「ショックドクトリン」と「スタグフレーション」の関係
大統領選を控えたアメリカで、トランプ前大統領の銃撃事件が起きた。
日本でも2022年7月に安倍元首相の銃撃事件が起きた。
どちらも7月に発生するという奇縁を感じずにはいられない。
それ以上に、これらの事件から頭をもたげるのは・・
「ショックドクトリン」
という言葉だ。
率直に言えば、トランプ前大統領の銃撃事件
は一つのショックドクトリンではないか?
なぜなら、スタグフレーションが進んでいる
ように日本もアメリカも2024年は経済サイク
ルの「衰退期」だからだ。
そして、ショック・ドクトリンは特に、
経済サイクルの衰退期や危機時に用いら
れることが多いからだ。
ショックドクトリンとは?
災害や経済危機、戦争などのショック状態に
ある国や地域で、急進的な経済改革や自由市
場政策を押し進める手法
社会の混乱に乗じて、短期間で革命を起こす
マッチポンプに似た手法
ショックドクトリンの特徴
①ショックの利用:
自然災害、経済危機、政治的混乱など
社会的ショックを利用して大規模な政
策変更を導入する。
②急進的な改革:
これらの政策は通常、民営化、規制緩和、
公共サービスの削減など市場経済を推進す
る内容が多い。
③抵抗の弱体化:
ショック状態にある社会では、反対勢力
や市民の抵抗が弱まり急速な改革が実施
されやすくなる。
ショックドクトリンの例
提唱者のナオミ・クライン氏はショックドクトリンの事例
として以下を挙げている。
①チリのピノチェト政権:
1970年代のクーデター後、シカゴ学派の
経済学者が指導する急進的な市場改革が
導入された。
(左派の巣窟・シカゴ学派)
②イラク戦争後の再建:
2003年のイラク戦争後、米国主導で
市場経済改革が急速に進められた。
③ハリケーン・カトリーナ後のニューオーリンズ:
災害後の再建過程で、公共教育や住宅
の民営化が進められました。
2024年に起きているショックドクトリンは
アメリカの内戦激化→先進国のグローバル
社会主義化を目指すものではないかと思う。
ショック・ドクトリンがなぜ、衰退期に利用されるのか?
理由①:
経済危機や不況時は社会全体が不安定
で混乱しているので急進的な改革が行
われやすい。
人々の精神も不安定なので短絡的な思考
になりやすく、迅速な変化を受け入れや
すくなる。
つまり、大衆を洗脳しやすい。
理由②:
経済的困難の中で、反対勢力や市民の
抵抗が弱まるので大規模な政策変更が
実行しやすくなる。
理由③:
危機を理由に急進的な市場改革や
規制緩和を正当化しやすくなる。
経済を立て直すには抜本的な改革
が必要だと主張しやすくなる。
理由④:
経済危機時には、IMFや世界銀行
などの国際機関からの支援が必要
になることが多い
これらの機関が支援条件として
市場改革を求めた事例がある。
(アジア通貨危機など)
まとめ
2024年
衰退期下にあるアメリカ・日本など西側諸国(先進国)は
明らかにショックドクトリンが起こしやすい環境にある
と言える。
特有の混乱状態を利用して、有無を
言わさぬ「革命」が起きやすい素地
が出来上がっている。
アメリカも日本も【衰退期】だ。
スタグフレーションも深化する。
これからもショックドクトリンは当たり前に起きる。
これを自分事と捉え、どうやって
生きていくかを真剣に考えるべき
時がやってきた。
2024年の選択と行動は、今後の一生を左右すると本気で思う。
あなたはどうしますか?