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「井戸を潰した家」 オバケ屋敷、神さま屋敷 第4話 


第5話「やっぱり ここはオバケ屋敷」に続きます

井戸を潰した家

建築業界では普通、井戸を塞ぐときには地鎮祭とは別に神事をやり、正しい方法で空気抜けの筒を立てないといけない…と言われています。
あとから知ったことですが、井戸を埋めようとしてる時点で工事に当たっている建築関係者に事故やトラブルがある、ヘタをすると誰か亡くなるとか、ガチにヤバいので老舗の大工さんはその辺の神事や手順を怠らないそうです。
科学的に言っても水脈が変わったり等の関係で正しい埋め方をしないと…ってのもあるらしいです。

ところがそれが、どんな人が買うかわからないのに商品としてムダなコストは抑えたい建売では井戸のお祓いどころか地鎮祭もやりません。
埋め方もザックリなんでしょう。

自分の物件の建築中になにかあったかどうかは、もう今となっては知るすべもありませんが…。

いわゆる「事故物件」は、生きて住んでいた人になにかあってそこで亡くなった経歴のある物件ですが、こうして「土地が穢された」ことによってヘタすりゃ事故物件以上にオソロシイ物件も建屋が新築でも存在する…ということです。

いちおう入居時に神主さん呼んでご祈祷はしていただいたんですが、神主さん持参のお供え物がしなびた使い回しの野菜でしてね…。言ってくれたらこっちで用意したのに。
信心のなかった当時のわたしでも、「大丈夫なんだろうか?」…とは思いました。
もちろんそのせいだけではないと思いますが。

ちなみに最近実話系ホラーマンガ等読んでいて、「神主の力が足りなかったり、間違ったやり方をしたりして土地に問題が…」というケースも散見しました。
しかし神主さんを値踏みするわけにいかないので、この辺も「運」なんでしょうなぁ…。


カンが働かない

このころの自分は、「カン」がまったく働かないうえにその手の知識が皆無の人でした。
「霊感がない」というレベルではなく、なにか選択肢があったときにそういったカンがまったく働かず、ことごとく間違ったほうを選んでしまっていたんですね。
なので、「なんとなく家全体がおかしい、変な現象が起きている」…とは思っても、「どこがイヤな感じがする」とかって見当がつかなかったです。
だから「斎砂」を撒くべきところもわからなかったし、盛り塩を置く場所もわからなかったんです。

盛り塩は家の対角線の隅に置かないと、逆に悪いモノの出口を塞いでしまうのだと、その後10年以上経って知りました。

神社に夜行って「石が禍々しい気がする」と思ったのだけはある種のカンが働いたのかもしれませんが、自分のカンが当てにならないことを自覚していたので、「そんなはずはないだろう…」と持って帰り、言われたとおり家の敷地の四隅に置いたのです。

そういったような中途半端な間違った対策が、さらに「なにか」の怒りを買ったのかもしれず、災難やおかしな現象はひどくなる一方でした。


般若心経

最後のコマ、意味をおわかりいただけたでしょうか…?

写経は、先祖供養のためにするモノで、「誰それ為」のところには供養したいご先祖の名前を書かなきゃならなかったんですよね。

よく調べなかった自分が悪いのですが、自分が苦しいあまり、自分を助けてほしいから「焦げ猫為」って書くもんだと思っていたのです。

我が家は父方のご先祖に関する情報がほとんどありませんでした。
そして、コレもつい最近知ったことなのですが、父は私生児で、生まれたときには家督相続ではなくまったく新しい戸籍の筆頭者にされたということ…(別記事にしています)。

祖父は戦争で父が産まれるまえに亡くなったと聞かされていましたから、「それじゃ辿れなくてもしょうがないよね」と、関心すら持たなかったのです(そもそもそれも間違った情報だったんですが)。
だから名前を書くにしてもお名前がわからない。
母方のご先祖は多くの子孫に恵まれ、お墓の管理もきちんとされており問題ないように感じたので、そちらも調べたことはありませんでした。

コレじゃご先祖さまのお護りを受けられなくて当然です。

しかも、書いたお経はお寺に奉納しなければならないのに、縁のあるお寺が無くて、どこに出したらいいかわからず出さずじまいでした。


あきらかにおかしい日付けの書き間違い

あらゆる書類の日付の「平成⚪︎⚪︎年」の部分を、何年もに渡って特定の年に書き間違えていた…。

書類を出すところはそれぞれ別のところなので、受け取った人は「たまたま書き間違えたんだな」…で済んでたと思いますが、なぜ何年間も間違え続けていたのか謎です。
あまりのトラブル続きに、自分の中で時が止まってしまったんでしょうかね…?


さて次回は第5話、「やっぱり ここはオバケ屋敷」です。
「ピシ」とか「パチ」とかは聞こえなかったものの、そんなの通り越してどんだけだよ…っていうポルターガイスト現象が起きた話です。
第2話の「あ”あ”あ”あ”あ”…」とはまた別件です。

その次回のお話はこちら↓

今回の前のお話はこちら↓

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焦げ猫
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