作家業にしばしば横たわる、撮られるときの服どうするか問題
というわけでこんな話誰も興味なさそうな気がするが、noteは私の好き勝手喋りたいこと喋る場であるので、今回はタイトル通りの話をしよう。私は最近なぜか突然メディア露出の増えた30歳女性である。
……これまでもたびたび新刊インタビューで写真の撮られる機会はなくはなかった。が、季節に1回か2回くらいのものであった。しなしありがたいことに、今年はやたらめったら前に出る仕事が増えた。いうまでもなく『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』の影響である。あとyoutubeやイベントに作家が出る雰囲気がここ数年でできてきたことも大きく影響しているのかもしれない。
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』買ってやってください!(直球宣伝)
そして個人的にさらに大きかったこと。それは、インスタを真面目に更新するようになったことだ。
……これはまあさすがにインスタを無視するわけにはいかんだろうという昨今の自分内経営会議(なにそれ)の結果である。そうなるとどうなるか。インスタで撮られた写真が並ぶと、やっぱりこちらとしてもちょっと「同じ服ばかりなのは、なんか……!」と思うようになったのである。
私はこれまで、服の使い回しをそこまで意識しない女であった。友達の結婚式もたいてい同じワンピースで行く。メンバーが同じでもあんまり気にしない。同様に作家さんの服がいつも同じでもまったく気にしない。それゆえ自分的に写りがいい服を用意しておいて、前に出る時はたいていそれを着る、という生活をしていた。が、こうなってくるとさすがにそれだけでは服が足りない。
ねえしかし、服、どうしたらいいんですか!?!?
作家業にはスタイリストをつける予算もなければツテも存在しない。しかし小説家批評家問わずどんな書き手の方とこの話題について話しても、かなりの確率で「ねえ……服……どうしたらいいんでしょうねえ……」と虚空を見つめて終わる。男女問わず。みんな悩んでいるのである。もちろん、なかには自分の服スタイルを確立している方もいる。だが、そういう人はやはり少数派であるように私は感じる。大半の人は「おれはこんなふうに人前で写真を撮られるときの服を複数買える予算を持ち合わせていないのだが!?!?」と心の中で叫んでいるのではないだろうか。偏見でしょうか。
そう、服はお金がかかる。写真でサマになる服はさらなり。
作家の服どうすればいいのか問題、である。
ちなみに私の数ヶ月間の試行錯誤はこちら。
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いつもありがとうございます。たくさん本を読んでたくさんいい文章をお届けできるよう精進します!