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夢が叶ったウィーンの2日間 ベルギー/ウィーン旅行7,8日目

夜行列車で起きると、窓の外には、どこかの美術館で見かけたような空の色。絵画みたいな風景、って思ってしまうけど、そもそも油絵で描くような絵画はこういうヨーロッパの風景から生まれたものなのだ。

空の色が! 絵画!
日本では見られない河川敷の風景……。

自分の写真技術が追いつかないのがもったいない。朝ごはんも出てきた。「なんかやたらオレンジジュースが飲みたい、前日紅茶じゃなくてオレンジジュースに丸つけときゃ良かった」と心から思っていたら、オレンジジュースが出てきて神かと思った。

丸つけてなかったのにでてきたオレンジジュース…そもそもついてくる仕様だったのかな?
ジャムが可愛い!

そして午前中にウィーンへ着く。個室、高かったけど落ち着けたし、本当に個室とってよかったと思った。女性はとくに海外の夜行列車は個室を取りましょう……!

朝ごはんがそこまで入らなかったので、ウィーンに着いてお腹が空いていた。というわけでウィーン名物、ウィンナーシュニッツェルを食べる。食べきれなかったが残りはテイクアウトさせてくれる。

シュニッツェル、おいしかった……!
有名なお店なのだが、入り口がすぐわかる。かわいい。
本店は予約してないと厳しそうだったが、すぐ近くの支店は予約してなくても入れる。私はこちらの支店で食べた。

ベルギーにいる友人とも喋ったのだが、こっちのご飯は明らかに大きいしカロリーがあるのに、なんでみんな痩せてるんだろうか。ほんとなんでなんだ。日本人とは代謝が違うのかしら……。

ウィーン1日目はひたすらクリムト祭り。クリムトの絵画がある美術館をまわる。クリムトの絵画は有名なもの以外にも、風景画が本当に本当に良かった。青が澄み切っていて、生で見ると泣きそうになった。海外の美術館はとにかく広いし、椅子も多いし、みんな好きな順番で見ているため、ゆったり自分のペースで見られる。

この絵が本当に本当に良かった。写真じゃ伝わらないけど、色が本当に綺麗で。
クリムトってこういう絵も描くんだあ、としばらくぼんやり見ていた。
この絵は想像よりかなりでかかった。
とにかく広いし大きい。
みんな写真撮ってて自由。
海外の美術館は気軽に入れる感じも好きだ。
そして私も写真を撮った。
クリムトってこういう絵も描くんだあ、とびっくりした。すごく綺麗な絵。
この絵、好きだったなあ。飾りたい。

あと2日目に行った分離派会館のベートーヴェン・フリーズがめちゃくちゃ良かった。私はこういう「ここでこうやって飾られている必然性」を感じる展示がすごーく好きなのだ。

こんな感じでひとつの部屋に飾られている。
美しかったしずっと見てられるなあ。
セセッション、おすすめです!!!ぜひ!!!

クリムトがよく行くカフェにも行けて、ファンとしては大満足。聖地巡礼。

カフェ本当に可愛いーーーー。
いい写真じゃないですか!?

そしてウィーンに来たもう一つの理由である、エリザベート巡りもとても楽しかった。シシィ美術館は展示が今っぽくてとても楽しく、写真撮影禁止だったのが惜しい。ドレスも見られてよかったけど、いちばんはシシィの手紙や旅行セットを観られたのが楽しかった! 旅行セットはいまでいう「カバンの中身」みたいなもので、ネイルセットやらレターセットが鞄に詰め込まれていてきゅんとした。

王宮、観光客用の馬車が普通にいる。
シシィミュージアム、こんなところにあるのか!と見つけた時驚いた。中は撮影禁止だった。

2日目は念願のシェーンブルン宮殿にも行けた。

指が入ってるのはご愛嬌…。
の、のだめで見たやつ!
ここにもやっぱり馬車がいる。

しかしシシィ美術館やシェーンブルン宮殿を見れば見るほど、シシィへの同情の念がわく。シシィはカルチャー好きの女の子に思えるし(手紙も大量に書いていたあたり文章を書くのも好きだったのではないかしら)、突然一目惚れしてきた旦那はワーカーホリックで文化度ゼロ、話も面白くなかったであろう……そしてその旦那のお母様は厳しく実家も遠く友達もいない。そりゃ病むよシシィ!! 旅行もしたくなるよな!! と泣けた。

シシィ、インターネットのある時代に生まれてれば、匿名美容アカウントでも作って万バズして楽しめたかもしれないのに。あるいは鬼姑のことを綴ったブログでストレス発散できたかもしれない。というわけで展示を見ながら「インターネット・シシィ」って企画どうかな……シシィが毎回インターネットで自分の身に起きたことをバズらせる話……などと考えていた。興味のある編集さんはご一報ください(営業)。

クリムトの絵があるベルヴェデーレ宮殿も、とにかくでかい。

ウィーンによく行く友人に「ハプスブルク家関連の本読んどくといいよ!!」って言われてたのだが、本当に読んで良かった〜と心から思った。世界史でなんとなく歴史を知っていたものの、ハプスブルク家には有名なエピソードがいくつもあり、それらのエピソードがシェーンブルン宮殿で大抵回収されるのだ。

シェーンブルン宮殿は部屋ごとにコンセプトが変わっていて、お金の掛かり方が桁違いだった。いやはや、世界一のお金持ちなだけあるよな!!! ウィーン国立図書館行った時も、「図書館にこれだけのお金をかけられるハプスブルク家って、いったい……」と震えた。

と、図書館?
図書館???
図書館にこんなにお金をかけた貴族、他にいたであろーか。
図書館……。
図書館んんんん……。

ちなみにウィーン国立図書館では、アメリカのギャルと仲良くなった。肌きれいね! って突然英語で褒められて、「す、スリ!?」と最初は焦ったが仲良くなった。なぜ。今回のヨーロッパ旅行、事前にyoutubeでスリの手口を見過ぎて、「知らん人に話しかけたらスリだと思え」という思考になっていたのである。

図書館でギャルと仲良くなった(思い出)。


1日目の夜は、かの有名な「黄金の間」でモーツァルトを聴けた。のだめの世界だあ、と思いつつ。

美しすぎる。
本当に黄金の間……!

そしてなにより2日目の夜は、ウィーンミュージカルである『レベッカ』を観ることができた。本当に本当にこのミュージカルが良くて、歌も舞台装置も衣装もなにもかも良くて、体に電流が走ったみたいだった。本当に、こういうものを見られるから、これからも頑張ろう、と思えるのだ。『レベッカ』の感想をthreadsに書きながら、ウィーン2日目の夜は眠りについた。

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