見えないからはり灸!?
視覚障碍者が消極的な選択としてはり灸マッサージ、いわゆる三療を仕事として選ん
でいるかというと決してそうではない。
具合が悪い人を治療して感謝されるのはとてもやりがいのある仕事である。
実際実力もあり、成功している視覚障碍のある治療家は数多くいるのである。
彼らは障碍者枠なんて関係なく、実力で健常者を凌いでいるのである。
かく言う私も視覚障害のある鍼の先生には大変お世話になっている。
見えなくても鍼治療はできるが見えない人が皆鍼の適性があるかというと決してそん
な事はない。
手先の感覚だけの問題ではなく、人に触れたくない、知らない人とコミュニケーショ
ンを取るのが苦手だという人もいる。
私もはじめはちゃんと治療できる人になろうと勉強会に行ったりしたが、いかんせん
、結局触診もよくわからずツボの位置もよくわからなかったので諦めた。
講義もあまりにもよくわからなかったので、後で優秀な先輩に聴いたら、勉強会の先
生は教え方がうまくないという事だった(獏)
以上の事からもわかるように、さすが何百年も視覚障碍者の仕事として確立していた
三両は企業の障碍者枠なんてなかった時代から、己の才覚と努力で健常者をも凌駕で
きるすごい仕事なのである。
一方、都市部に限ってしまうが企業内マッサージのヘルスキーパーのような女性でも
安心して働ける場も今はある。
才能がある人はもちろん、あまり才能がない人にも受け皿があるという点でも三療は
視覚障碍者にとってありがたい職域だと思う。
また、コスパ面だけではなく三療の免許を持っていると見えなくてもいろいろな働き
方ができるので、ライフスタイルを選べるという意味でも生きやすいんじゃないかな
。