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メイキング・カズオの運行日報 第19話「鳴り散らかし事件」

今回の作品は第18話「ヤッチャバカオス」後編と同時進行で描いてました。
ヤッチャバ編でフォークリフトを描きすぎて疲れたので、難しい大道具の要らない事務所メインの軽い作品が描きたいなぁと。

そんなときに限って仕事で「フォークリフトを描いてください」という依頼があったりもしましたが、おかげさまでリフトを描く要領はわかってきました(^^;;

フォークリフトは車体手前と奥を別フォルダにし、カズオのフォルダをサンドイッチした構造。壁、青さん、リフト手前パーツ、カズオ、リフト、背景の6フォルダ。レイヤー総数は下描きや下敷き入れて70くらいになりました(汗)。

それとお話ししたいのは鳴り散らかったという音楽…ジョン・サイクス氏、そのバンドであるブルーマーダーなどメタルの話ですね。
一緒にすると長くなるので、サイクシーについては別記事にします。

この記事ではiPadが完全にアンダースペックになっているための作画の苦労話をば。

あなたがお使いのデバイスにもこういう症状が出たら、アプリのバグではなく本体のスペック不足かもしれません…。



アンダースペックのデバイスで描画時に起こるバグ


もっさり、カクカク、落ちる…だけならまだいいんですが。
先日の記事『宝くじが当たりゃなぁ…』に書いたような謎の色ヌケバグはその後も3回くらい起こってます。

フォルダコピーができなくなった


再掲。過去記事「宝くじが当たりゃなぁ…」

↑先日の記事でも書いた問題のCDジャケ写のページは、CD1枚ごとにフォルダにしてはあったので負荷を減らそうと1つずつ別キャンバスに退避させようとしました。
ところがフォルダコピーができない。
別キャンバスに貼り付けすると、フォルダ名・レイヤー名だけ残ってて中身全部白紙。
レイヤー単位にバラしてコピペするとできるけど、位置がズレて貼り付けされるので、全部のレイヤーの位置調整するのはめんどくさい。
おかしいなぁ…フォルダコピぺってその作品内でしかできない仕様ではなかったはず…。KNロジの建屋とか寮はそれでコピペしてましたもん。

よくフォルダコピー貼り付けて「アレ?見えない」と思っても、クリッピングも引き継いでしまうようなので解除すると見えるのですが、それとも違う。

で、一応複製を作ってから、問題のガンズの分だけを色ヌケした部分が枠外にくるようにソソクサと隅っこに移動。
タイトル毎のフォルダの中身は全部レイヤー結合しました。
ところが…。

色ヌケはお手上げ

レイヤー結合の操作でもバグ出現。
レイヤーの一部だけ順番が変わったり色ヌケしたりした状態での結合結果ですね。
Nothin’ But Trouble の男の子が、後ろの赤いソファーの部分だけ透明人間に…。
しょうがないから、そうなる前にコピペ縮小して植松の手に持たせた画像を再度拡大コピペしたので、このジャケだけボヤけてますね。

第19話より。修正後の原稿

サイクスさんのもおかしかったんです。1番上のレイヤーにしたはずの赤いタイトル文字が何かに溶け込んでる。
ハーレム・スキャーレムも焚き火みたいなののエアブラシ塗りが透けないようベースに塗り潰しレイヤー作ったのに透けてる。

こうなるともう心霊写真ですな

アイビスペイント使っててこういう現象で困った人はいないのか?
調べてみましたがトピックは出てこず。
…ということは、やはりアプリのバグではない。

「もーイヤ!!(怒)」
…と思いながら、スクショ使ったり描き直したりコピペしたりでようやくなんとか形になりましたが、直ってない部分もあります…。

近年のデバイスは、
「自分にはオーバースペック」
…と思うばかりでしたが、用途が変わったというだけでまさかたった2年前のモノがアンダースペックになるとは…嬉しいような悲しいような。

