見えなくてもインクルーシブ 2 ~闇落ち障碍者再び~
ハリー・ポッターのミュージカルを見る前に、「炎のゴブレット」を読み返していた
。そしたらハリーの名付け親のシリウス・ブラック様が「下の者への態度でその人の
品性がわかる」みたいなことをおっしゃっていた。さすがだ!シリウス様!!私も同感
です。・・なんて思っていたらミュージカルが中止になってしまいがっくり(涙)12月
に行くことになりました。
やはりハリポタは面白いなんて思っていたら、また病んでいる盲人情報が入ってきた
。以前にも書いたとおり、視覚障碍者の闇落ち率は高いようだ。
先日、懇意にしているヘルパー派遣の事業所の人から、必要書類を送ってこない人が
いて困っているとの相談を受けた。電話をかけても「仕事中」と言ってとにかく態度
が横柄らしい。ヘルパーの利用時間の確認メールを出しても返信が「10時間○」の一
行だったりするそうだ。
事業所に書類を送るといっても見えない私たちは宛名が書けないので、宛名も書いて
切手も貼ってある返信用封筒を送ってくれる。中身を入れて投かんするだけだ。なか
なかポストに一人で行かれない人もいるから、そんなにせかされたりしない。ヘルパ
ーさんと出かけるついでに送ればいいという感じである。それなのに送らないのは障
碍者側の怠慢だ。
「閉じた生態系」と言われる視覚障碍者の世界、何となく個人が特定されてしまった
。
書類を送ってこない男性を知っているという人に聞いてみた所、「そんな人だったの
」と驚いていた。そして、彼は仕事中」と言いながら、コロナ禍の今は、リモートワ
ークというほとんど自宅待機状態らしい。「自分が行ってもできる仕事はないから、
会社的にも家にいてもらったほうがいいんだろう」と言っていたそうだ。
ここにもいたか、闇落ち障碍者!!
彼はどうやらバリバリ働きたい人らしい。でも結局できないからやさぐれて、外には
忙しく働いているアピールをしてしまう。役所や事業所の人に非礼を働いてしまう。
特に女性にはマウントを取りたがる。かわいそうだとは思うけど、やはり品性を疑う
。本人はへつらう人と塩にする人を分けているつもりだろうが、結構周りは見ている
ものである。結局自分で自分の首を絞める結果になる。
これらの事情は基本守秘義務があるのでおいそれと人に話す内容ではないが、事業所
側としては、事務処理が滞る。見えない人に無理を強いているのではないかという心
配もある。だから、近しい障害当事者に相談したのだろう。
私は事業所の人に、決まった日までに提出しなかったらサービスを停止するようにと
アドバイスした。役所からも同じことを言われたそうだが事業所も事業所のやり方が
あるので結局どうしたかはわからない。
私の職場にも男性視覚障碍者がいるが同じタイプの闇落ち障碍者である。中途障害で
とにかく自分はほかの障碍者とは違うという根拠のない過剰な自意識を持っている。
会社への帰属意識が強く、健常者の社員にはおもねるが私や派遣の女性に対する態度
はひどかった。
障碍の有無にかかわらず、同じようなタイプの人はいる。これも偏見化もだが、男性
に多い気がする。
以前かかった病院の男性医師、なんかあまり感じがよくないと思っていたところ、事
務の人に対する態度がひどかった。医者として同課はわからないが、この人には絶対
かかりたくないなと思った。
私は飛行機のファーストクラスに何て乗ったことはないが、CAにぞんざいな態度をと
るおじさんが不愉快だったというエッセイを読んだ事がある。他にも「俺は○○会社
の社長と知り合いなんだ」とかよくわからないことを言って、特別待遇を要求してき
た人がいたという話も聞いた事がある。
本人たち、優位に立ってご満悦なのだろうが、はたから見るとどれほど醜悪なのかわ
かっていないのがかえって気の毒でさえある。
JKローリングさんは、シングルマザーで生活保護をもらいながらハリー・ポッターを
書いていたとの事。きっといろいろな場面でぞんざいな扱いを受け不愉快な思いをし
てきただろう。それゆえシリウス・ブラック様にあのようなセリフを言わしめたので
はないだろうか。
優位に立ちたいという願望はだれかと比較することから始まる。先日、ラジオで養老
先生が時代でも人でも比べるのは不幸の始まりと言っていた。
その不幸の闇はどこに空いているかわからない落とし穴。落ちないように普段から足
元に気を付けて、心穏やかに過ごしたいものである。
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