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焦げ猫版日本神話シリーズ、第1話執筆中!

クリエイターページのトップにとりあえず「カズオの運行日報」がいまは描けなくなった旨の記事を固定表示してますが、その中で「日本神話でも描くか…」というお話をいたしました。

カズオたちを描けなくなるのは寂しいので、スターシステムで神話作品にも彼らを登場させよう!ということにしましたが…。

日本神話は登場人物が多いうえに神さまの皆さんクセが強いので、なかなかキャスティングが難しく。
すんなり決まった人物、新しく描き下ろしたキャラ、最後まで悩んでいるキャラもいます。

結局、プロローグ的な第1話はイザナギとイザナミの離婚のエピソードからで、もう線画ペン入れに入っているのですが、この回にはカズオの運行日報からのキャラは1人も出てきません。

が、公開前にちょっとだけキャラクターの紹介をしようと思います。



「国産み」「神産み」をした、イザナギ イザナミ

漢字での表記で代表的なものは、「伊邪那岐」「伊邪那美」です。

アダムとイブの日本版みたいなところのあるお話ですね。

日本という国を造るために地上に降りたカップル、イザナギとイザナミ。
神話では「天沼矛」を使って国土を造り、「神産み」でも紆余曲折あるのですが、今回マンガにしたのはそのあとのお話からです。

なんとも現実的な理由で2人はあっけなく離縁(しかもドロ沼)してしまい、人の「生き死に」はこれが起源だという話です。

アダムとイブが「原罪」によって服を着なくちゃならなくなって楽園を追放されたのに少し似てるとこはあると思います。
「食べちゃいけないモノを食べた」
「見てはならないモノを見た」
などはその後のあらゆる昔話・訓話・神話のひとつのスタイルにもなっていますよね。


日本神話を紐解くにあたり、「古事記」「日本書紀」、その他地方ごとの民間伝承もあるので自分の作品では「おもしろいトコ取り」してまして、学術上決して正しくはありません。
そこはご了承ください。
そもそも神話じたいがのちの人の創作によるところが大きいですし、手塚先生の「火の鳥 ヤマト編」や「うる星やつら」で育った焦げ猫なので、現代アイテム・時事ネタ・ギャグてんこ盛りですのでツッコんだらキリがないです(爆)。

イザナギ

イザナギ氏。
モデルはとくに居ませんが、すでに拙作「グランジの神様」に登場した禍津日神(マガツヒノカミ)の父親ですから、どことなく似ててなおかつ若々しい感じに設定しました。
ちょっとネタバレすると、出産で奥さんが亡くなったから子どもを憎むとか、腐乱死体を見てビックリするなんてのはケツの青いガキだなと思うので、昔の人が描いた絵より子どもっぽくしてます。
髪飾りは実際の神話に基づいたアイテムを使わせています。

イザナミ

生前のイザナミさん。
さだめし美人だったのでしょう…相方のイザナギに、産んだ子より大事に想われたわけですから…。
こちらもとくにモデルはいません。
でもやっぱり焦げ猫が描くと美人設定でも造形は雑(爆)。

シコメ(黄泉醜女)

「醜女」と書いてシコメと読み、見た目のよくない女性を指すのは少し昔まで使われていた言葉じゃないでしょうか?
実はモデルがいますが、「女性とは限らない」とだけ…。

マガツヒノカミ、ヤソマガツヒノカミ


禍津日神という「禍いの神さま」には「八十禍津日神」という双子の弟がいます。
このエピソードを描こうとあっためてたのが、日本神話を描こうと思ったヒントでもあります。
大人になった禍津日神さまはうさんくさい雰囲気ですが、子どもの頃はかわいかった…?

「グランジの神様」第7話より、禍津日神さま

日本神話のヒーロー

ところで日本神話には誰でも知っているヒーローが2人いますね。

第1話にはまだ登場しませんが、スサノオノミコトヤマトタケルです。

時系列でいうとヤマトタケルはまだずっとあとの話なので、とりあえずスターシステムでスサノオを誰にするか決めなきゃならなかったのですが…。

「カズオの運行日報」から引っ張ってこれる人物であれほどのADHD気質の荒くれ者がいませんので、新たにキャラを立てるか…と考えていたのですが。

…やっぱり、カズオにしようと思いました。

まぁ、基本憎まれ役のランプやロックがたまにいい人役を演るように、普段平和主義で優しいカズオですがやはり「焦げ猫作品の主役級」という点で演じさせようと。
(カズオは)タッパがあって、ケンカ強そう、母親の愛が欠乏という共通項もあり。
…と、なんだかんだ言い訳してますが、自キャラ萌えもあるので、カズオを描けないとモチベが上がらんのです(泣)。

ちなみにスサノオを描いたどの絵を見ても、髪は結わずザンバラでヒゲボーボーで「ワイルド」そのものなのですが…カズオですから、あたらしいスサノオ像になってます。

月岡芳年の描いたスサノオ、左はクシナダヒメかな。やっぱり月岡芳年の絵がいちばんいい

暴れまくるカズオを楽しみにしててくれさい。

スサノオは、ザンバラ髪・ヒゲのほかの特徴というと、どの昔の絵を見ても頭に金属製らしき輪を着けているのが多いのですが…ヘタに描くと孫悟空になっちゃいますのでとりあえず額で繋げない形にしましたが、輪っかのデザインはコレで決まりではありません。
また、概ねどの絵でも衣装がレイヤー構造・ロングブーツなのでそうしてます。
いかにもワイルドなヒゲもマストアイテムっぽい(母であるイザナミに会いたさにヒゲが伸びるまで泣き続けたと言われているため)のですが、敢えてヒゲはない設定にしました。
いちばん参考にしたのは頭の輪っかがないですが先ほど上げた月岡芳年の作品。

初期設定に色を塗ったらなんか、結果的にぱっと見、世界的大人気マンガ「某ボール」みたいになっちゃったのは色設定が問題か…?
アクセ、服の配色は変更があると思います。

あくまでも初期設定。アクセの描き込みがこのデザインだとめんどいなぁ…?

なぜ日本神話か

さいごに、アイビスペイントのサポートからの返答を。

iPad Air第4世代で描いていた「カズオの運行日報」ですが、ペイントアプリが正常に動作しなくなり…。
デバイスのスペック不足だろうとは思ったのですが、いちおうアイビスペイントにも問い合わせをしました結果。

「レイヤーを70以上使ってるとなると、やはりアプリ自体もアプデしてますし現在の最新・最高スペック推奨です」

…との主旨で、RAMも問題とのことでした。

やっぱり、1ページに人物のほかに描き込まなければならないアイテムが多く、何層ものレイヤー・フォルダを作らないとならない構造ではRAMが4GBのマシンではスペック不足なようです。

最新で最高の…というとやはりiPad ProのM4ですが、こちらはRAMが16GB。

そんな違ったら描けないのあたりまえですね。

でもあきらめて執筆の手を止めてしまうと、死ぬまで描くチャンスがなくなるような気がするので…。

日本神話や昔話だったら、人物と自然の背景がメインで済むからあまりレイヤーを消費しないだろうと思って始めたのですが、目論みどおり今のところ少ないレイヤーで描けています。

この程度ならiPad Airでも仕上げられる…と、いいのですが。
やはりカクカクなのでヒヤヒヤしながら描いてます。

これで彩色でバグるようなら、やはり最悪ぜんぶエアブラシ塗りになりますね…。

描き慣れていないものをレイヤー数を気にしながら描いているので、本編アップにはもう数日かかると思いますが、楽しみにお待ちいただければ幸いです(^^)

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焦げ猫
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