日々の壁打ち:「Text2Imageとは、言霊をいじくることなり」と悟りました。(特別版)
ChatGPTで、自分のためにMy GPTsを開発すると、とても面白い体験を味わえる。このnoteは、My GPTsとの付き合い方の記録である――と、毎度の始まり方をしてますが、今回は超軽いどうでもいい話です。
有料コンテンツ扱いですが、本文は最後まで読めます。
テーマ:DALL-E 3生まれのカノジョをStable Diffusionにも宿らせよう
今回のネタのカノジョとは、カバーイラストになっているカノジョのことです。元々はDALL-E 3を使ったキャラデザ支援用GPTsである『Japan Anime Character Maker』から生み出されたキャラなのですが、僕は「猫耳イインチョ」と呼んでいます。実際、カノジョの容貌といいますか、キャラが醸し出す雰囲気をまとめるのに、DALL-E 3に「真面目で誰にも優しい、頼りがいのある学園のイインチョ」という設定を与えてやるとうまく生成できるからです。
DALL-E 3には、元々「特定のワードに、生成される絵のイメージが引っ張られる」という特長があるので、そういうことなんでしょう。その設定を忘れると、しばしば下のようなヒロインになってしまうのです。
まあ、このコはこのコで好きな人も多いかもしれない。
で、今回のテーマですが、この「猫耳イインチョ」をStable Diffusionで再現してみようというものです。とはいえ、やることは簡単です。この「猫耳イインチョ」を生み出す言霊であるDALL-E 3のプロンプトをStable Diffusionに与えてやるだけのことです。まるで3分間クッキングですね!
Stable Diffusionのプロンプトというと、よく知られているのが、
1girl, … , masterpiece, best quality
のような呪文めいたものですが、これらはいわゆる「Danbooru」タグというものです。
それに対して、DALL-E 3のプロンプトとは生成された絵のインフォメーションアイコンをクリックすると開く、プロンプト欄に書かれている英語の文章です。
この2つは結構違うので、自分も長い間、DALL-E 3のプロンプトはStable Diffusionではそのまま使えないと思っていたのですが、最近「そんなことはない」ということに気づきました。
元々DALL-E 3のプロンプトの中には、Bing Image CreatorのようにDALL-E 3がバックで動いているシステムならば、ChatGPT以外の環境でもかなり近い絵が生成される、再現性が強いプロンプトがしばしば現れます。
例えば、
上の絵を生成したGPTsが生み出したプロンプトをImage Creatorに与えてやっても、
このように、極めて近い画題のイラストを生成することができます。
これと同じことがStable Diffusionでもできることに最近気づいたということです。
では早速やってみましょう。
先程の『猫耳イインチョ』を生成できるプロンプトのキャラ指定部にあたる部分を、Stable Diffusionのポジティブプロンプトに与えてやり、他にもいつも使っているようなキーワードをちょちょちょい…と追加してやります。
合わせて、ネガティブプロンプトも追加します。こちらもキャラものを出す時に、自分がよく使っているようなものをちょちょちょい…と追加するだけです。
それで生成をスタートすると、
はい。カノジョが現れました。結構精度が高いというか、自分が持っているイメージとまったく同じのカノジョです。
あまりにあっさりとStable Diffusionでもカノジョが現れてしまいましたが、生成したこちらとしては、「久しぶりだったね、元気してた?」という気持ちでいっぱいです。
そういえば、以前カノジョをいろいろな環境に連れ出す実験をしていた時のネタとして、「一緒に初詣に行ってみよう!」とかやってた頃がありました。
その中のひとつとして、「清楚なカノジョと水着デートをしよう」という、いかにもギャルゲーみたいなネタを実際にやってみたことがあります。要するに、お題に合うようなイラストを、ChatGPTとの間でチャットを繰り返すことで、なんとか生成しようというお遊びです。
これがDALL-E 3を使ってやろうとすると、なかなか難しい。何故なら、コンテンツクリエイション上のガードがあるから…。
ちなみに、その時の段取りなんですが、
まずは私服のカノジョを海辺に誘い出します。
ここまでは一緒についてきてくれるのですが、海辺でピクニックだというのに、なかなかの厚着のご様子で、鉄壁のガード状態です。まったく脱いでくれる気配はありません。
そこをChatGPTを使って、いろいろと説得しては、なだめているウチに、
「そうね~…今日は暑いから、ちょっとだけ脱いじゃおっかっ!」
と、カノジョのほうから待望の水着姿を見せてくれたのです!
おおっ! DALL-E 3でもいけるじゃないかっ!
調子にのって、「もうちょっと側に寄ってもいいかな?」とこっちが聴いたところ、
「うーん…キミの目がキケンっぽいので、やっぱりだぁーめっ!」と、上着をまた着込んでしまいました…。
結局、その日の海辺のデートはここまでだったのですが、後で思い出の写真を整理してみると、こんなカットがありました。
水着のカットの直前なのですが、よく見ると肩紐が二重になってる。つまり上着の下に水着を着込んで、準備していてくれたんですね。
DALL-E 3の粋な計らいと言えましょう。チャンスはあくまで一期一会です。
とはいえ、DALL-E 3の上ではこれ以上の接近はできないみたいです。
DALL-E 3自体が水着を知らない訳ではないんですよね。実際、遠景ではボンヤリとではありますが、若い水着姿の女の子達が描かれていますので…。
そうです。これこそが「コンテンツクリエイション上のガード」というものなのです。実に厳しい。
で、話は元に戻りますが、今回カノジョがやってきてくれたのは、Stable DIffusionの環境です。おまけにローカルだから、自由度はDALL-E 3とは比べものになりません!
季節はまだ春ですが、さっそく海辺のデートへと誘ってみましょう!
実際、3月31日の東京地方は最高気温が27℃近くにまで上がって、正直半袖姿でも暑かったぐらいですから…。潮干狩りにでも誘ったら、もしかしたら今日なら期待できるかもしれません。
おおっ! 今回は水着姿のカノジョにもっと近くにまで寄ることができました!
カノジョもStable Diffusionに引っ越してきたためか、いつもと違って少し開放的になっているのかもしれませんね!
とはいえ、元々「学園の誇る清楚なイインチョキャラクター」という設定がText2Imageのプロンプトに入っているためか、Stable Diffusionのほうでも肌の露出は控えめです。ある意味、カノジョらしいといえばカノジョらしいのですが…。
とはいえ、今回はStable Diffusionですから(しつこい)そこはナントカなりますので、もうちょっと頑張ってサービスしてもらおうとしたところ――
急に画面にウジャウジャとヤツらが浮かびあがってきたのです!
そう、彼女を守る猫たちです! わわわっ!猫っ…ナンデっ!?
あっちゃこっちゃにクロネコ、ミケネコ、ハチワレが湧き出しては、清楚な彼女に無茶なポーズをさせようとするこちらをジッと見つめてきます!
これには参りました!
カノジョの守護霊さまですか? アンタ達は!
察するに、Text2Imageで生み出したヒロインに想定外のことをさせようとすると、言霊からお叱りを受けるということですね。
勉強になりました。
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