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「心筋梗塞のフラグ」 (『三途の川の渡りかた』前編)

人は死んだら無になる、人生は1回きり…と思ってる人が今の日本人には結構多いんですね。
焦げ猫も日本人ですが、小さいころは祖母から「そんなことをしたら神さまのバチが当たるよ」と言われたり、お寺併設の仏教系の幼稚園に行っていたり(最寄りがそこしかなかった)、父もスピリチュアルに興味があっていろいろ調べたりしていたので…自分の生活の中に「神さま、あの世、霊」というのはあるのが当たり前でした。

さて、そういう観念ありきで人生というモノを考えますと…、
「この世には、修業に来ている」か、「何某かの方法で人(魂)を救ったりなにかを教えたりする使命」か、どちらかあるいは両方の用事があって生まれてきてるそうです。
また、自分の寿命や人生で起きるイベント等も計画して決めてきているという説も一般的になりつつあります。
このご時世なんで予定通り行かないことも多いようですが…。

なので、「死」はべつに怖いモノでも寂しいモノでもなんでもなく、研修や出張の期間が終わって帰るというだけだと思っています。
卒業と同じくめでたいことなのです。
これは宗教・宗派関係なしにです。
実際焦げ猫も仏壇も神棚も持っていません。縁あった神社のお札と故人の写真は飾って毎日手を合わせていますが。

で、ここ数年で雪崩のごとくいろんな病気になり、「死」を身近に意識するようになったので、「死ぬ準備」「あちらの世界はどうなっているのか」「死んだらどうなるのか」の焦げ猫なりの知識をこの作品ではまとめています。
まぁ、そうだったらいいなっていう願望も入ってますが…。

第1話の今回は、焦げ猫の「今ココ」です。

マンガを読んでいただくのに知っておいてほしいので現況を書くと…、
焦げ猫は数年前から「下垂体前葉機能低下症」という特定疾患で生命維持に必要なホルモンが出なくなっています。
脳のどこに異常があるかで出ないホルモンの種類・それに対応した薬も変わってくるのですが、焦げ猫の場合は毎日ステロイドを飲み、必要に応じて飲み足さないとなりません。
また、下垂体よりその上層の視床下部に異常があると思われ、ホルモンの不足以外の症状もあり、ステロイドの副作用でさらに病気が増えてる状態です。
診断されているものだけで下垂体前葉機能低下症のほかに、線維筋痛症、慢性疲労症候群、糖尿、高脂血症、過敏性腸症候群、腰椎すべり症、COPD、えとせとら。

ステロイドを飲む前にも夜中に胸苦しさで起きるってのはあったんですが、ステロイド治療が始まったころにちょうどそれが起きなくなり、てっきり自家生産ステロイド(コルチゾール)不足の症状のひとつだと思っていました。

ところが1年近く経ったころ、またそういう発作が出るようになり…というのが今回のお話です。

前置きが長くなりましたがとりあえずマンガをどうぞ!
全16ページです。


マンガ本編


死生観

こういう、「死生観」を友人に語れることはまずありません。

話題としてテーマが重すぎて、フツーに「死ぬのは怖いね、悲しいね」って思ってるフリしてないと、ドン引かれちゃうんですよね。

「死ぬのはべつに怖くない」と言うと、「自殺願望?病んでるの?めんどくさ…」「変人」と勘違いされることも多いんじゃないでしょうか。

でも、そういうことじゃないのをわかってほしいんですよねえ…。
いい意味で欲も悔いもなくなっただけです。

で、こういう作品を描いといて長生きすると「死ぬ死ぬ詐欺」とも思われます(笑)。

「死」から目を背けてはいけないって言うじゃないですか。

でも、知識があればマンガのようにカジュアルに考えられると思うんです。
誰にでもいずれ来るモンですし。

「死」を考えておくからこそ、残り時間を充実させられるというのが焦げ猫の考え方で、たまたま年齢の割に人より早く健康寿命が終わってしまい、病気が進行してペンも持てなくなったりするまえにこういう作品を描いたりいろいろ決めておいたりしようと。
そんなお話です。


循環器ドクターの対応

マンガを読んで、循環器ドクターがヒドい!と思われる方もいらっしゃるでしょうが。
(作中では敢えてのコピペで事務的な感じを演出したのもありますが、たしかに高圧的・一方的な先生ではありました)
もしかしたら総合内科からの申し送りのときに、焦げ猫が「長生きより生きてる間のQOL重視の治療方針を望みます」と言ってあったのを伝えたんだとしたら「早死にしてもいい」とだけ受け取り、「この患者はどうでもいいな」と思ったのかもしれません。
そうじゃないんですけどね。こういうステレオタイプの先生は苦手なので、もう盾つきたくありません。


日本心臓財団

もし、心臓が不安なのにこういうドクターに当たってしまい、やはりもっと真面目に向き合ってほしい…セカオピにかかりたいけど…と思ったら、公益法人「日本心臓財団」の「インターネットによるセカンドオピニオン」か、ニューハートワタナベ国際病院の「無料メール相談」に相談してみるのもアリです。
日本心臓財団は返答までちょっと日数かかりますので、マンガ作中の流れの中では描けなかったんですが。

返ってくるのはテンプレっぽい無難な短い文ではありますが、焦げ猫の場合どちらでもやはり「冠攣縮性狭心症の疑いがあります」とのことでした。

日本心臓財団↓

ニューハートワタナベ国際病院↓

こうした無料相談を利用し、やはり現状のドクターでは安心できないとなったら初めて自費のセカオピなり、よその病院行くなりの判断基準にしてもいいと思います。


次回、中編「おらー死んじまっただー」に続きます(昭和生まれしかわからないタイトルだ…爆)。

いちおうこの一連の3部作は「病体で生きる工夫」のマガジンに入れておきます。
医者のかかりかた、「この症状もしや」など参考にしていただければと思うので。


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焦げ猫
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