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「どうすれば日本人の賃金は上がるのか」を読んで


野口悠紀雄さんの著書、「どうすれば日本人の賃金は上がるのか」を読みました。

野口さんは一橋大学名誉教授。他にも書籍を出されているようですが、読んだのは初めてでした。

購入の動機はいたってシンプル、タイトルに惹かれて。

日本人の賃金は上がらない、年功序列、ジョブ型雇用導入。
いろんなバズワードは目にするものの、日本企業の賃金体系について詳しく知らないなと感じていたのです。


データを駆使して、日本企業の生産性(=稼ぐ力)がいかに低いか分かりやすく述べられていました。

個人的な本書のポイントは以下です。

  • アメリカは高度専門職の報酬が高く、日本とは隔絶的な差がある。

  • もはや韓国の賃金は日本より高い結果

  • アメリカは物価上昇と共に賃金も上昇しているものの、日本は賃金が上がっていない

  • 日本はパートタイマーの比率が諸外国に比べて高く、一概に日本人の賃金が低いとは言えない

  • 2022年の円安は日本にとって危機的状況

  • 結論、日本人の賃金を上げるには、企業従業員1人あたありの付加価値引き上げが重要!


平均所得の本質を見るってかなり難しいことなんだと、本書を読んで感じました。
日本全体の平均年収は360万円です。
しかし、これは年齢や正規/非正規によっても変わります。

事実は私にも分かりやすい良本でしたが、もう少し具体的な処方箋を述べていただけると、タイトルともマッチしていいのになーと思います。

他にも日本や世界の賃金について述べられたおすすめ書籍がありましたら是非知りたいなと思います。

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のん
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