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【LAP第8期】コンピュータサイエンス単元復習

みなさん、こんにちは!
LAP8期アシスタントのまえこです!

本日、株式会社Fusic副社長の浜崎陽一郎さんを講師にお迎えして、 LAP8期「コンピュータサイエンス単元」を開催しました!

株式会社Fusicのオフィスをお借りして、講義を行いました!
この場をお借りして、厚く御礼申し上げます。


浜崎さんの講義

ChatGPTについて

最近話題のChatGPTは、変換に長けた言語系の生成AIのこと。
我々は「情報加工業」に属する。得た一次情報を情報加工し、意思決定を行なっている。しかし、最近は情報加工の部分を生成AIが代わりに担ってくれることが増えた。

よく「AIが人間の仕事を奪う」という話が出る。海外の大企業の一部では、AIに取って代わられ、従業員が解雇される事例が既にある。
しかし、仕事を奪うのはAI自体ではない。「AIを使いこなせる人」である。
生成AIの概念を理解し、生成AIにできることはお任せし、できないことは人間でやる。そういったことができれば、仕事を奪われるどころかむしろ創っている。

急に現れた最先端技術のように感じるが、実は70年前から研究は始まっていた。
ライオンの画像を見た時に、すぐにライオンと識別できるような技術開発を進めるべく、データ集めに奮闘するものの、1990年代初頭に一度頓挫した。その後、トロント大学のとある教授が、ディープラーニングという技術を生み出し、AI自身が自動で画像の特徴を自動で抽出してくれるようになり、研究は一気に加速した。
2017年にGoogleがTransformerを開発。文章中に含まれる単語の関係性を予測し、続きに相応しい回答を出せるようになった。

探索から選択の時代へ

ここ20年でとんでもない量の情報をためられるようになった。ネットを見れば、答えらしきものが目の前にある便利な時代。砂漠の中から宝物を探索する時代は終わり、宝物の山から自分にとっての本当の宝を探す「選択」の時代へと変わった。

シン・ニホンにもあったように、この世の中は定量化できないもので溢れている。
そんな中、いかに一次情報にリアルに触れ、五感をもって言語化できるようになるかが鍵を握る。数多の宝の山から選択するときに、違和感を覚え、「なぜ?」を問える体質になることが大事。

大学教育におけるChatGPT

最近、ChatGPTを大学で禁止する事例が出始めているが、
①大学がChatGPTを嫌がる理由
②大学教育とChatGPTが共存するにはどうすればよいか
の2点について考えた。

①については、学生の思考力が低下するのを恐れているからだろうと考えた。ChatGPTはあくまでも「普通」の回答しかしてくれない。独創性を求める大学にとってChatGPTが学びの妨げになると考えるのも一理ある。
②については、ChatGPTを使うタイミングだと思う。一次情報を集めるところはChatGPTの力を借りずに行い、一旦自分の頭で整理をしてみる。そして簡単に土台ができたらChatGPTに壁打ちをして、自分には思いつかない視点を知る。この壁打ちも、いい質問をしないといい答えは返ってこないので、質問力を鍛えるのに有効だと思う。

しかし、ChatGPTはあくまでも「最大公約数」しか出さない。この回答はあくまでも最低限なのだということを理解しておくことが大事だ。

事前課題発表で印象的だったこと

<課題1>
作中に出てくる、数字に表せない価値という部分で例としてスタバと喫茶店の対比があります。具体的にどういう違いがあるのか検討してください。
<課題2>
自分たちで、スタバのように数字で表せない価値を持つと思うお店や施設を一つ設定してそれがどのような価値なのかを説明してください。

・人によって価値判断が異なる。みんな違う「好き」そのものが数字で表せない価値である。
・スタバは提供側が客のニーズに合わせて価値提供をしている一方で、喫茶店は提供側が客に提供したい価値を創っている。
・スタバも喫茶店も数字で表せない価値をもつが、スタバはブランディングされた価値で、喫茶店は掴みどころのない価値をもっている。
・物事の切り口を変えることで数字で表せない価値を生み出すことができる。(例:家具屋だけど小物や食も併せてライフスタイル自体をコーディネートするIKEA)

全体を通して考えたこと

・「西武園ゆうえんち」が最近人気の理由
数字で表せない価値をもつ施設にディズニーとUSJがあがったが、私は西武園ゆうえんちも当てはまるのでは?と聞いていて感じた。
西武園ゆうえんちは、まさに昭和レトロブームの流行にのって生まれ変わった遊園地だ。客のニーズを理解し、その場にいるだけで楽しい空間を創っている点は、世界観が確立されているディズニーに似ているように感じた。一方で、テレビで見た時、子供に人気の絵本を題材にしたアトラクション目当てで来ました、という家族のインタビューを見て、アトラクション目当ての人が多いUSJに似ている部分もあったり。なんかテーマパークを分類したら面白いかも。カテゴライズしたり、フレームワークに当てはめたりするのはあまり好きではなかったけれど、見えないものの解像度を上げるという意味ではありかも!と考え方に変化が生じた。

・「守・破・離」の大事さ
「型にはまる」とか、あまり型にいいイメージがなかった私。新入社員なら身につけておきたいビジネスマナーだが、そういう型に対して苦手意識があって、正直軽視していたな〜と気づいた。破る前に、守ってみる。まずは基礎からやってみる。これって仕事もそうだけど、何か新しいことを始める時、つくる時とかも大事だと思う。基礎ができていないといい創造もできない。

・まずは「意識」を変えることから
仕事をする中で、自分の欠点を直さないとどうにかしないとと焦ってしまう気持ちがあった。上司からはすぐにできなくていいけど一歩ずつ変わっていこうと言われるけれど、一向に直る気がしなくて焦ってしまう。行動を変えることってとても難しい。でも今回の講義を通して、意識を変えることからであれば、すぐにでもできるのではないかと思った。頭の片隅にでも入れておくことで、行動変容を起こせる。情報の入り方が変わる。これなら私にもできる!と前向きになれた。

「数字で表せない価値」というのは周りにたくさん転がっている。だからこそ「なぜ?」を大切にして、日々疑問に感じることに向き合っていきたい。改めてそう感じた1日だった。

(まえこ)

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