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「霊能者さんに視てもらった焦げ猫の過去世がヒドすぎて笑える話」 オバケ屋敷、神さま屋敷 後日談その2
イラストエッセイ「オバケ屋敷、神さま屋敷」の後日談その2です。
「オバケ屋敷、神さま屋敷」は、「新築建売を買ったら井戸を潰して神事もなく建てた家だったらしく、謎に災難が続き一家離散となった実話」です。
そのとき霊能カウンセラーさんに相談に乗ってもらってたのですが、家だけが原因とは言えないほどの運気のヒドさだったので…原因追及と解決策探求のため、過去世も視て頂いてました。
今回はそのお話です。
マンガ(イラストエッセイ?)が8ページとその解説です。
イラストエッセイ本編
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過去世を知るにあたり
「安易な過去世リーディングはやめたほうがいいが、本当に必要なら気づきが得られる」
「たとえ自分の過去世がクズでも、気に病む必要はない」
…ということはマンガで伝わったかなと思います。
あまりに人生がうまくいかなすぎる原因のひとつとして、
「過去世のやらかしでカルマの清算をしなきゃならなくなってる」
…というのは一般的になっている説だと思います。
だから前世療法とか過去世リーディングがあるわけです。自分が納得するために。
でもそうだとして、悩んでいる人が自分のヒドい過去世を知ったら、
「うわーそんだけやらかしてたらこれから先も希望ナッシング…」
…と思ってしまうケースも多いと思いますし、焦げ猫も聞いた瞬間は少なからずそうでした。
焦げ猫の場合は…、
んじゃ腹決めよう。
何があってもしょうがないし、もう家を失って一家離散もしょうがない。自分と家族の命があるだけ儲けモン。
…と考えをシフトするようになりました。
結果的に、幸せはまったく違うところにもあったと気づき、固定観念から解放されました。
しかしこれ、良心的なホンモノの霊能者さんに視ていただくという前提での話です。
自分の過去世を知ることに意味はない(過ぎてしまったことなのにそれにとらわれるから)、とよく言われるいっぽう、それは問題を抱えている人が解決の糸口を見いだすために有効だったりもします。
(正しいか確証するすべはないけども、正しかったら納得できるはずだし正しくなくてもヒントにすればいいこと)
過去世、前世リーディングは諸刃の剣です。
「ぶっちゃけ、あなたはひどい人でした」
…と言われれば落ち込む人は落ち込み、「この壺を買えば業が軽くなりますよ」とかいうのに引っかかるのもあり得ます。
逆に、
「歴史に名前の残る⚪︎⚪︎さんでした」
…とヨイショされて気をよくしてもっと聞きたくなり、そのカウンセラーにお金をつぎ込んでしまう、という危険性もあります。
もし人生がどうやってもうまくいかず、霊能者さんに視てもらって過去世を紐解きたいなら…、
「視たままを伝えてくれて、アドバイスはくれるけども、解決策・結論や気づきは自分で考えてみる」
「高価なものごとで解決させようとしない」
…というスタンスの霊能者さんがいいと思います。
本編解説
歴ヲタじゃない人にはちょっとわかりにくいかな?という部分を少し解説します。
そもそも霊能者さんって(かの有名な、故・斎さんもそうらしい)歴ヲタの人が少ないので、視えたモノからのザックリな情報を伝えていただき、あとで自分で調べたりした結果符合していた…ということも多いです。
500年くらいまえの黒海沿岸地域
コレを教えて頂いたとき、「ドレスを着てる、狂ってる」というのが先生に視えた強い印象だったようです。
黒海沿岸といっても広いのですが、当時富裕層の女性が民族衣装ではなく後世の日本人が「ドレス」と認識できるモノを着るような国は、あとで考えたらやはり南方のオスマントルコだったのではないかと…。
じつはこの衣装を描くにあたり…、
「1500年 オスマン 女性 衣服」…などのキーワードで出てきた画像をテキトーにモデルにしたモノで、注釈にもあるようにしっかり歴史考証してません。