もっさりだとココも困る

色ヌケやレイヤーのバグはもう「しませんように…」と祈りながら&しょっちゅう確認しながら描くしかないですが、地味に困るのが動作がワンテンポ遅くなってること。

わたしはしょっちゅう画面をピンチ操作で拡大・縮小するんですが、コレがもう動きがカクカクでヒヤヒヤしながらやってます。
1発目でスムーズに画面がズームできない場合、その場では気がつかないんですが(一応見るんですが)あとからピンチで画面に触った痕跡が小さなシミや点、髪の毛みたいな線傷になってることがかなりあるんですよ。
レイヤーをたくさん使って完成間近になってるともうどのレイヤーでやらかしたのか辿れません(色でアタリつけるしか…)。
線画レイヤーでやらかしたならまだしもカラーレイヤーで完成した絵に線傷横切ってた日にゃ泣きたくなります。

かといってレイヤーを減らそうと結合してもバグが出るわけなのでもう対処法がない。

自分は買った当時絵を描くつもりがなくて選んだのでしょうがないですが、くれぐれも、これからタブレットで絵を描こうというかたは、スペックのいいのを買ってくれさい。

iPad Airにはいいところもある

さんざんにコキおろしてますが、そもそもタブレットやスタイラスペンが無かったら「病気になっても絵は描ける」という発想がなかったと思います。

わたしの道を切り拓くことになった愛機ですので、コレを売り飛ばして(まだ万単位の値段で売れるらしい)Pro購入の足しにしようという気はありません。
ホンットウ〜に感謝はしています。

ピンクって本体色も気に入ってます。Proじゃシルバーか黒しか選べずつまらんですしね。

愛用中であり問題のiPad Air第4世代

もし、寝たきりになったときに持ってたのが当時のProだったら、重くて寝ながら描けなかったかも…。
先日発売されたProを買おうと思ったのは、ハイスペックでもAir並みの薄さ軽さになったから…というのもあったんです。

描き始めてすぐ、その軽いiPad Airでも寝ながら描いてるときに支えている小指の内側にタコができたくらいですからね…(^^;;

いまは薬で少しデスクで描ける時間が延びましたが、やはり無理すると自分が調子悪くなりますし、横になって描けるデバイスは必須です。
乗っていたトラックと同じように、だいじに使おうと思ってます。


作中のMacの話

第19話作中でのりちゃんが会社でデスクトップのMacを使っている件。

焦げ猫自身がかれこれ14年近くWindowsマシンに触っておらず(最後に使っていたOSはxp)、描くのに勝手がわからないので、少し前からのりちゃんのデスクにはMacを置いてました。

番外編4・「みんなで踊ろう」前編より。槍杉さんのマシンは正直テキトーに四角くて黒いモノを描いてるだけ(爆)。

いま使ってるiMacも7年、その前も7年。
なのでAppleの最新型デスクトップがどうなってるかもよくわからないのですが、焦げ猫の2017年モデルは光学ドライブが廃止されており外付けドライブを繋いでいるのでそのように描いてます。

マジックマウスとマジックキーボードも一緒に購入したモノはすでに寿命が終わりました。チーーーーン。

マウスはホムセンで680円の有線を買い、キーボードも有線の社外品をいちど買ったのですが、最新OSに対応してないのに対応と謳ったモノを掴まされてしまい使えず返品。
キーボードに関しては結局、高かったけど使い慣れた純正マジックキーボードを買いました。

マウスは結局ハブも買わなきゃならなくなりましたが、680円(赤い光が出るヤツです)の割にはほぼ問題なく使えてます。
ただ、横スクロールができないのはしょうがないのと、スクロールしながら選択ってのができないです。

ワイヤレスって確かにスッキリして便利なんですが、マンガ作中のようにバッテリーが減ったりして接続が切れた場合、Mac本体や純正光学ドライブには物理的なスイッチが付いてませんのでああいうことになります…。

しかも今のはどうだかわかりませんが、7年前のマジックマウスはひっくり返さないと充電ケーブルが繋げない。つまり充電中は使えないというAppleらしからぬ設計ミス製品だと言えるでしょう。
(14年前最初に買ったモデルは乾電池だったんでその点よかったと今思います)

