シングルマザーだからこそ、子育てをひとりで頑張っちゃダメ。誰かに「助けて」と言える勇気が必要。
子育ては、誰がやっても大変。
親が2人揃っていても大変。
実家にいても…やっぱり、大変。
だから。シングルマザーがひとりで子育てするのは、もっと大変。
だけど、シングルマザーの中には「自己責任感」が強くて頑張っちゃう人がいる。
私も…実は、そうでした。
「産むのは勝手。でも、産んだらあなたの責任」の言葉に縛られていた私
私は、未婚シングルマザーです。
妊婦のころ、私の行動に理解を示してくれる人はいませんでした。なんでも相談できる高校時代の友人に「産むのは勝手。でも、産んだらあなたの責任」と言われました。
産んだら…ひとりで育てなくてはならない。
生後3か月の娘を保育園に預け…働く、育児…将来のための資格取得の勉強。と目まぐるしい毎日です。あの時は、「気合だけで…乗り切った」と思います。少しでも「助けて」と言える勇気があったら、子育ても楽だったかもしれません。
娘の「初めて」は…全て保育園
保育園に迎えに行けるのは…大抵、一番最後の時間。
他の子は、いない。先生と娘だけで私を待っています。
慌ただしく娘を抱っこして…園を後にして、お手帳を開くと「今日、初めて〇〇しましたよ。」と書かれていることも多かったです。
初めてのハイハイ。
初めての伝え歩き。
初めての離乳食…。
その時は、必死でそんな感情はなかったけれど。今思えば…母親として、子どもの成長を見守れなかったことが、悔やまれます。
園長先生に言われて、今でも思い出すと涙が出そうになること
仕事の関係で、住み慣れた土地から引っ越して…。
新たな町でお世話になった保育園での出来事です。
いつも、お迎えはギリギリ。その日は、そのギリギリにさえ間に合わない。車を飛ばしながら、信号待ちで保育園に電話。
「お母さん、大丈夫ですから。安全運転で、来てください。待ってますから。」と園長先生。
それでも、私は急いで保育園に行った記憶があります。着いてすぐに「すいません。大変ご迷惑をおかけしました。」と深々と頭を下げました。
「まぁ。大丈夫ですよ。お母さん…まだ、時間ある?」と園長先生。
娘は、先生の膝の上で本を読んでもらいながら…ウトウトしています。ちらっと、その様子を見て「起こしちゃうと可哀そうだし。」と園長先生。
職員室に通され…湯呑にお茶を入れてくれて。
「お母さん、ひとりで頑張っちゃ…ダメよ。お母さんが笑えなくなったら、はぁちゃんも悲しいんだから。」そう優しく言ってくれてんです。
涙が、ポロポロと止まりません。いろいろな感情がいっぺんに溢れてしまって。言葉も出ない…。
あの時、心が救われた気がします。
「産むのは、勝手。でも産んだらあなたの責任」そんな言葉や周りの対応(当時はそんな風に見えてました)に、ただただ…がむしゃらになってしまっていたんです。
考え方を少し変えると…心が楽になる
誰かに子育ての悩みを話したり、相談することに抵抗があった私。
園長先生とのあの日の出来事から、すぐに考え方は変わりませんでしたが…。少しずつ行政のサポートを利用することも出来るようになりました。
年長になって、娘の様子が他の子と違うことに気づいた時もすぐに「子育て相談センター」に相談して…と、今に至っています。
責任感だけでは、子どもは育てられないし、子どもも幸せになれるか…わかりません。
「助けて」と言える人を少しでも周りに増やすことで、私たち親子は何度も救われています。
もし、どこに相談したらいいのか?わからない人は、市町村の「子育て支援課」などに相談してみて欲しいです。