経済単元 復習
2日間合宿が終わった。ぽんさんいなくて不安で緊張でほぼ徹夜したのも初めての経験だった。でも、いざ福間駅に着いて玉乃井に移動してたら急に実家のような安心感で、ああやっぱり津屋崎好きだな〜ってなった。急に大丈夫な気がしてきた。1日目は事前課題の発表をして、山口さんからのお話聞いた後に改めて考え直すという新たな手法の対話を経験した。私は一旦答えだと思ったらそこから考え直すというのが昔から苦手だった。考える前より前に行動に出てしまう性だから、「行動力あっていいね」とか「フッ軽でいいね」とか褒められる一方で「考え方が浅い」などと言われることもある、いい面悪い面どちらもある性格だ。私はこの性格が好きだけど、考えを深めることでよりその後の行動の質が上がることも知っている。最初は正直気乗りしなかった。また同じこと考えるの?って思ってた。でも実際にやり始めたら「なぜ?」を深めるのが楽しいし、新たな価値観が出てきて面白いし、全然違う答えが出てくるのが驚きだった。みんなであーでもないこーでもないって言うことがあまりにも楽しかった。今まで何度もLAP内外で対話をしてきた。でも今回が一番対話の真髄に気づけた瞬間だった気がする。問いから問いを生むこと、これからもやり続けたい。
2日目は山口さんの今までの活動を聞いた上で、「経済とは」を考えた。私たちは軽々しく「経済」という言葉を口にしているけれど、真髄を理解している人は少ない。これもまた「(象のやつ)」だということを頭の片隅に入れて、こんな視点で考えたらどうだろう?などと考えを巡らせることが楽しかった。
お昼はかどやでご飯を食べた後、みんな津屋崎はじめてのメンバーだったので波折神社に連れて行った。そしたら社務所の方が瀬織津姫の逸話を教えてくれた。津屋崎はずっと災害が起きていない。そしてみんな幸せそうに過ごしている。それは瀬織津姫のおかげだと語っていてなんとも微笑ましたかった。少し集合時間を過ぎてしまったけど、まちの人とコミュニケーションが取れたので良いということにしよう。
午後はワールドカフェ風に他のチームのメンバーの考えていることもマリアージュしていったら、私たちのチームはなんとも人間味のある「愛のある」回答ができた。面白い。
そうこうしているともう終わりの時間が近づいてくる。古賀さんが今の切実な悩みを打ち明けてくれた。もう動いて止まらないスピーディーすぎる社会の波にどう抗えばいいと言うのか、抜本的な変革を起こそうにも数えきれない多くの人たちの命がかかっている。とても簡単に変えることなんかできない。パナソニック時代に大リストラを敢行した古賀さんはその重みを耐えられないくらいに痛感している。今、政府に文句ばっかり言っている人たちに物申したい。上に立つもの達は日々しんどい思いをしながら、世の人たちにとっていいことを考えているということを。そんなに文句を言いたいなら総理大臣になってみてほしい。きっと苦しむはずだ。どうすれば限られた財源の中で人々の幸せな社会の構築ができるのかと。残念ながら到底無理な話なのだ。全員から好かれる人がいないように、全員にとっていい政策なんてものはない。これが現実だ。だからこそ私たち市民は想像力をもたないといけない。どうしたらこの社会がより良くなるのか考えないといけない。今の私の想像力なんてすずめの涙ほどしかない。だからみんなで対話をすることが大事なのだ。いろんな価値観を交流させて、考え続けることに意味があるんだ。これを諦めたらいけない。モヤモヤしていい。むしろモヤモヤする方が私はいいとさえ思う。それだけ「なぜ」に向き合えているから。ただ、放置するのいけない。モヤモヤしている理由を考えて、どうしたら解消できるのかを、解消できないかもしれなくても考え続けるんだ。
そんな場づくりを私はいろんな人の力を借りながらやりたいと決意ができた。
楽しいだけじゃなく、モヤモヤもさせてくれる、だからディズニー帰りとは違う、なんとも言えない切なさが残るのが津屋崎合宿だ。
今回もまた、様々な複雑な感情を持ち帰ってきた。この気持ちを一度油絵で表現してみようかな。