(最近のGoogleのアルゴリズムは資料として有用なモノを結果に出さず、キーワードから逸れてでも、現代の「商品」を表示する傾向にあり、ほとんど役に立ってないです)
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ところがコレ、「無意識に正しいモノを描いていたのでは…」というオソロシイ仮説に描き上がってから気がついたので、それをまたべつの記事にしますね。
女郎もいろいろ
「さくらん」(安野モヨコさん原作)、「花宵道中」、「吉原炎上」のリメイク版テレビドラマなどなど…。
若い女性を中心に「花魁」ブームが息長く続いています。
写真スタジオでソレっぽい写真が撮れたりしますし、結婚式に花魁道中をやった?(やろうとした?)猛者もいたとか…。
当時家にお金がなくて売られた女性は相当な数いて、遊廓があった頃に女郎として生きた人がたくさん転生してきてる時期なのかもしれません。
ただ、「花魁」「太夫」と呼ばれるような女郎はひと握りだったわけなのでこのコマを見ますと、
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「焦げ猫サン、道中張れるほどお高い人だったんかい?」
…とツッコミが入りそうですが…、
大金持ちに「身請け」されたというならそこそこの大見世の有名女郎だったのは確かかな…と思ったのと、現世の自分と重ねたときに「金の遣いかた」「貧乏人なのになぜか目利き」…などはそこそこの位の女郎だった特徴を引き継いでるなと。
女郎は位が高くなればなるほど、それにふさわしいお調度品や着物、かんざしなど揃えなければなりませんでした。
かむろ(妹女郎)も居ないと格好がつかないので、その子たちの着物や生活費もです。
注釈に書いたように、親の借金を返しながらそういったモノから生活必需品もすべて借金の帳簿につけられていたのです。
しかも「映画館価格」的にボッタクリ価格だったのですが、小さいころから遊廓で暮らしてる人にはそれがわかりませんし、外に出られませんのでその値段で買うしかなかったのです。
だから見た目はめっちゃ贅沢に見えますが、女郎ってのは「借金に対する感覚が麻痺する」んです。
焦げ猫は若いときからもかなり運がよくなかったほうなので、
「お金?貯めといてもムダ。いつもなんか起きて出費するハメになって、その貯金でやりたかったことがやれた試しがない。アクシデントが起きてから足りなかったら借金すればいい」
…と考えるようになってました。
あとよく言えば「きっぷがいい」というのか悪く言えば「どんぶり勘定」なのか…。
数人でなんか食べに行ってワリカンとなると、めんどくさいから端数を自分が出しちゃうとか、タクシー乗って「お釣りいらないから運転手さんコーヒーでも」とか、収入があったらすぐ家族になんか買ってやっちゃったり、「宵越しの銭は持たねえ」的なところがあって。
あまりにも赤貧が続いたのでそのクセは治りましたが。
そういう思考のクセも、江戸の女郎だったからなのかなと納得してます…。
女郎は貢がれるだけではなく、お客さんに自腹でプレゼントをしたりもしなきゃならなかったのです。吉原の女郎は「意地」と「張り」と申しますように、きっぷの悪い女郎は江戸ではウケが悪かったんじゃないかと。
今にして思えばそういう風潮を作って女郎に借金を増やさせる一種の洗脳だったんですが。
そして、落ちぶれて行き倒れになるという運命も、女郎としては特段珍しいものではなかったと思います。
小さいころから姐女郎の世話とお客さんの相手しか教わってないから、身請けされて家庭に入れても「良妻賢母」としてその後の一生を終えられた人はごくわずかで生活力に欠如している人が殆どです。
病気で亡くなる人、年季あけに実家にすら受け容れてもらえず夜鷹(立ちんぼ)や私娼や遣り手婆(女郎たちのマネージャー)になった人、最後はやはり行き倒れ・無縁仏ってのは多かったと思います。
船乗り
「船乗り」と聞いて、連想したのが大航海時代〜近代の西洋の船乗りでした。
「大儲けしてやらあ」と何ヶ月も(下手すりゃ何年も)帰ってこなかったというのは昔の話なら、ヨーロッパのほうが造船技術も発達していたし遠洋海路で稼げる仕事はメジャーだった気がします。
