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NANS21V陸上競技大会運営システムについて

NANS21Vに初めて触れたのは、平成14年=2002のことですので、もう20年以上関わっています。このサービスは、NISHI社による陸上競技の大会運営システムです。こうしたシステムは国内で6件くらいあるようですが、現在は国内競技会におけるシェアトップになっていると聞きます。

NANS21V (NISHI ARENA NETWORK SYSTEM)

その昔;こうしたシステムを利用していない時代には、紙媒体で参加募集を行い、個票を切り分けて番組編成し、手書きでプログラムをつくるなどしており、大変な労力がかかったものでした。その後、コンピュータを利用するようになってからは、登録番号に氏名・所属を紐づけて、vlookup関数で呼び出すなどして利便性が格段に高まりました。

NANS21Vをはじめとする大会運営システムが普及してからは、従来とは比べられないほど、処理が楽になりました。さらにこのシステムと連動する「NANS21V・Web登録サービス」を活用することで、大会の参加申込からプログラム編成、当日の記録処理、事後の公認申請まで、非常にスムーズに行われるようになりました。加えて、リアルタイムの速報サイトが活用できるようになったこともありがたく、とても便利に運用しています。

これらのシステムやサービスは、毎年少しずつバージョンアップされており、陸上競技の普及振興に大いに貢献していると思います。NISHI社の担当諸氏とは、各種競技会の開催を通じて面識を持つようになり、サービスに対するフィードバックなどもお伝えさせていただくことがあります。

NANS21Vは、もともと施設向けのものであるため、非常に高額です。実はこれとは別に、ある地域団体が独自に開発した、無料のシステムも存在し、機能性も優れているといいます。しかし、私が暮らす栃木県では、既にNANS21Vが定着しているため、乗り換えることにはならないかなと思います。

とても完成度が高くなったシステムとサービスですが、特殊な分野のものであり、陸上競技のルールや規定は、様々な煩雑さ・紛らわしさを持つものです。経験を積まないと一通りの操作を覚えて身に着けるのは難しいと思います。

当初の平成14年には、このシステムのオペレーションができる人材が限定的でした。その後、これまでの20数年を通じて少しずつ広まり、参加者募集から記録処理まで、大会運営に関わる一連の流れを理解しながら、システムを利用できる人の数が増えてきました。オペレーターのさらなる育成を、目指したいと思います。