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【雑記】大型PJのKPTをやる際に、背景情報も合わせて共有した方が良い

プロジェクトの振り返りを行う際、KPTというフォーマットを使うことがあると思います。

先日、9ヶ月(企画を含めて1年)ほど続いた大きなプロジェクトがひと段落しました。私たちも、多分に漏れずKPTを実施しました。
KPTを通して、メンバーから様々な項目が起票されました。それらを見ていると、メンバーごとに傾向や背景の差分があることに気付きました。

  • 単一プロジェクトに焦点を絞るか、もっと大きな視点で書いているか

  • 大きなプロジェクトが初めてなのかどうか

  • チームや会社にJOINしてどのぐらい経っているのか

例えば、私はマネージャー兼PMOとしてそのプロジェクトにJOINしていました。その場合、私が起票するものには、以下の背景情報が含まれています。

  • 過去にあった他のプロジェクトとの比較

  • メンバーの育成観点

  • どこまでマイクロマネジメントするべきか

  • 当時チームが持っていたバジェット

  • 他に考えられた選択肢

など、かなりコンテキストが載った状態でプロジェクトを評価してしまいます。

対して、このプロジェクト単体を見て、もっと良くなってほしい部分などを純粋に書いてくださるメンバーもいます。「ここが良かった」「辛かった」「もっと良くできそう」など具体的なアイデアがたくさん出てきます。

この両者の差分により、「メンバー的にはとても大変なプロジェクトに映っていたが、PMO兼マネージャーにとっては想定内に収まっていた」というように、真逆の解釈が生まれ得ます。

どちらの解釈も正しいものです。大きなプロジェクトになるほど、多数のメンバーが関わります。それは、多数の解釈が生まれることと同義です。

多数の解釈が生まれるKPTは、お互いの見えていたものの違いを可視化する良い機会とも捉えられます。重要なのは、「自分はどういう立場でこのプロジェクトに関わっていて、自分からはこう見えていた」というように、背景情報も含めて伝え合うことなのだと思いました。

まずは、お互いに「こういう考え方もあるのか」と認識しあうこと。こういったことがメンバーの視座を高めたり、共通認識の形成に繋がりそうです。

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