていたはずなのに、なんでこの気持ちを分かってくれないの?と、怒りも入ってさらに泣きました。。
それ以来、私が誰かに「英語が得意」と言うことはなくなりました。

こんな過去がある私、阿部詩選手の大号泣する姿が、昔の自分と重なって見えてしまったのです。
彼女の大号泣について「みっともない」などと言う人もいますが、少なくとも私は、彼女の気持ちだけは痛いほど分かります。プライドを持っていると、その分、重圧にもなるし、苦しくもなる。
スポーツファンの在り方として、良い時も悪い時も、選手の気持ちに寄り添うことが一番大事だなと改めて思った出来事でした。
阿部詩選手への誹謗中傷が、1日も早く止まりますように…。

この記事が参加している募集

サポートは中々難しいかもしれませんが、シェアだけでもして頂けたら、それだけでも十分、励みになります…!