「にわかバンド爆誕」メイキングおしゃべり
今回の番外編はとりあえずBOØWYですが、KNロジにわかバンドは代わりばんこにメンバーの好きな楽曲を演る感じになると思います。
商業的に売ろうというのではなさそうなので、よくある「音楽性の違い」での解散はないでしょう(笑)。
BOØWYは80年代のバンドなので、世代が違う方ゴメンなさい。
トラックドライバー、運送会社がテーマなのに
トラックドライバー、運送会社がテーマなのにたまにこういう音楽系の話を描くわけは…。
カズオがアマチュアギタリストって設定だからってのもあるんですが、業務の話ばっかりじゃつまらないのでティーブレイク的にところどころに挟みたいってのがあってです。
焦げ猫自身がまず音楽はジャンル問わず気に入れば聴くってのと(ラップ、ヒップポップはあまり聴きませんが)、焦げ猫はもうまったく楽器オンチ・リズム音痴で「弾くほう」にはなれなかったので、キャラに演らせたいってのもありますね。
「ザ・ファブル」がおもしろかったのは、殺し屋というテーマのハードボイルドながら、佐藤がイラストを描くとかヨウコちゃんが男を酔い潰れさせて楽しむ話とかが挟まれていて緩急あったから…。
そんなふうに、仕事の話だけじゃ現実的なトラックドライバーがネタの場合教育マンガのようになってしまうので、キャラのプライベートもおもしろがってほしいというのがあるからです。
なにげに自分で描いてても気分が変わって愉しめるので(汗)、3〜4話に1話はこういうスタイルにしようかとも考えてます。
毎回音楽の話ではないけれど、楽器描くのはトラック描くより大変ですけどね…。
もうカズオのギターはよほどのアップでない限り弦省略することにしました。引いた線がズレてると描いてないよりもっと見栄えが悪くなるので。弦がないってツッコまないでくれさい…。
今回の作画苦労話
今回苦労したのはやはり資料画像の収集。
ドラムセットを叩く人を横後ろからのアングルで…というのと(ライヴ収録の動画ではよくあるんですが静止画がなかなか…)、青さんに着せたかった氷室京介さんのBOØWY時代の衣装です。
BOØWYといえば黒ずくめで、どの画像見ても黒つぶれしちゃってて衣装の構造がわからないんですよ。
ゴルチェで検索したり、Youtubeでラストギグス観てスクショ何枚も撮ったりして何回も描きなおしましたがアレが限界でした。
本当はサスペンダーなのか上着にキラッと光るものがあるようなんですが形状がよく見えず。
実は焦げ猫はBOØWYがブレイクした当時、邦楽はほとんど聴きませんでした。浜田省吾さんくらい?
なので思い出そうとしてもうろ覚えで、写真集等も持っておらず画像検索は必須…。
父に「おい、お前の好きなボウイが解散だってよ」…っていわれたときに、なんのこっちゃと思いました。
D.BOWIEはいち個人のミュージシャンだから解散っておかしくね?
あーそうかBOØWYと間違えたのか…と推理(爆)。
いまさらすごいと思うBOØWYの思い出
でも、高校生のとき男の子たちがクリスマス会かなんかに「にわかバンド」やったのが忘れられなくて。
楽器演れる子は少ないから、ヴォーカルばっかりゾロゾロ何人もいるにわかバンドでしてね(笑)。
みんな必死に裏声絞り出して「Kiss Me Once More〜」ってコーラスやってました(^^;;
で、ギター演った子が髪伸ばしてメタルの速弾きするタイプの子で、BOØWY演りそうじゃなかったのに参加してくれて「にわか」なのにクオリティ爆上がりしてた記憶があります。
あれから35年…今になってBOØWYのよさがわかって、当時のにわかバンドの実際の演目だった「わがままジュリエット」「ホンキー・トンキー・クレイジー」「マリオネット」を作中でプレイさせました。
奇しくもあのときのにわかバンドと同じで、好みのジャンル違いをプレイする優しさを描いたお話となりました。
まぁ、もともとメタル・パンク寄りのカズオとロカビリーの植松が一緒に演ってるんですけども。
作中では結局カズオはレスポール使って自分流を貫いたようなので微妙にヘヴィーなBOØWYになったと思います(笑)。
ちなみに焦げ猫の弟もオリジナルバンドやってましたが、当時の焦げ猫の影響でJAPANに傾倒してたので、自分のストラトを「土屋ギター」と呼んでいました(爆)。
