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薪ストーブの魅力と苦悩

こんにちは。なんしーです。
前回の移住の記事が思いのほか色んな方に見ていただけたようで、大変嬉しく思います。

さて、今回は薪ストーブについて書いていきたいと思います。

「田舎に移住したら薪ストーブを導入し、冬は火の温かみを感じて過ごしたい」と思っている方も居るのではないでしょうか?
私もその一人で、長野の新居には薪ストーブを導入しました。

「薪ストーブはエアコンと違い、体が芯から温まる」「火を見ているだけで癒される」等、薪ストーブには数多くの魅力があります。

その一方、薪ストーブを使うためにはさまざまなことが必要になります。今回は薪ストーブの魅力について語りつつ、苦悩もお伝えできればと思います。

今後、薪ストーブをご家庭に導入したいと検討されている方の一助になると幸いです。


はじめに

私は薪ストーブを使い始めてまだ1シーズンしか経っていません。そんな私が薪ストーブを一言で表現するとしたら「趣味」に尽きると思います。

薪ストーブを単なる「暖房器具」として考えていると、導入したことの後悔の方が大きくなってしまうように思います。
薪ストーブのメリットやデメリットをちゃんと理解した上で導入することをお勧めします。


薪ストーブの魅力

エアコンよりも暖かい

薪ストーブの魅力はいろいろありますが、やはり火の暖かさに魅力を感じている方は多いのではないでしょうか?

空気を暖めるエアコンと違い、薪ストーブは輻射熱によって家全体を温めてくれます。薪ストーブをつけていることで、夜だと外気温と最大20℃ほどの差があります。
(薪の量を増やせばさらに室温を上げることも可能です)

左: 外気温  右: 室内の気温


炎を見るだけで癒される

焚き火などでもそうですが、炎の揺らめきをを眺めているだけでも癒されます。薪がはぜる時のパチパチ音も癒し BGM となってくれます。

私はお酒が好きなので、薪ストーブの前に座り、お酒を飲みながら薪ストーブを眺めるといったことをよくしています。これはエアコンや電気ストーブでは楽しむことができない、薪ストーブならではの魅力だと思っています。

炎の揺らめき


料理ができる

我が家に導入した薪ストーブは料理ができるオーブンがある、HWAM Classic4 というものを選びました。

オーブン内は200℃〜250℃程度まで上がるため、グラタンやピザ等のオーブン料理を楽しむことができます。

オーブンレンジを使った方が温度が一定に保てたり、薪ストーブでは希望の温度に達するまで時間を要したりと、正直オーブンレンジを使った方が楽ではあります(笑)
ただ、部屋を温めつつ料理ができたり、焼き芋や玉ねぎの丸焼き等の BBQ 料理ができたりといった魅力もあります。不便なところもありますが、こういった料理を楽しむことができるのも薪ストーブの魅力かなと思っています。

薪ストーブの苦悩

薪ストーブの魅力について書いてきましたが、反対にさまざまな苦悩も存在します。

薪ストーブに火を付けるまでの工程が多すぎる & 長すぎる

当たり前の話ですが薪ストーブを使うには薪が必要になります。
この薪の準備が薪ストーブの苦悩の8割を占めます。

薪ストーブに火を付けるまでの工程を書き出してみます。

  1. 山から木を切り出す(「原木」と呼ばれる状態)

  2. 原木を適当なサイズに切る(「玉切り」と呼ばれる状態)

  3. 玉切り状態の木を割る(未乾燥の「薪」の状態)

  4. 薪を1年〜2年乾燥させる

  5. 乾燥させた薪を使って薪ストーブに火を付ける

どうでしょう。これを見ただけでも薪ストーブの大変さが理解いただけるかと思います。
薪の乾燥までに1年〜2年かかることから、夏の時期は来々シーズン用の薪を準備する必要があるため、年中薪ストーブのことを考えながら過ごすことになります。

もちろん上記の工程はお金を出せばすっ飛ばすことが可能です。ただ、工程を飛ばせば飛ばすほど金額が嵩んでいきます。
仮に冬のシーズン中(12月〜3月と仮定)に使用する乾燥済みの薪を購入したとすると10万円を優に超えてくる金額になります。

薪ストーブを使うには多くの費用や労力が必要になることがわかっていただけたと思います。
1年中薪ストーブのことを考え、来たる冬に備えてお金や時間を使って準備する。これはもう「暖房器具」ではなく一種の「趣味」と言えると思います。

薪以外にも費用がかかる

薪ストーブを利用するには薪を買う以外にも費用がかかってきます。

薪を保管するための棚を作成する費用や煙突掃除の費用が必要になってきます。

乾燥薪を購入せず、自分で乾燥させる場合は相当量の薪棚が必要になります。我が家では2x4の木材を購入し、DIY で薪棚を作成しています。
(1マスでだいたい¥8,000〜¥10,000程度かかってます)

DIYした薪棚

他にも、斧ではなく薪割り機で薪を割ろうと思うとさらに費用が嵩んできます。樹種によっては斧では硬くて割れないような木もあるため、薪割り機が欲しくなるタイミングは必ず出てくるでしょう。

薪ストーブ導入時はこの辺りの費用も想定した上で導入するようにしましょう。


薪ストーブ沼にハマってしまう

ハマってくるとより良いものが欲しくなる、機能性だけでなくデザイン、ブランドも重視して選びたくなる、趣味にハマり始めるとこういった欲が湧いてきますよね?

上述したように薪ストーブは趣味です。
そのため、他の趣味と同じように「沼」が存在します。

例えば薪を割るための斧を例に挙げてみましょう。
私が今使っているものは Amazon で比較的安価で買うことができる斧です。

見た目は好みじゃない方もいるかもですが、正直こちらの斧で十分割れます。最初に購入する薪割り用の斧としてはベストなのではないでしょうか。

ただ、最近私も欲が出てきてしまい、「もっとデザイン性の良いものが欲しい」という感情が湧いてきました。そこで購入を検討している斧がこちらです。

価格差はおよそ8倍ですね(笑)
もちろんデザインだけでなく性能も良いらしいのですが、こういったものが欲しくなってくると「薪ストーブ沼」にハマり始めてしまっています。


後悔している点

私はハウスメーカーが提示してくれた薪ストーブから選択しました。
ただ、薪ストーブを専門で扱っている方に相談した上で導入した方が良かったなと思っています。

薪ストーブには様々な種類があります。
特に炉内のサイズは重要で、入る薪の長さや量に関わってきます。

薪を販売している業者の多くが〜45cmの長さの薪を製造しているため、この長さの薪が入る薪ストーブを選べば良かったなと後悔しています。

ぜひこれから薪ストーブの導入を検討されている方は専門の方と相談し、「これだ!」と思う薪ストーブを選んでいただければと思います。

ちなみに我が家は薪ストーブで料理をしたかったため、オーブンセクションを付けられる HWAM Classic4 という薪ストーブを導入しました。


まとめ

いかがでしたでしょうか?
もしかしたらこの記事を読んで薪ストーブを導入される方が減ってしまうのでは?と危惧しています、、、

薪ストーブは「暖房器具」ではなく「趣味」の部類だと思っています。
趣味にはお金を惜しまないという方も多いかと思います。
ぜひ薪ストーブを導入される方は薪ストーブを「趣味」だと認識し、導入していただけると楽しいも薪ストーブライフを送れるんじゃないかと思っています。

薪ストーブの沼にハマり、一緒に薪割りできる仲間が増えることを楽しみにしています 😊

ここまで読んでいただきありがとうございました。


次回は家を建てるにあたって良かったこと、後悔している点について執筆する予定です!

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