美容治療でおきる「白斑」
みなさんこんにちは🐼
今回は美容治療でおきる「白斑」について書きたいと思います。
最近、勤め先の先生に白斑について教えてもらうことがあり、これを機に自分なりに白斑についてまとめてみました📝
白斑とは
皮膚にできる大小様々な白い斑点のことです。
広範囲に及ぶものから、小さく比較的目立たないものまで様々です。
白斑になるメカニズム
メラニンを作るメラノサイトが機能不全になった場合、メラニンを作ることができず白斑になります。
病態は先天性のものから後天性のものなど様々です。
加齢によってメラノサイトが弱ることで白斑ができる場合もあります(老人性白斑)
美容医療によっておきる白斑は、治療によりメラノサイトが弱る・破壊された場合におこります。今回は美容ナースが関わることが多い、美容治療によっておきる白斑についてのみ書きたいと思います。
美容治療によって起きる白斑
小さい白斑はシミに比べたら目立ちにくいのであまり気にされない患者さんが多い印象です…。
最初は気にならなくても、美容治療でお肌のトーンが統一されれば白斑が目立ってくるので、後から気になる場合もあります。白斑になるリスクの説明と、白斑になってないかの確認が大事になってきますね。
🔖白斑が起きる可能性のある主な美容治療
・トーニング
・シミのスポット治療
・ハイドロキノン
があります。
▫️トーニングによる白斑
美容治療による白斑で、よく耳にするのはトーニングが多い印象です。トーニングはメラニンを破壊するだけでなく、メラノサイトを弱らせる効果もありシミ・くすみに効果的と言われている治療です。(肝斑治療にも使われますが、補助的治療です)
メラノサイトを弱らせるということは、メラニンが作りづらくなり白斑になる可能性もあるということになります。
実際にトーニングによる白斑は問題視されていますよね。とくに短期間に10回以上照射した場合は起きやすくなると言われています。以外引用です。
▫️シミ治療による白斑
シミ治療でも白斑になる可能性があります。
レーザーによりメラノサイトが弱る・破壊されることで白斑になります。
シミ治療はトーニングと違って短い波長のレーザーを使います。ここで疑問点。
「短い波長で基底層にあるメラノサイトまで破壊されるのか?」
トーニングに使用する1064nmの波長だったらメラノサイトまで影響するのは分かるけど…と思いますが
・レーザーの出力が強すぎる
・メラノサイトが活性化しメラニンが分泌されている
この場合はメラノサイトもダメージを受ける可能性があります。
メラノサイトが活性化しているときは”炎症している”時です。日焼け後だったり、炎症している所見があるときはメラノサイト周辺のメラニンにレーザーが反応しメラノサイトにダメージが加わり白斑になる可能性があります。
短い波長はメラニンへの吸光度が高いです。炎症中のメラノサイトの場合、メラニンを分泌しているメラノサイトごと破壊される可能性があります。
▫️ハイドロキノンによる白斑
効果の高い美白剤として有名なハイドロキノンも長期使用によりメラノサイトがダメージを受けて白斑ができる可能性があります。( ※ 特に濃度の高いハイドロキノン)
クリニックによっては、3~6ヶ月使用したら一旦休薬するように指導があります。
美容治療による白斑は元に戻るのか
美容治療によってできた白斑は元に戻るのでしょうか。
メラノサイトが破壊まではされず、一時的に弱っているだけの場合は白斑も一時的で、メラニンの分泌が再開すれば元に戻る可能性はあるそうです。
シミ治療後の白斑について一時的でしばらくすると治りますと言ってるクリニックもありますしね💭
勤め先の先生の体感だと
シミのスポット治療>トーニング>ハイドロキノン
の順で元に戻る可能性が低いそうです。
確かにシミのレーザー治療のスポット照射だとパワーも強い分、破壊力も強いですしね。
白斑の治療は難しいと言われていますが、ネットで調べたら白斑の治療をしているクリニックもありました。
医師が診察で肌状態を確認すると思いますが、肌施術の多い看護師も白斑に気づいて医師に報告するなど確認するポイントになるかと思います🔎
(確認する目が多い方が良い👀)
白斑リスクがある美容治療を受ける方は主にシミやくすみを薄くしたい患者さんです。茶色の色味を1番気にされており白斑はあまり気にしていない方が多い印象です💭
実際に白斑って大きく目立たないですよね。
治療をしていく中でシミやくすみがなくなり肌のトーンが統一されると白斑が目立ってきます。
白斑を全く気にしない患者さんもいれば、気にする方もいるのでリスクの説明や白斑が出来ていないかの確認は大切になると思います。