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今日の壁打ち:日々の米国市況分析から得られる「肌感」について

ちょっと面白い記事を読んだ。

この2つの記事はダイジェストではあるけど、ここで書かれていることをざっくりとでも理解しておかないと、本当の意味で金融政策も財政政策も「よくわからない」んじゃないだろうか。その一方で、この2つの記事が「面白い」と思う人ってどれだけいるのかしら、という感じもする。おそらく経済学部を出ただけでは、なじみも薄いかもしれない。

自分が院に行っていた頃は、この手のことばかり研究していたわけだけど、ここでの考え方のフレームワークには、ある種の「お約束」がある。

その「お約束」と現実とのすり合わせをしようとしないアカデミズムに、ある日を境に飽きてしまったんだけど、その辺りを「肌感覚で知る」ためには、今やってるような「毎日の米国市況をAIに分析させること」が一番わかりやすいように、この一年ぐらいで実感してる。今回のnoteはそれについてだ。

タワーディフェンスというゲームジャンルがある。ご存じだろうか?

タワーディフェンスゲーム (略称:TD系)とは、自拠点に攻め入る敵に対し、味方キャラクターや設備を配置して、敵の到達を阻止するストラテジーゲームの一種のことだ。

どちらかと言うと、日本よりも海外で人気のあるジャンルで、自分も『涼宮ハルヒの追想』内のミニゲームで作成したことがある。やり込むとスルメのように楽しめる、ある種の中毒性のあるゲームだ。地味だけどね。

ところで、米国株投資のタイミングって、ぶっちゃけタワーディフェンスの攻略に似てると思ってる。

各自自分のとれるリスク限度を考慮した上で、有限なリソースをベストタイミングで突っ込む。ベストタイミングを決めるのは、戦略とその時々のウェーブの潮目。むやみに戦略を変更してもダメだし、潮目を無視して戦略を変えなければ負ける。

そうなると日々やるべきことは、戦略に基づく潮目の変化の行方を観測することとリソースの管理ということになる。

日本人の場合には、ドル/円相場も加わるので、アメリカ在住の場合よりは難しくなる。しかも日本経済には政局も含めて摩訶不思議なところがある。今回の石破政権の成立と総選挙対策とかまさにそれだ。しかし幸いにも(?)ファンダメンタルズの行方については、巨大な国債残高と日米の長短金利差を考えれば、長期でのレンジ予測はさほど難しくない。

結局、世界経済を動かすアメリカ市場の景気変動を肌感をもって観測できるか、が大切なことだろう。

例えば、今年の米国株の買いタイミングで、今のところ結果正しい潮目と見られるのは、ニューヨーク時間で1/31と8/7の寄り付きだったんだけど、このタイミングで「買い」を入れられるのは、かなり難しい。この両方の前後で見られる傾向があるとしたら、米国の2年債利回りと10年債利回りのトレンドが変わったタイミングだということだ。実物経済の変化は、必ず金利の変化の後にくる。それを体感温度で感じることができないと、この潮目は感じられないのではなかろうか。

実は同じことは、直近でも起こっている。しかも今回は原油価格の大きな下げトレンドを伴っている。これが正しい判断なのかどうかは、恐らく年末にならないとわからないだろう。

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