ただこれはあくまでも焦げ猫の連想であって、どこの国でいつの時代かは聞いていません。
陸に残した妻にワンオペ育児や当面の生活費のやりくりを任せちゃって、結局稼げて帰ってきて家族を安心させられたのかどうかわかりません。
ただ、仕事の嗜好として間違いなくそれは出てますね。
悪いことに今回は体力のない肉体に生まれつき、仕事との相性はよくなかったと思われます。
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無一文の男
作中では船乗りの男と同じ格好の人物を描いてますが、どうも焦げ猫の頭にイメージで浮かぶのはブロンドの短髪で痩せ細った壮年男性ですね。白いシャツを着た、比較的近代の。
むしろ船乗りとしての焦げ猫はイメージがあやふやです。
ただホントに同一人物でないかもわかりません。
航海から帰ってきて家族が大変なことになっていたりしたら、医学の進んでない時代だったら神さまにすがるほかなかったかも。
現代でも、治らない病気になったからと宗教団体に入信し、お布施にお金を遣う人はたくさんいます。
焦げ猫は神さまやスピに興味はあるけど特定の…とくに新興宗教には抵抗があって、それもその過去世のトラウマかもしれません。
過去世のロマン
べつに困ったあげくではなくても、自分の過去世を知りたい…というのはほぼ人間の本能じゃないかと思ってます。
「何しようとしてたんだっけ」
…って、忘れて生まれてくるわけですからね。
もちろん作中に描いたように歴史の好きな人にとってはロマンもあります。
このコマ描くのに誰を描こうか結構迷ったんですが…。
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左の伊達政宗は焦げ猫が好きな戦国武将(ヒーロー)といったらこの人だからです。
焦げ猫はNHKの大河ドラマ「独眼竜政宗」にハマった世代でして…実存の頭蓋骨から復元されたお顔もイケオジで、グルメで料理もこなし、文武両道の人であり人生を楽しもうとした…いろんな面で好きです。
右はスペインの祖、イサベル1世。
元にしたWikiの絵は、若いころの絵だと思います。
顔が似てると言われたことがあったので…その話には顛末があるので、またべつに機会があればしたいと思っています。
最後のコマ
もちろん一生を通してのすべてが苦労に塗りつぶされたとは、誰の人生でも言えないと思います。
そのなかには嬉しい思い出もきっとあって、右はかむろ(女郎の弟子)だった焦げ猫が姐女郎に新しい着物を仕立ててもらって(肩揚げ・腰揚げ済み)喜んでいるところです。
新しい着物そのものより、姐さまの気持ちを嬉しいと思っています。
左は船乗りが陸に帰ると会える愛娘との時間です。
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え〜っとゴメン…オスマンのお妾さんはなにを幸せに感じていたのかイメージできませんでした。
宝石、ドレス、豪華な料理…はあったでしょうが、どれも幸せの本質とは違う気がするので、ある意味哀れな人だったともいえます。
じつは…
作中では、自分の過去世がヒドくても残念に思ったり自己否定感を持ったりすることはないよ、と締めくくっています。
焦げ猫含め、凡人はそんなモンでしょう。
ただ、作中に描いていませんが、そのとき過去世を視て頂いたことについて、いまになって新しい気づきがあったんです。それが結構怖い話です…。
このイラストエッセイ作品に彩色してる途中にふと気がつきまして…作品は最初の下描きどおりに「過去世知るも善し悪し」とまとめて仕上げてしまいましたが、じつは…。
ホラーを語るにふさわしい厳しい夏ですし、この際その話もしようかと。
次の記事は、テキスト記事ですが焦げ猫が子どもの頃見たモノの正体が40年も経ったいまになって心あたりがついた話です。
追記:
その記事アップしました↓
「オバケ屋敷、神さま屋敷」マガジンはこちら。
完結済みイラストエッセイ本編、後日談アリでございます↓
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