茨城県議会で民間フリースクール、校内フリースクールについて質疑がありました(2024.12.5)

フリースクールでの学習の出席扱い、校内フリースクールの全学校への設置について、設楽詠美子議員が、12/5 茨城県議会で質疑くださいました。

●設楽詠美子議員の質疑3点と教育長の答弁

①オンラインを含め、フリースクールの学習も出席扱いにして欲しい

民間フリースクールについて、昨年3月に出席扱いとするための流れをまとめたガイドラインを策定公表しました。県ホームページで、民間フリースクールの学習支援や取り組みの特色、通所にかかる費用、出席扱いとなる手続きの流れなどの情報発信に努めています。
民間フリースクールでの学習が在籍学校の出席扱いとなった不登校児童生徒数は2023年度には247人と、前年度の156人に対して91人増加しました。

②フリースクールに通うための公共交通の学割が適用できることを広めてほしい

民間フリースクールに通う児童生徒が公共交通機関を利用する場合、学割が適用できることについても周知していきます。

③全ての学校に校内フリースクールの設置をしてほしい

校内フリースクールの取り組みについて、県では2022年度から校内フリースクール研究授業を1校で開始し年度ごとに1校ずつ加え、現在は水戸市・つくば市・坂東市の中学校3校に展開しています。
また今年度からは校内フリースクール設置促進事業として、県内10市町村24校に対して人件費の補助を行っており、その成果を不登校対策連絡協議会で周知し、認識を共有してきました。校内フリースクールを設置した学校では、不登校傾向にあった生徒が早期に校内フリースクールを利用することにより不登校となることを未然に防いだ事例や、前年度には不登校であった児童生徒が登校を再開した事例、また生徒の自己肯定感が向上し将来の目標の実現に向けて高等学校に進学を果たした事例など成果が見られています。
これらの成果を市町村や学校の生徒指導担当者の会議で広めた結果、多くの市町村において校内フリースクールを設置する取り組みが進み、現在9月末時点で36市町村159校で設置されておりますので、今後も各学校の取り組みや成果に関する情報共有を積極的に行い、校内フリースクールの充実と学びの保障に努めていきます。

●動画:1:45頃〜2:09頃
https://www.youtube.com/watch?v=bzmI2tdjt_c&t=6300s

文責
不登校・多様な学びネットワーク茨城
西澤 博

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