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2of2【本】エビデンスに基づく株式投資(EBI)のすすめ KAPPA(著)

はじめに

1of2同様、後半部分のエビデンスを列挙していき、最後にまとめの図を貼り付けました。列挙すると筆者の主観が入っているように見えますが、全てエビデンスに基づいた結果です!

財務-収益性

①最もリターンに対する相関が強いのは、予想経常利益/負債(ROD)であるという先行研究がある
②財務指標にしいて重要度に順をつければ、ROD>マージン>ROEの順になると思われます
③ROEの水準より変化率のほうが投資する際には重要だが、分母の株主資本は短期的には大きく変動することはないことから、結局分子の純利益の変化が重要
④ROEが改善しているということは、利益が増えていることでもあり、ROEの水準よりはROEの改善率のほうが株価リターンとの関係は深いということが言える

小型株効果

⑤小型株であることだけを理由に銘柄を選択すべきではない
⑥時価総額よりもPER(PBR)のほうがリターンに対してより大きな影響力がある。また、時価総額が同じグループ内でも、PER(PBR)が低い銘柄ほどリターンがよい
⑦小型株-低PBR銘柄は「当たれば大きい宝くじ」のようなもので銘柄選択が難しい
⑧大型株低PBR銘柄でも、リターンの平均値>リターンの中央値の関係があるが、小型株ほど極端な差はない。→大型株は銘柄による「当たり外れ」の程度は小さい
⑨小型株は、業績修正情報に対する反応の遅れが顕著。上方修正の行われた割安で財務良好な小型株は非常に魅力的

業績予想とレーティング

⑩業績予想が上方修正された銘柄の株価は、発表後も持続的に(4ヵ月後も)上昇する。とくに店頭市場で顕著である
⑪上方修正の後には上方修正が続き、下方修正の後には下方修正が続くことが多い
⑫市場から無視され、アナリストのカバーの少ない銘柄は、アナリストの業績予想のばらつきが大きく、ネガティブ-サプライズまたはポジティブ-サプライズになりやすい
⑬アナリストの業績修正情報は、初期の「大胆者」による修正に注目すべきである。「追随者」の情報はほとんど無価値である
⑭「追随者」を含めてアナリストのレーティングが高位で一致した銘柄の株価リターンは悪い(東証1部銘柄)

その他

⑮日本株での解析では、短期、長期ともに、過去の株価の下落率が大きい銘柄ほど次の期間のパフォーマンスがいい
⑯日本株では「逆張り」戦略が有効に思われるが、東証1部銘柄だけに適応できる可能性が高く、普遍性にかける

まとめ

以上、後半部分でした。全部は厳しいしいですが重要だと思うエビデンスを取り入れたSCR方法を確立していくとより強固なポートフォリオができるのでは?と思いました(^^)/

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