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見えなくても絆

100円ショップの紐がブラインドランナーと伴走者の手に握られた瞬間、それは絆に
なる。


コロナ禍、会社にも行かず、外に出ると言えば近所の買い物以外ほとんど運動をしな
くなった。
これではまずいと思い、ガイドヘルパーさんをお願いして散歩でもしようかと考えて
いた矢先、久しぶりに視覚障害の友達と会う事になった。
彼女のガイドヘルパーとして一緒に着ていた人が実はベテランの伴走者だった。
しかも、後で知った話だが、彼は100km  200km普通に走ってしまうウルトラランナー
で、今年の春には日本縦断1500kmレースで上位にランクインした、その世界では有名
なウルトラランナーだった。

私が運動不足がヤバい話をしたところ、ベテラン伴走者の彼が一緒に走ってくれると
言ってくれた。

私は高校生のころから長距離走だけは苦手て、1kmも走れないと躊躇していたが、こ
れも何かの縁かと一緒に走ってもらう事にした。
始めはそれこそ1kmやっと走れる程度だったが、最近は休みながらなら5kmくらい走れ
るようになった。


先日ドラマ「ヤンキー君と白杖ガール」でもブラインドマラソンが取り上げられてい
た。

、私はそこで初めてあの紐の事を絆というのを知った。
もう走り始めて半年以上経つのになんてこった(汗)

ヤンキー君が弱視の女の子の伴走をするのだが、ペースが合わせられなかったり、障
害物をうまくよけられなかったり悪戦苦闘。

私はベテランのエキスパートと走っていたから、正直伴走がそんなに難しい事だとは
思っていなかった。

伴走してくれているメリーさん(仮)改めて感謝∩尊敬です!


ブラインドランナーと言えば、盲学校の時の友人にパラリンピックの強化選手だった
人がいる。
私は自分が走るようになるとは思っていなかったが、彼女の話をいつも興味深く聴い
ていた。

彼女は走る練習をするより、伴走者を探すのが大変と言っていた。
早ければ早いほど、本人より速い伴走者が必要になる。
そして相性もあるので、さらに候補者が減っていく。
選手は雨が降ろうと40度だろうが練習する。
伴走は一人に負担をかけるわけにはいかないので、できるだけ多くの伴走者候補をス
トックしておかなければならない。
この伴走者の確保がかなり大変なのだそうだ。。

私はこの話を聞いて、たまたま何かのボランティアで来ていた体育大の男の子に相談
してみた事があるが、体育大生は自分がアスリートなので伴走者として協力するのは
難しいと言われてしまった。
そりゃそうだ(獏)


国内でもあちこちのマラソン大会に視覚障碍者ランナーが出場して活躍しているが、
彼らの晴れ舞台の裏には、破約走れるようになることとともに、「伴走者探し」とい
う高いハードルがあるのである。
そして、強い選手ほど、伴走者を見つけるのが大変なのである。


ちなみにスーパーランナーメリーさん、どうして私のような初心者ゴミランナーの伴
走を引き受けてくれるのか尋ねたところ、「いつもゴリゴリのアスリートと走ってい
ると疲れちゃうから、たまには休息を入れないと」との事。
納得の回答でした(笑)


そして最後に、障碍者スポーツに協力してくれているすべての人に心から深く感謝し
ます。



東京マラソンには視覚障碍者枠として、10kmのレースがあるらしい。

へぼい私は、いつかこれに出られるようにと無謀な目論見を立てているが、多分無理
でしょう。

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