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称賛か、もしくは魔よけか(DAY331)

私の高校生活は、散々だった。

女子高。
県内一の進学校。

だけど
私のホントの第一志望はデザイン科だった。


半ば丸め込まれるように普通科に進学したのだ。


授業のやる気は上がらず、

地学だけは真面目に授業を受け、

あとは赤点を取らない程度に出席。

授業中はひたすら小説を読んでる子どもでした。。。



そんな
ほの暗い歴史のある、高校時代。




友人に力説した、ある仮説がある。




くしゃみの後の「アレ」は、
くしゃみに対する称賛なのではないか。



そう、あれ。くしゃみの後の。


おっさんが、半ば爽快感をもって言うよねえ?



「ふえーっくしょい!あーーちくしょう!」。


そう、「ちくしょう」である。


私は、この「ちくしょう」は

  • ツンデレオヤジが

  • 自分のくしゃみを称賛、
    もしくは労うための

  • 叫びなのではないかと


仮説を立てたのだ。


「ちくしょう」レベル・・・

レベル1:まあまあだね。
レベル2:よきくしゃみじゃあ
レベル3:達人レベルのくしゃみ
レベル4:仙人もびっくり
レベル5:解脱


こんな感じ。



この仮説を、
ルールが分からな過ぎて
サボってた体育のテニスの時間に

友人に力説したところ。


「ちくしょう」は魔よけの意味があるらしい。


そんなマジレスが帰ってきた。


あっはい。。。



ここで大事なのは、

「ちくしょう」が称賛か魔よけかの二択問題ではなく、

今までなんの感慨もなく、
むしろ「騒音」のカテゴリに組み入れられていた
おっさんのくしゃみ、および「ちくしょう」が、

途端に情緒を感じられたのではないだろうか。

(ね、感じて)


言葉に背景ができたことで、
突如として立体的になる。


しかけ絵本をめくった先に
急にお城が現れたかのように。


今、この瞬間から、少なくとも7分間くらいは

くしゃみとちくしょうの関係性について
想いを馳せてみたくなるのではないだろうか。




言葉に命を吹き込むなら、
こうやって、背景を示すこと。
こうやって、エピソードを表すこと。


そんな優しさ、なのではないだろうか。



ちなみに中世日本では、
くしゃみをした本人、もしくはその近くにいる人が
「くさめ」と
魔よけの言葉を言う優しさがあったのだとか。


私たちもそれに習い、

誰かがくしゃみした後の
フォローアップがない場合には

「ちくしょう」または「くさめ」を
そっと添えてみてはいかがだろうか。

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