夕暮れのままならなさ(DAY387)
「あー、ままならない」
一人、運転する自宅への帰り道、高速道路。
バックミラーに映る夕焼けが
小憎らしいくらい赤々と燃えていた。
そう、それなの。
撮りたかったやつ。夕暮れ。
なのにサービスエリアに車を停めた途端に、
夕暮れはどこかへ「かくれんぼ」してしまう。
そして諦めて出発した私の背後に、
昼と夜のグラデーションが再び。
目に見えるのに、届かない。
背後にあるのが分かってるのに、
撮ることができない。
んんん。
ままならない。
・・・
でも、楽天的に考えてみて。
「ままならなさ」がより一層
夕暮れの赤を鮮やかにするんじゃないか、
奇蹟ばっか続いてたら
「それって当たり前じゃね?むしろ」
ってなるのと同じ考え方で。
そうなると、
手が届かない悔しささえ、
苦みの奥に
苦みだけじゃないものがあるんだと。
明日への一歩となるような気がしてきました、まる。