しかもいちいち高額で値引きがきかない。

それでもりんご信者というかApple製品しか買わないのは…。

長年使ってて使い方に慣れてしまったから…というのもありますが、Windowsマシンのときに不便だと思ったのが…、

*メーカーにより余計なソフト(アプリ)がいっぱいついてくる
*ハード本体はいろんなメーカーが作ってるから選ぶのが難しい
*セキュリティソフトがしょっちゅう警告を出してきて作業中にどうしたらいいのかわからなくされることがある
*挙動がおかしい、使い方がわからない…というとき、メーカーに電話しても「それはソフトが原因でしょう」とたらい回しになり、どこに連絡したら解決するのかわかりにくい
*Macも多少はあるが、「コレをこうすると××です。本当に⚪︎⚪︎しますか?」というメッセージがWindowsのほうがよく出る、しかも内容がわかりにくい

…などなど。

Macだったらとくにセキュリティソフトを買ってインストールしなくても見えないとこで動いてくれてるし、画像編集など簡単なことはほとんどデフォで入っているファースト〜セカンドパーティー製のソフトでこと足りるので、わからないことはぜんぶAppleサポートに電話して聞けば解決します。
保証はアップルケアに加入して2〜3年しかないですが、何年経ってもわからないことは教えてくれます。
(先日、iMovieがセカンドパーティー製らしいことを初めて知りましたが、サポートのオペレーターがその場で使い方を調べてくださいました)
それにスマホ、タブレットもApple製にしてるので自分のデバイス間でのデータ共有が簡単。

どちらが優れているかではなく一旦そうしてしまうと、もうWindowsなりGoogleなりの多様な製品の使い方に対応する気になれなくて、りんごの沼から抜け出せません…。

でもたぶんコレも「血」かもしれません。
今は亡き焦げ猫の父(マンガ中の社長のモデル)は、当時いた某夢の国運営会社で一等最初にアップル製のコンピューター(まだマッキントッシュと言っていたような?)を導入した人物でもあり、自分も爆弾みたいに気が短いのに、よく爆弾マークと戦っていたそうです。
今は爆弾エラーメッセージは出てこず、いきなり止まったり虹色の丸が延々とぐるぐるするだけですが、わたし自身も初代iMacを買ったときにはフリーズや爆弾に悩まされ、リセット用のピンを常にそばに置いてたもんです。

すみません、拾い画像です

おまけ・サムライくずれフィルム


昨日やっと近所の家電店でiPadのペーパーライクフィルムを交換

以前買って長持ちしたエレコム製の「サムライくずれ」の絵が描いてあるヤツが店頭に置いてるか確認しようと電話したら、「お客さまの購入履歴を調べましたが、その商品はもうないです」と言われ…。
しかしよくよく聞いてみると、単に販売元のエレコムが商品のモデルチェンジでもしたのか品番を変えただけで、「サムライくずれ」のパッケージイラストはそのままにちゃんと売っていました。
どうやら購入履歴からして「上質紙タイプ」だったようですので今回もそれをチョイス。

2年前買ったときは確か、上下の青い帯はなく白バックだったような

PCフィルター工房のが2ヶ月しか持たず、エレコム製は商品自体が3000円くらいとお高く、貼り付け工賃がその家電店では1600円だったので、ここ最近結構お金が飛んでいってるな…という気はします(泣)。

でも、絵描きは道具をケチったらアカン!と思ってますし、pencilのチップにしろ、消耗品だからしょうがない…。
エレコム製も以前とは使い方が違ってるので年単位では持たないでしょうが、さすがに2ヶ月はないだろうと思います。

貼り替えた新品は、あきらかに「PCフィルター工房」製と表面の感じが違いました。
PCフィルター工房製のものはもっとガリガリザラザラでした。
なのにすぐ減っちゃったんですよねえ…。

それとApple Pencilも心配なので、ペン先チップの減り確認用にルーペを買いました(爆)。
老眼鏡だけではハッキリ見えないからです。

うーん、まだ使えそうだが…チップは残機あと2機。


まぁ、いずれなんとかどうにかなるでしょう…と思いつつ、この数日はちょっと作画はお休みして、文書記事や過去作アップでもしようかなと思ってます。

このメイキング記事のマンガ本編はこちらです…「カズオの運行日報」第19話、「鳴り散らかし事件」↓

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焦げ猫
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