コトヒキという魚の話
白いボディーに何とも不思議な模様を持つ魚、コトヒキ。
まず、背鰭の先端に黒点。
その下に緩やかな弧を描く黒いラインが二本。
その周りを囲うように、細くて薄めのラインが身体の真横を通過して、尾鰭の縞模様へと変化してゆきます。
まるで水の流れをあらわしたような不思議な模様。墨の濃淡と筆のなめらかな動きで描き出された水墨画を見るようです。
コトヒキという名前も雅やかです。
漢字で描くと「琴弾」。
これは、この魚は釣り上げられると浮き袋の空気を使って鳴き声を出すのでこの名がついたと