当時彼はレスポールも持ってたんですが、メンバーのメインギタリストの好みがJAPANや一風堂より重いロック寄りだったので、相応しいと思いあげちゃったそうです。確かに速弾きうまい子でした。
今ありゃ作画に苦労しなかったな…(^^;)
アマチュアマンガ家の悩みのひとつ、JASRAC
ところで。
「作中にあの名曲を登場させたい」と思うたびにJASRACの手続きも考えてるんですが、今のところ自分のマンガは無料で公開したいと考えているので予算が組めません。そんなに高額ではないらしいんですけど、更新手続き・更新料もかかるようなので。
が、いざやろうと思ったときに参照できる記事を書いていらっしゃる方がいたので貼っておきます。
今回はギリギリセーフだと思い歌詞の一部を絵にしてあるんです…。
(「投げ槍」が朱槍…しかも短いのでマンガ家にはつけペンに見えますな)
「カズオ一発芸」を空耳にしたのもそうですね。空耳は空耳でおもしろいのであれはあのままで出したいですが。
いずれKindle化したりまとめて出版というようなことになればしっかり手続きして差し替えないといけないかなぁ。
本、木、豚、木ってのもおもしろいとは思うんですが(爆)。
空耳アワーお好きな方、「カズオの一発芸」読んでみてください(^^)
植松、のりちゃんの音楽趣味
植松はカズオを先輩として好きではあるけど、音楽に関しては4年離れてたあいだに独自の傾向性になったようで…。
どっちかというとロカビリー傾向になり、練習しようと手に取ったベースはかつて矢沢永吉さんがキャロル時代に弾いていたいわゆる「びわベース」。
植松に持たせるのに、ポール・マッカートニーやマックショウのトミーさんが使ってたバイオリンベースにしようかも迷ったのですが、メタル・パンク傾向のカズオとセッションするのに合わなすぎるなと思ったので。
また着てるモノも、ある意味植松のほうがロカビリーファッションを徹底しててオサレにうるさいです。
でもいつか、一発芸シリーズでカズオにグレッチやリッケンバッカーを持たせて、植松大喜び→ハッチャケって話も近いうちに描きたいですね〜(笑)。
絶対ウッドベースくるくるは植松にやらせようと(爆)。
ちなみにベーシストはなぜか?顔が面長でアゴが長くてハンサムなフェイスラインの人が多い気がします…リー・ロッカーもそうだし、インディーズバンドのライヴに何度か行ってますが、トミーさん然り他のバンドでも顔面長率が高い!
デュラン・デュランのジョン・テイラーもそんなに面長ではないけど顎の形がきれいな人でした。
植松も中学生時代は丸めですが、成長してベーシスト顔になってきたようで…(笑)。
のりちゃんは森高千里さんのモノマネをしたことがある…という設定をつくって無理くりドラマーにしましたが、モデルにした娘本人は普段ジャミロクワイやルパンのサントラが好きなので、アシッドジャズが好みって設定にしてます。
本人は椎名林檎も好きだしたまに気が向くとギターを爪弾いてますが、好みがエキセントリックなのは間違いないかも…。
女性ドラマー、カッコいいですよね。シーラEとか、バングルスのデビーとか。
ドラマーには正確さと持続力が必須なので、ある意味ギターより難しいのではないかしら。
もちろん焦げ猫は森高さんも好きなんですが、初期のパキッとしたデジロック(?)でおもしろい歌詞歌ってた頃メインで好きですね〜。
ちなみに焦げ猫が個人的にいちばん好きなドラマーはスティーヴ・ジャンセン。
あの有機的な独特のドラミングはロックやポップではないんだけどスゲ〜なと思います。
フレットレスベースのミック・カーンもすごかったですよね。
さて次回の「カズオの運行日報」は、いよいよ槍杉さんのエピソードになります。
運送会社とひとくちに言っても、業務はさまざま。
槍杉さんがドライバーだった時代のお話を回想形式で綴ります。
この記事の漫画本編、カズオの運行日報 番外編2 「にわかバンド爆誕」はこちらです↓
「カズオの運行日報」第1話はこちら↓
「カズオの運行日報」マガジンはこちらです↓
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