娘に「学校に行きたくない」って言われた時に考えたこと
軽度発達障がいの娘。中学校1年生。
コロナの影響で、入学式は6月。それまでは、自宅待機で…。ほとんど勉強も進みませんでした。現在学校では、猛スピードでカリキュラムを進めている様子。
遅刻するのが当たり前だった小学校時代
朝、起きる時間になっても起きてこないのがいつもの風景。
夜…いや夜中に冷蔵庫を物色して、アイスやチョコレートを食べたいだけ食べ、それがない時はジャムを瓶ごと部屋に持ち込んで食べてしまう娘。
大好きな本は、明かりがなくとも携帯の光や外の街頭を利用して読んでしまう。だから、完全に夜行性。
ほぼ毎日のように遅刻。
10分の時もあれば…給食の時間ギリギリに学校へ行くこともありました。学校は嫌いではない…。そう本人も言っているけれど。違和感を親としては感じていました。
中学生になる前の時間…そして、夏が終わり冬へ
小学校の卒業式前の約1か月と中学校の入学式前の約2か月間。
自宅待機をしていた娘。
ミノムシのような生活です。布団から一歩もでません。
入学式を迎え…いきなりアクセル全開の学校生活がスタート。毎日、毎日、へとへとになって娘が学校から帰ってきます。
短い夏休み。宿題という宿題も出ず…ダラダラと過ごし。夏休み明けから遅刻が始まりました。…夜、寝れない。朝起きられない。
生活リズムが崩れてしまった。そう、言えば簡単ですが。娘は、それがわかっていても止められず、欲に負ける日々です。無理やり起こす、無理やり学校へ行かせる…そんな日々も私の中ではストレスになっていきました。
「学校に行きたくない」というように…
音や感触が敏感な娘。
いきなり髪を触られたり、肩を触られるとゾッとするしその後は、気分が絶不調になります。また、大きな音や怒鳴り声も苦手。
クラスメイトよりひとまわり小さな娘は、いつしかいじられキャラに。「可愛い」と女子生徒から髪を撫でられたり、いきなり抱っこされたり…そんなことが起こるように。
担任にも相談して。娘にも「嫌なときは、嫌って言いなさい」と。
「嫌」が通じない…いじめとも違う?でも、ある種いじめなのか?
人の感覚や価値観はそれぞれ。
娘に「可愛い」といろいろしている女子生徒も悪気はないのかもしれない。
でも、それが原因で娘の中に「学校に行きたくない」という感情があるのは事実。…親として、どうしたらいいのか?
真剣に「嫌」を伝えること。
「嫌」から逃げる術を習得すること。
これらは、大人になっても必要なスキルになります。気の合わない同僚や嫌味な上司と仕事をしなくてはならないかもしれません。
学校を休んでもいいけど、リスクがあることも伝える
ある朝、泣きながら「学校行かない」と娘がついに言いました。
私は、「いいよ。休みね。」と。
学校へ連絡して…。娘が落ち着いてから話したことは。
・あなたが休んでいる間に学校では、授業が進むこと
・休んだ理由が不明確だと同じことが繰り返される可能性があること
娘は、うんうん。と頷き「だったら、今日はディに行く」と放課後ディへ行きました。そこで、出されている宿題や教科書を読んでいたそうです。そして、ディの職員に学校であったことを話したそうです。
自分の気持ちを話せる居場所がある幸せ
娘は、「放課後ディ」「カウンセリング」「小児精神病院」「相談員」と自分の気持ちを話せる場が私以外にもあります。
自分の気持ちを整理するのに時間がかかるし、自分の気持ちなのにわからないことも多いけれど、聴いてくれる場があることは幸せなことです。
心を開いて感情を素直に吐き出す場がない子どもも世の中に多い中…娘の置かれている環境は恵まれています。そして、私自身も周りの方々に救われています。
環境づくりの大切さに気付いた日々
ディにしても学校にしても、親子の間のことを出来る限りオープンにしています。いざという時に、助けてくれるからです。
2日間、学校へ行って3日休む。遅刻が続いて、休む…という生活は続いていますが、今の環境に救われていると思っています。
自分の環境は自分で作るもの…そう実感しています。居心地のいい環境をつくるのも、苦しい環境をつくるのも…やっぱり自分です。自分がどうしたいか?それが大切。