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息遣いを感じる街①(DAY391)

出張。

一日早く移動して、近くの史跡を歩きました。


知覧にある、武家屋敷通り。

時間の都合上、庭園を拝観することはできず、
街並みを、ほわほわ歩きました。



日中は恐らく観光客で賑わう通りも、
早朝は人もまばら。

「暮らし」の息遣いを感じることができます。




猫が多い印象でした。

風景に猫が溶け込んでいるような。

でも、「観光客慣れ」した様子はなく、

一定の距離感で。


尻尾の長い猫ちゃんが
多かったような気がします。



途中、コスモスの美しいお宅をお見掛けして。

「すみません、とってもきれいなので
 写真を撮らせてください!」

ちょうどお宅から出てきた
おばあちゃんがいらしたものだから、

思わず声をかけてしまいました。


「どうぞどうぞ、たくさん撮って、」

近くのバス停に行くところを、
少し立ち止まってくれて。

わたしが写真を撮るのを
ずっと見守ってくれました。


その、距離感が絶妙で。


あんまりべったり付かれると、緊張してしまう。

かと言ってまったく見られていないのも
防犯的に落ち着かない。
(それだけ信頼してくれている、
 ということになるのでしょうけど)


ほどよい距離感から見守っていただける安心感。



媚びず、無視せず。


「承認」されているなあと。


猫ちゃんとおばあちゃんの姿に、

「距離」の保ち方を教わったような気がしたのでした。




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